読書感想文と学生時代の「グループ」

学生の時と学生以降で別々に一つずつ心に残る本がありますが、今回は学生の時に読んだ本を紹介します。角田光代さんの「対岸の彼女」という本です。

学生の時ってグループ意識がより強く出ると思います。僕は正直、「逃げても仕方ない局面」というのはあるように感じ、今辛くて学校に行けないのであれば通信制や定時制に移ることは何ら問題はないと思います。「我慢してでも普通に学校生活を送ること」があの時の「正解」だと後々考える人もいるのは確かですが、僕はそのように考えない人なのでこういう提案を出すのですが。

話が横道にそれましたね。「対岸の彼女」は舞台がひとつ昔とはいえ悩んでしまう人はいたのだとハッキリ書いてます。僕は「対岸の彼女」で得ている「強い仲間」みたいのは結局いなかったのですが、「学校」という小さな世界から二人が飛び出していく姿、そしてその果てには何か重なるものがありました。

学校というのが強い要素になっていますが、仕事と主婦となった女性がどう向き合っていくかは背伸びしてでも知って損はないと思います。「対岸の彼女」は長めの小説ですが、学生時代に一つの答えを知りたくてあちこち迷走していた僕にはとても参考になりました。ハッキリ言って学生だからめくるページが止まらなかったのだとも思います。

まだ子どもがいない僕にとっては今の学生達がどのような生活をしているのかあまり知ろうとしませんが、「グループ」というもので悩んでいる方々にはオススメしたい一冊です。学生以降の心に残っている本の紹介はまた別の機会に。

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