見出し画像

「おじさんの威張れる場所」週刊フォースプレイス#7

タクシーはフォースプレイスになる。
現代人の居場所として、タクシーが意外と必要な存在になると思っています。
それはおじさんにとってもです。

タクシーといえば「時間を買う」とも表現され、その時間でお仕事をしたり
電話をしたり、束の間の休息にしたり。
利用者によって様々な使い方がされます。

今後は「居場所を買う」という表現も利用者によってはあるのではないかと思っています。

今回の記事はフォースプレイスについて語っていくシリーズの第七回で「おじさんの威張れる場所」のお話です。

「タクシーを移動手段からエンタメに変えていく」
日本タクシーエンターテインメント協会 
発起人 ヨナシロ
です。

週刊フォースプレイス、、、
タクシーはフォースプレイスになると思っているヨナシロがフォースプレイスについてタクシーがフォースプレイスになる理由を書く連載です。
これまでの記事
「落ち着ける場所を探すあなたへ」週刊フォースプレイス#1
https://note.com/taxi_driver1/n/nb762f5159d4a
「繋がらない繋がりという安心」週刊フォースプレイス#2
https://note.com/taxi_driver1/n/n904cbf32db53
「フォースプレイスは令和元年」週刊フォースプレイス#3
https://note.com/taxi_driver1/n/n1ca7e55a6c15
「タクシーの“顕在的な居場所”“潜在的な居場所”」週刊フォースプレイス#4
https://note.com/taxi_driver1/n/n7ccfc10d7144
『「役に立つ」から「意味がある」へ』週刊フォースプレイス#5
https://note.com/taxi_driver1/n/nc5db2693bf9c
「フォースプレイスの具体例」週刊フォースプレイス#6
https://note.com/taxi_driver1/n/n5b49798a5e1c

愚痴も、くだらない話も、どこにも話せない悩みも、
タクシー運転手なら話して困ることも、どこかに漏れることも
悩みを利用されることもありません。

他人ではありますが、密室で同じ空間を共有しているところが
他人以上の安心感をもたらしてくれます。

そんなタクシーの存在は意外と重要だと僕は思っています。

俺の若いころはなぁ. . . 

「俺の若いころはなぁ」そう言って過去の話をするおじさんに出会ったことがると思います。
もしあなたが今、それを言われる立場(30以下ぐらい?)だった場合、それに対してどう思うでしょうか?
僕は結構好きです、メンドクサくないといえば嘘になりますが。
大抵メンドクサイ場合って、内容が面白くなかったり、ひたすら同じ話ばかりするときですよね。
そんなおじさんの自慢話が、年々し辛い世の中になっていると思います。
パワハラ、モラハラがあるようにお酒の席だからといって“なんでも言って良い”とはならないのが最近の飲み会のマナーです。
「俺の若いころはなぁ. . . . 」
おじさんがそんな言葉を吐ける場も無くなってきました。
キャバクラなどお金を払って話を聞いてもらうとも言えるサービスは存在しているし、それは自慢をする場とも言えると思います。
クラブの多い銀座は「おじさんが威張れる場所」と表現されることもあります。

でも、全員が銀座に行けるかと言えばそうではないし、
家族を持っている方であればそういう場にすら行く機会は減ると思います。

肩身が狭いおじさんがいっぱいいます。

タクシーで威張っても良いじゃない

そんな中で、おじさんが威張れる場所としてタクシーが存在出来ると思います。
おじさんにとってのフォースプレイスです。
僕がタクシー運転手として乗務をする中で
「若いんだからもっと挑戦した方が良い!失敗したってどうってことない」
「ウチの若いのがね~、、、」
といったことを話すおじさんに出会ったことがあります。
大抵酔っぱらっているのですが、気分良くなってもらえるとお仕事としては楽にもなるし、気分が良くなれるって誰にとっても必要だと思います。

「タクシー=移動手段」としてだけでなく、
「タクシー=移動手段+話を聞いてもらえる場所」になります。

忘年会のような会社の飲み会でつまらない思いをさせることがなくなりますし
会社の後輩を引き連れてまで飲みに行ってわざわざ嫌な思いをさせることもないです。
自慢話をするおじさんの場合、気を遣うという考えはないと思うのですが、きっと優しさで話すのを抑えているおじさんだっていると思います。

そんな時にキャバクラやクラブといった話を聞いてもらえる場所にいくことでそれを解消するか、自分の中で飲み込むしかないなかで
気軽に話せる場所としてタクシーが存在しても良いと思います。
家に帰りながらそれが出来ます。

サービスとして存在していれば
気持ちよく話を聞いてくれる運転手は運賃以上の稼ぎを得ることだって可能になると思います。
今のようなサービスとして成り立っていない状態でも、色々話して気分よくなったお客様がその感謝としてチップをくれることもあります。
2,000円とかも普通に置いていきます。(経験あり)

もう少し細かい話をすると、これはタクシー運転手に多い5,60代の運転手よりも若い世代が担えるポジションであると思います。
(おじさんが年下に威張れるから)
移動手段としてのタクシーだけでなく、話を聞いてもらうサービスとしてのタクシーが存在すれば稼ぐキャバ嬢がいるように話を聞くことで稼ぐタクシー運転手が生まれるかもしれません。
それは人材不足解消の一手でもあると思います。
(キャバクラが話を聞けば稼げるという安易な職業ではないことは理解しているし、例えです)

話を戻します、
「俺の若い頃はなぁ」と言える場所が減り、肩身が狭くなったおじさんが話を聞く場所としてのタクシー。
色んな立場、年代のそれぞれのお客様に柔軟な居場所となれるのがタクシーであり、フォースプレイスです。



――――

日本タクシーエンターテインメント協会HP(仮)

――――

当noteで運営しているマガジン(全記事無料)

タクシーエピソードを常に探しています。

あなたが体験した誰かに話したい
「感動したタクシーエピソード」
「驚きのタクシーエピソード」

を知りたいです。
#タクシー で投稿された記事もマガジンとしてコレクションしています。

あなたの体験談が日本を面白くするエンタメに変わるかもしれません。

次のエンタメはタクシーから生まれる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?