未婚のアラサー男が結婚について考えてみた

最近、親が圧力かけてくるようになった。

基本的に子離れができていない親だから圧力をかけてくることはないだろうと高をくくっていた自分の甘さを痛感させられた。

なので理論武装のためにも結婚相手の条件について検討してみる。

基本的には女性と付き合ったこともなければ、やったこともないわけで、なんだか現実感がないなりに考えてみたけど、要するに一緒に生活してストレスがない+アルファがあればいいわけだ。

そう考えると2つほど条件といえるものが見えてきた。

結婚相手に臨む条件

1つ目は生活のペースが合っていることだろう。

たとえば毎週どこかに連れてってくれといわれても正直厳しい。
純粋に仕事の疲れを癒やしたいというのもあるし、資格試験などの自己投資にあてる時間も確保したい。あとそもそもペーパーだから車運転できない。

また午前二時に帰ってきて叩き起こされるというのも勘弁してほしい

人それぞれ休息やリフレッシュのタイミングはあって、それが合う人でないと続かない。

だから生活のペースがあっているというのは必要最小限の条件として設定して問題ないだろう。

2つ目として彼女が行きたいところに行って私も楽しめること
価値観が似通っている人といったほうがイメージしやすいだろうか
これもストレスレスな結婚生活においてはマストだろう

問題はいかにこれらの条件が満たされているかを確かめるかだ
半年くらい一緒に暮せば分かるだろうが、それ自体に多大なコストがかかる

現状大した問題を抱えておらず(一人でいても寂しくない)、自己投資にコストをかけたほうがはるかに費用対効果はいい

それ自体を楽しめるというものでないかぎり、この費用対効果の壁は超えられない

少子化の観点から結婚という制度を考えてみる

結婚には高いハードルがあるということを上で述べた。

そうすると今度は少子化問題にいかにして向き合うかという課題が生じる。

これに関してはそもそもの前提条件に無理があると思う。

先進国に共通して少子化の問題が生じることから考えるに、まず結婚という制度が現代社会に適合していないことは火を見るより明らかである。

制度として考える場合、インセンティブ設計をいかにするかが最も重要な部分になるが、結婚の場合ここがなぜか「幸せな家庭」というイメージのみでおざなりになっている。

政府の対策にしても結婚のデメリットを軽減することしか考えていない。(例えば子供手当の場合、子供を育てる費用の一部負担を目的としており費用支出というデメリットは残っている)

メリットが明確ならばそれで効果も上がるだろうが、結婚の場合目に見えるメリットはほとんどない現状ではそれで効果が上がると考えるのは浅慮にすぎる。

いっそのこと、子育てを仕事にしてしまえばいいのではないだろうか。

子供一人育てるのに必要な経費として月に

食費……4万円

雑費……1万円

教育費……2万円(ここは年代によっても変わるので可変式にしてもいいだろう)

の計7万円かかるとして、これに同額の利益を上乗せして月14万支給する。

二人目以降はコスト圧縮効果を考慮して12万円ずつ加算していく。

こうすれば二人産むだけで月26万円。そこらのワープアより全然稼げる。

課題として生じうるのは子育ての工業化に伴う子供の虐待だが、簡単な免許制にして定期的に監査を入れる、資金使途などは報告書を出させるなどすれば抑止効果も期待できるだろうし、仕事にしてしまえば「家庭の問題」という言い訳が使えないので、今みたいな「児童虐待を防止したいけど親が協力的でないから助けるのが遅れる」といった問題の解消も期待できる。

将来の子供の納税額から一割を年金として支給するなどしてもいいだろうし(社会に有用な子供を育てるインセンティブになる)、子供を産む人と育てる人を分離して育て親が産み親に一人当たりかかった費用として百万円を払うなど認めてもいいだろう。

そもそもこれまで子育てという重労働がGDPに一切反映されないなど、顧みられていないこれまでがおかしかったのだ。

たとえば塾講師は勉強を教えてGDPに反映されるが親が勉強を教えたところでGDPには反映されない。これはおかしくないだろうか。

国の究極的な目標は供給能力を向上させて国民経済を向上させることなのだから子育てはもっと仕事として評価されるべきだろう。

フェミニストなどは「女性は子供を産む機械ではない」と反対しそうだが、そもそも私だって働くための機械ではないし、子供だって勉強するための機械ではない。犬だって可愛がられるための機械ではない。機械扱いされているのはお互い様だ。

また財源についてもごちゃごちゃ言われそうだが、それが問題になりえないのはMMTが立証してくれている。

思いついた当初は非現実的に思えたが、こうして考えると致命的な問題は思いつかない。強いてあげるならみんなの頭の中にある思い込みを打ち破るのが唯一にして最大の課題といえるだろう。

そもそも制度としてだいぶ時代遅れなのだからそのくらいドラスティックな手段でなければ少子化問題は解決しない。

(ちなみに移民は解決策になりえない。文化の問題は棚上げしても、途上国だっていずれかは先進国になって少子化に陥るのだから単なる問題の先送りにしかならない。老い先短い政治家はそれでいいのだろうが)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?