税理士を選ぶ前に必ず知っておいて欲しい3つの基準
皆さん、こんにちは。
株式会社タックスコム代表の山下健一です。
前回までは私の「起業ストーリー」ご紹介してきました。
~前編~ 倒産から得た教訓
~後編~ お客様が求める税理士を紹介
今回は税理士紹介を15年間支援してきた経験から、税理士選びのポイントについてご紹介します。
私は事業立ち上げ前に起業支援のサービスを行っていた際、どんな税理士にお願いすれば良いか悩んでいる人や困っている人が大勢いることを知りました。
サービスを提供する側(税理士)と提供される側(企業)双方の立場に立ち、これまで1000名以上の税理士とお会いしてきた経験からお伝えできればと思います。
基準その1、税理士の誠実さ、プロ意識
税理士を選ぶ基準の1点目は「税理士が誠実であるか」です。
経営者であるあなたは税理士と二人三脚になって、これから会社の財務を成長させていくことになるわけです。これまでの経営状況や今後の経営目標など、税理士には会社の根幹部分の情報を全て共有する必要があるからこそ、信頼関係が最も重要です。
税理士コンシェルジュを利用するお客様の中には、「今の税理士を変えたい、新しい税理士を紹介してほしい」というご依頼もあります。そのようなご要望のお客様は税理士に対して「最初の話しと違う」「馴れ合いになっている」などという不満をお持ちの方が多いです。これは税理士に誠実さが足りていないことが原因です。
税理士は税務に関する専門家としてお客様を支援することが必要です。
税理士は信頼関係を築くための「誠実さ」と、専門家としての「プロ意識の高さ」の双方があるかをチェックしてみてください。
基準その2、税理士の専門知識・経験
専門家としてのプロ意識の高さについてもう少し詳しくお伝えします。
この業界では、税理士の専門知識や経験によって税理士の見解が異なる場合があります。税理士の知識・経験の差によって、見えている税務リスクに差があることが原因です。
誠実でプロ意識の高い税理士は、情報収集を怠らず顧問先の問題解決に全力を尽くしているので、経験に裏打ちされた専門知識が豊富です。
そして、あなたの状況に合わせて想定される様々な税務リスクを事前に教えてくれます。税理士から積極的な提案がない場合は、お客様は「馴れ合いになっている」と感じ、税理士の変更を考えるようになります。
税理士を決めて終わりではなく、税理士を決めてからが本当のスタートです。信頼関係を築き成長していける相手なのかをしっかり見極めてほしいと思います。
基準その3、事務所の教育体制
税理士だけではなく、その税理士が所属する事務所も選ぶ基準のポイントのひとつになります。例えば、税理士に急ぎで確認を取るため電話をかけたのに折り返し連絡がなかったり、資料のミスが増えたり、担当者がよく変わってしまう事務所は、社内体制が整っていない可能性が高いです。
最初は事務所の所長が担当していても、顧問先が増えてくると所長一人ではやがて限界がきます。
社内体制がしっかりしている事務所は、時間をかけて担当者の専門知識やコミュニケーション能力を高める教育をしています。
税理士事務所の経営理念やビジョンミッションを確認しておくと、長期にわたって同じ方向を見て共に歩めるパートナーになれるかどうか見極めることができます。
おわりに
税理士を選ぶ前に必ず知っておいて欲しい3つの基準についてご紹介しました。
税理士を選ぶ最初の基準は、信頼関係の基礎となる「誠実さ」と、専門家としての「プロ意識の高さ」が大切です。誠実でプロ意識の高い税理士の事務所は、教育体制もしっかりしているでしょう。しっかり確認した上で税理士を決めましょう。
業界業種にあった税理士を探している、事前に基準を満たした税理士を紹介してほしい、という方はお気軽にご相談ください。
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