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「タクシーは日本を救う. . . ?」メンタルヘルスにおける、タクシーの役割。

タクシーをエンタメにしています、
ヨナシロです。

この間もそうですが、僕は「タクシーはフォースプレイスになる」といったちょっとフザケタ概念を提唱しようとしています。
フザケタように見えても僕は至って真面目です。
でも、もしかしたら、大真面目に語って良いと思うことがありました。
日本の社会の一端を救うモノになるかもしれないと. . . . 。
それが、メンタルヘルスです。

ある日、タクシー乗務の際にお客様のこんな言葉を聞きました。

「最近、ウチの会社はメンタルヘルスに力入れてて. . . . 」
「今は生涯で5人に1人が心の病になるらしいからね~」
「ウチの社内診療所は内科、外科を外してメンタルヘルスだけに. . . 」


こころの病気に対する正しい認識

タクシー運転手の仕事を始めて約3年、初めて聞く会話でした。
社会というのをようやく認識してきた26歳の僕でも、過労死、サービス残業等、日本のここ最近の労働環境の拙劣さを認識することは出来ます。

タクシー運転手は「最近景気どう?」なんて決まり文句を聞かれることがたまにあり、僕が見た感じをお伝えしてはいますが、
タクシー運転手は世の中を見ているようで、よく考えてみるとタクシーを利用する方々の多くは比較的余裕のある生活をしている方々なので見当が外れてるように思います。
労働環境やメンタルヘルスという点で見ても、乗客のほとんどの方々はもしかしたらそのような労働環境にいなかったり、上の立場にいるため気付いていなかったりするのかなと感じます。
東京のタクシー運転手の立場から見る社会は、東京という街の、一偏の日常に過ぎず、報道にあるような実態と言うのは気づきませんでした。

あのお客様が降りた後、心の病のことを軽く調べてみました。

医師で、アメリカ公衆衛生学修士を持つ、虎の門中村康宏クリニック院長の
中村康宏さんの書かれた記事ではこのようなことが書かれています。

こころの病気は、本人が苦しんでいても、周囲からはわかりにくいという特徴があります。日本人のおよそ40人に1人はこころの病気を抱えており、生涯を通じて5人に1人がこころの病気にかかるともいわれています。こころの病気は特別な人がかかるものではなく、誰でもかかる可能性のある病気だと認識しておきましょう。
参考文献:厚生労働省

https://serai.jp/health/324205

こころの病気に対する正しい認識を持つことは、自分だけでなく、
周りに対しての関わり方という点でも必要だそうです。


健康な生活を送るための国の取り組みと、職場の対応

国の対応

「働き方改革」として、国は様々な対策を行っているようです。

《上記記事より》
例えば、時間外・休日労働時間の削減、年次有給休暇の取得促進、労働時間等の設定の改善、労働者の健康管理に係る措置の徹底などが挙げられます。また、平成27年より、医師、保健師等による「ストレスチェック(心理的な負担の程度を把握するための検査)が会社の義務となりました

タクシー会社は特殊な勤務体系なので、労働時間等の改善を身をもって感じることはありませんが、ストレスチェックはあります。
なのでストレスチェックのことで感じることを言うと、そんなことで本当に気づけるか?と思ってしまいます。
どういうことかと言うと、
「こころの病気の評価が出ないように答えてしまうのではないか」
ということです。
基本的にあれ(ウチの会社で受けたストレスチェックで例えると)は、質問に対して、答えがいくつかあり、それを点数化したり傾向などを見るように出来ていると思います。
思ったことを答えるように書いてありますが、こころの病気を背負ってしまう人は、その答えすらも意識的に悪くないように答えてしまうところがあるんじゃないか?と言う考え方です。
僕はそうしてしまいます。

全く無駄とは思いませんが、
「こころの病気=恥ずかしい、人に言いにくい」
というイメージがある以上、取り繕った答えを選択する可能性がゼロではないと思います。

職場の対応

健康的な生活を送るために、職場・個人双方の努力が必要になると仰っています。

《上記記事より》
職場の対応:労働者によるセルフケア(ストレスへの気づき、ストレスへの対処、自発的相談)が実施できるようになるための教育・研修を実施することが重要です。
~~
相談内容やストレスチェックの内容が人事部などの他者に知られてしまう懸念があれば、職場に相談所を設けていても足が遠のいてしまいます。個人情報の保護を配慮し、職場全体へ周知することも大切です。

職場はセルフケアが出来るような環境をつくり、
個人はそれぞれが対処できるように。
これが出来れば一番良いのかもしれません。

ですが現状「こころの病気」と言ってまかり通るかと言うと困難なところが多いと思います。
立場云々は一旦置いといて、
「気持ちが弱い、気のせい」と言われても仕方がないイメージや、
それらを言われることを心配して相談できないこと、
また、自分は甘いと追い込んだり、恥ずかしくて自発的に相談ができないこと。

全てを見ている訳では無いですし、専門家でもないので言える立場ではないことは理解していますが、
なかなか厳しい部分は多いと感じます。


タクシーが居場所になる

僕は、タクシーが「フォースプレイス」という第四の居場所になると言っています。

「タクシーがエンタメになる」としたときに、そのような捉え方もあるだろうといったところからでした。

ただ、今回のメンタルヘルスの件の会話を聞いた時に
「これはもしかしたら、本当に必要なときがくるかもしれない」
そう感じています。

これまで、タクシーが「フォースプレイス」になる理由として

悩みの中で多いのが人間関係。
付き合いたくなくても付き合わなければならない上司、
どうやって接したらよいのか分からない部下、
関わらないことが最善の選択ではありますが同じ職場である以上そうはいきません。
~~
それぞれが、悩みを持ち、どこにも打ち明けられない中で、
唯一何を言っても周りに聞かれない場所。
それがタクシー。

https://note.com/taxi_driver1/n/n19665dd68d4e
(タクシー運転手が必要とされる新たな価値は『フォースプレイス』)
現代は既に独身者が人口の4割、20年後には5割と言われ
ソロの社会が拡がっていきます。
そんな中で『話を聞いてもらうサービスが流行る?』とも話されていて、
タクシーがその役目を大いに担えると僕は思っています。

https://note.com/taxi_driver1/n/nf1401fa76b1d
(あなたはまだ気付いていない、これからの時代におけるタクシーの可能性。「フォースプレイス」)
僕が乗務していても
会社の後輩への愚痴を話す酔ったおじさんはいますし、
人生相談やアドバイスしたがるおじさんもいますし、
よく分からない話を何度もループするおじさんもいます。
現在のタクシーはそのような“話を聞く”サービスではありませんが、
近い側面のあるタクシーで“話を聞く”役割を担うことができ、
さらには現在よりも多くの収入を得ることに繋がれば、タクシー運転手のお仕事は魅力的になると思います。
https://note.com/taxi_driver1/n/n3b5d0e711129
(あなたの話を聞いてくれる第四の居場所、タクシーはフォースプレイスになる。)

タクシー運転手として実際に体験したことや
日本の現在とこれからを専門家の話を混ぜて出来た記事ですが、
これらのことを書いてきました。

よそで話せないことを話せるタクシーというのは、
こころの病気に対する偏見や誤った認識によって、どこにも相談できない人が唯一安心して話せる居場所にもなり得ると思います。

“なり得る”とだけ今までは言っていましたが、
「タクシーはフォースプレイス」という提唱が拡がるだけでなく
メンタルヘルスにおける重要な役割を担うことの実現できたらタクシーはもっと面白くなるんじゃないかと思います。
日本を救うなんていうのは大袈裟ですが. . . 。

出来ることやってみようと思います。

また面白くなってきた!


ps,
「タクシーエンターテインメント協会」立ち上げたので、その活動のなかで
業界へ提案したり、出来ることやってみようと思います。
協会とか、その辺は全く分からないので調べながら。

もし学会、協会活動に関することについて何か知識や経験がある方がいらっしゃいましたらご教授いただけますと幸いです。

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