見出し画像

「人は見た目じゃない」という言葉を実感した後に、「やっぱり見た目も大事やん!」と思った話。

タクシーをエンタメにしています。
ヨナシロです。

本日は、平日昼頃に更新中の一分で読めるタクシー話シリーズ
「#タクシードライバーは見た」
を紹介いたします。

主に、見たことない方向けの振り返りです。

#タクシードライバーは見た とは、、、
ちょっとクスッとできる話や、タクシーから見た世の中の話、
は?というどうでもいい話など、
タクシー運転手として乗務しているときに僕が見た(聞いた)話を
1分で読めるくらいで記録しています。
個人名が特定されるような情報は出しません。
タクシーという密室、
そこではさまざまな出来事が繰り広げられる。

「お乗せしたおばあさんに優しくしたら、資産を譲り受けることになった」
という漫画のような話や、
「夫の暴力から逃げてきて行き場がない人妻を泊めてあげた,,,,」
というドラマのような話。
(どちらも僕の体験談ではありません)
男女のアレコレや裏社会のような話。

普通の世の中で見ない出来事が数々起こる。

その一部始終をご覧ください。


見た目じゃないと人は言うけど

深夜2時、繁華街からは離れ、ひと気のない場所で乗って来た。
男二人と女一人。
そのうち一人の男は腕まで見えるくらいタトゥーが入っている。

時間帯といい、乗る場所といい、見た目といい、
どう偏見なしに見ても良くは思えない
時たまある警戒したくなるお客様。

タトゥーのお客様は助手席に座った。
時間も時間、場所も場所、見た目も見た目、
全てを含めたうえで助手席。
警戒心が高まるはずだが、何故か消えた。

そのタトゥーのお客様に、柔和で温かなモノを感じた。
フィーリングと言うべきものかもしれないが、
「なんか喋りやすい」「なんか合う感じする」
その類いのやつ。

乗って早々、ネームプレートの僕の名前を気になって聞いてくるところも
警戒心を拭うのに役立った。

人懐っこいのかもしれない。
今思うとそう感じる。

目的地へ向かう道中は、見えてくるお店での思い出をあれこれ語る。

10m進むたびに、
「この店は誰々と初めて会った」
「このお店は昔貧乏のときに頑張ってお金払ってお蕎麦食べた」
「このお店ではよくリリックを書いていた」

いろいろ面白いが、リリックを書いていたというあたり、
ラッパーなのかもしれない。

中でも気になったのは、
「裁判沙汰を起こしたお店」
というエピソード。

話を聞いていると、
助手席のタトゥーの男が酔っぱらって揉め事のなかで殴ってしまい、
慰謝料を請求されるハメになったそう。

その時に、後ろに乗っている男に弁護士を紹介してもらい、解決する。
という後ろに乗っている男とタトゥーの男の初めての出会いの場であり、
救ってもらった出会いだとか。

酔って、揉めて、殴ってしまう。
は定番であり、何度かあるそう。
見た目からいくと、そのことに驚くことはなく
警戒心も高くはならなかった。

何がそんなに警戒心を拭いさるのか、
決定打はないまま目的地に到着した。

支払いを終え、降りる時、
タトゥーの男は「ありがとうございます」と丁寧に言った。

見た目は良くても横柄な奴だって沢山存在するなか、
そのタトゥーの男の温かさがどこにあるのか
決定打を得た嬉しさの余韻に浸りながら見たタトゥーの男の後ろ姿は
相当ガラの悪い歩き方だった。

やっぱり見た目も大事やん!



連続した二つの記事をそのまま紹介いたしました。


本日紹介の「#タクシードライバーは見た」でした。

タクシーでは、様々なドラマが繰り広げられています。
お伝え出来る範囲で今後も記事にしていきます。

平日のお昼頃更新中です。
今後ともよろしくお願いいたします。


ーーーー

当noteで運営しているマガジン(全記事無料)

体験談を常に探しています。

あなたが体験した誰かに話したい
「感動したタクシーエピソード」
「驚きのタクシーエピソード」

はありませんか?
#タクシー で投稿された体験談記事もマガジンとしてコレクションしています。

あなたの体験談が日本を面白くするエンタメに変わるかもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?