20231123②
やる会の記事が1本じゃ収まらなかったので2回目です。
<前回までのあらすじ>
大阪で開催される「BMSやる会」に参加するため大阪に向かったTaWだったが、「Pump It Up(珍しい音ゲー)が設置されているゲーセンが近くにある」というだけの理由で急遽京都で途中下車、イベント前だというのに足腰を酷使するのであった。
BMSやるためにはるばる大阪まで行った話②
やる会現地レポ
前回の記事で書いた通り、大阪直行のはずが急遽京都で途中下車し、PIUに興じていたわけですが、流石に時間が危なくなってきたので大阪に向かうことにしました(当初の離脱目標時刻11:45、実際の離脱時刻12:15)。
…で、完全に失念していたこちらのミスなのですが、東京に比べて列車の本数が少ない。まあ休日午後だし当然っちゃ当然。「1時間半くらい時間あれば道中で昼食摂っても余裕だなガハハ」とかたかを括っていたら一気に雲行きが怪しくなってきました。取り敢えず最速で着くらしい京都線の新快速に乗り、高槻を経由し一路新大阪へ(目的地的な意味で降りる駅は大阪でも新大阪でも大差なかったみたいですが…)。因みにこの時点で妙に人が多く、「今祝日の午後のはずなんだけどなあ…」ってなっていました。その理由は数分後判明します。
で、新大阪に着いたのですが新幹線エリアの外にも関わらずかなりの人が。時同じくして知り合いの集まるDiscord鯖に1件の注意喚起が投下されます。
「本町(≒やる会会場の近所)で阪神とオリックスの優勝パレードがあるらしいから余裕もって来た方がいいよ」
「まあそうは言っても深刻な遅延とかは発生しないでしょw」とかこの期に及んでまだたかを括り続けるTaWでしたが、本町に向かう御堂筋線の車内は平日通勤ラッシュの如く満員。幸いアメニティの類が宿にあるので最低限の荷物だけ持って割と軽装で来ていたのが功を奏し、平日のリアル業務の通勤ラッシュよりはマシでしたが、スーツケースとか転がしてたら絶対詰んでたと思います。
開場まであと10分を切ったところで到着しましたが、開場前には殆ど人の姿は無く、「もうみんな入ってるのかな？」と思って突入したら、見事に勇足だったらしく主催のAOiRO_Manbowさんに「もうちょっと待っててね〜」と言われ会場前へ逆戻り。そうこうしているうちに知り合い一同が到着し、時刻も開場時刻を回ったので改めて入場…と思ったら不具合が発生したらしくまたしても逆戻り。約10分後に開場の合図があり、私は整理券番号3番と東京やる会に引き続きかなり早めの番号を貰いました。
イベントはAOiRO_Manbowさんの挨拶からスタートし、実質トップバッター(整理券番号1番のTRIALさんはスタッフのため)のSANYさんがかつて通常初段1曲目に入っていたことでお馴染みの『started』のNORMAL譜面を選曲、イベントの開幕に相応しい曲ということで場を盛り上げました。
…で、次が自分の番だったのですが、今回は書き下ろしBMSを作って来たわけではないので普通に好きな曲をやることにしました。まずは事前に絶対やろうと決めていた大前司さんの『Song』を選曲。
前日何度も練習し精度を安定させていたため、割といい感じにできたんじゃないかな〜と思ってます。オプション設定が見慣れない環境だったので碌に設定できてなかったのは内緒。因みに選曲した件が大前さん本人に伝わった結果、本人から情熱的な自撮りが送られてきました。
その後も、自作BMSを選曲して宣伝する人、歴代の名曲をプレーして場を沸かせる人、書き下ろしBMSを披露する人、ネタBMSをやる人…と東京のやる会以上に多彩な選曲がされました。会場も良い意味でこぢんまりとしたフロアでドリンクだけで無く料理も出ることから、BMSがプレーされている横で隠れた大阪名物・かすうどんを食べている人がいたり(他にもハッシュドポテトとかスモークチキン等お酒に合う料理が提供されていました)、東京ではフロアが分かれていたサブプレー台が同一フロアにあり、そこで特殊な譜面のスコアアタックをしている人がいたりとかなりフリーダムな空間が広がっていました。
あと恒例の「チェダッカー！！」もありました(写真撮りそびれたので画像なし)。
説明しよう！「チェダッカー！！」とは:
元は『ピアノ狂騒曲第壱番「滅宴」』というBMSが由来。後にyukitani氏制作の名(迷)BMS・『Kaiden Aura』の曲中に飲み会の乾杯の掛け声として登場した結果、界隈において乾杯の掛け声として定着した。そしてさらに後に某音ゲーの某曲にまで進出したとかしてないとか…。
そうして会がフリーダムに進む中、これまた恒例のイベント・KOF(Kusofumen Of Fighters)が始まりました。
説明しよう！KOF(Kusofumen Of Fighters)とは:
世の中に出回っている多種多様なBMSのうち、「スクロール速度が速すぎて追えない」「極端に判定が厳しく、オブジェクト数が少ない」「人類には押せないであろう配置が平然と降ってくる」といった明らかにまともにクリアさせる気がないであろう譜面(言ってしまえばク○譜面)を出場者が順番にプレイし、そのスコアの高さを競う本気のおふざけイベント。優勝景品は過去の優勝者兼東京やる会主催のYamajetさん曰く、「持っていても邪魔な」トロフィーとスタッフセレクトの妙な品々が恒例。
今回は参加者が40名以上いた東京やる会の半分以下しか参加者がいなかったためか、3回戦あった東京やる会に対し4回戦(予選→2回戦→準決勝(4人)→決勝(タイマン))の構成でした。
まず初戦はこれもお馴染み『Sofa $15 -> $2014』から。大量に存在する分岐とまともにクリアさせる気のない譜面に東京やる会の覇者を含めた大半の参加者が蹴落とされていく中、この手の特異な譜面を数々プレーしている修羅の国の住民…もとい上級プレイヤーの皆様が頭角を現し、譜面の性質上僅差で初戦が終了する…と思いきや、ここで突然のダークホースが登場。rNさんという方でスマホ音ゲー・phigrosのスタッフもしているというこの方、海外勢故にそうそうやる会には参加できないだろうということで急遽KOFに参戦したのですが、引いた分岐がまさかの大当たり。さらにベリハ判定をものともせず叩き切り、ぶっち切りでトップ通過しました。強い…。
因みに東京やる会ではフェイク含め何度も出現していた最も大当たりの分岐(通称:漬物革命)は今回は一度も出ませんでした。
あと言うまでもなくTaWはオブジェクトを拾えず静かにフェードアウトしました。
2回戦の課題曲は東京やる会と同様『(^^)』でした。めちゃくちゃ少ないノーツ数、そして非常に厳しい判定…とそのユーモラスな見た目に反しだいぶシビアなBMSですが、初戦を突破した猛者たちの敵ではなく、かなりレベルの高い戦いとなりました。
そして3回戦は2回戦でスコア1位を取ったratさんが選曲…する筈でしたが初戦でミラクルを起こしたrNさんがまさかの2位につけるという大健闘。参加機会的な面も鑑み、「俺が選んでもつまらないから…。」とratさんがrNさんに選曲権を渡したため、rNさんが選曲することに。
因みに候補曲はこんな感じ。
恐らく商業音ゲーでBMSを知った人はまず知らないであろう(知らなくていい)BMS界のアングラ面の塊のような候補曲に会場が戦慄する中、rNさんが選んだのは『男の道のり』。まさかの東京やる会と同じ選曲で運命的な何かを感じました。
そしてこのBMS、開幕の同時押しが終わった後の同時押しが続く地帯ではオブジェクトが置かれているタイミングと曲のリズムが全く合っていないという最早音ゲーの定義に中指を立てているとしか思えない初見殺しの罠が仕掛けられているのですが、ここでまたこの人がファインプレーを見せます。準決勝1戦目にしてratさんと当たってしまったrNさんでしたが、上記の仕様を初見で見切り、更に等速オプションにも関わらずratさんとまさかの大接戦。最終的にこの2人がワンツーフィニッシュとなり、勝負は決勝戦にもつれ込みました。
決勝戦も選曲は1位のratさんがする…筈でしたが「もうここまで来たなら…」ということで選曲権はまたしてもrNさんに。
決勝課題曲は準決勝以上にひどい癖の強い曲目が並びました。
もう何が何だかわからないような充実のラインナップに会場が困惑する中、rNさんが迷った末に選曲したのはみんな大好き『L.D.』。本家を余裕で凌駕する高難易度BMSの中でも最も難しいOverjoy★★7(人類にはクリア不可能)に君臨するこの譜面が最終課題曲となりました。
そしてもはや爆笑ものの譜面とぶつかり、勝ったところで賞金が出るわけでも無いのに無駄に熱くなった勝負を制したのはratさん。界隈屈指の癖譜面好きがやはり決め手となったのか、最後は大幅な差をつけて勝利しました。とは言え、常人ならまずまともに押すことすら不可能な譜面に食らいついたrNさんも十分に凄いです…。
賞品は例のトロフィーの他に、「大阪周辺でのみ使える使用期限が地味に短いスーパー銭湯のペアチケット」「EZ2AC TIME TRAVELERのサントラ」「主催のサークルの新譜」「カービィのキャラクターグッズ数点」…といった具合でした。あれ？スパ銭のチケット以外東京やる会よりめっちゃ豪華では？
参考:直近の東京やる会(2023/09/16開催)のKOF優勝賞品
・例のトロフィー
・ペラペラの王冠(※紙製)
・妙にチクチクするマント(※安物)
その後、海苔波形マン→夕暮れのカフェテラス→天国と地獄の結婚(※選曲者によるパフォーマンス付き)という知っている人なら「うわぁ…」となりそうな選曲が行われるなどフリーダムさに拍車がかかりましたが、なんだかんだでトラブルも起きず、楽しい会が続きました。
最後はNilmareseさんが『祈雨の菖蒲』を選曲してしっとりと締め…られるはずもなく、結局最後まで賑やかでした。
イベント閉幕後は仲良くしていただいている知り合い一同と一緒に南森町へ移動し、ratさんイチオシの寿司屋で打ち上げ。提供されるメニューは非常にボリューミーで美味しかったです。
地元勢はまだまだ盛り上がる様子でしたが、関東から参戦した自分とKanata. Sさんは宿のチェックイン時刻の関係でここで泣く泣く離脱。流石に夜の22:30過ぎ、電車の本数も少なく少々不安でしたが派手に迷うこともなく無事宿に到着、嵐のような1日は幕を閉じました。
やっぱり好きなものを同じくする人が集まってその好きなことで一緒に盛り上がるのは良いものですね。東京やる会の記事でも似たようなことを書いた気がしますが、それに加えて大阪では東京のやる会とはまた違った色んな意味でフリーダムな空気が流れており、東京やる会が「擬似DJイベント」ならばこちらは身内がワイワイする感じ、という印象を受けました。こんな雰囲気もまた良し。
改めて、現地でエンカウントした皆様ありがとうございました！！また予定が合えば行きたい。
…と、これでイベント現地レポは終わるのですが、記事はまだちょっとだけ続きます。
次回、BMSやるためにはるばる大阪まで行った話〜完結編〜お楽しみに。
あ、BMS要素は本記事で終わりです。タイトル詐欺。
【おまけ】TaWが選曲したリスト
Song [HYPER] (大前司)
Infinite Dreams [NORMAL] (あとぅす)
RiZiNG ATTACK [NORMAL] (TaW改)
地球塔デヴォーション [HYPER] (tarolabo)
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