IQ18で重度知的障害とされている次郎くんが日常で使う10の言葉を繋げて、歌にした。

先日のLIFE HOUSEに出演した白岩佳子さん・次郎くん親子が、
放送中に僕からプレゼントした歌をカバーしてくれている動画を見つけた。

とても上手でびっくりした。

この曲は、IQ18で重度知的障害とされている次郎くんが日常で用いる10個ほどの言葉を繋げて歌にしたもので、
歌詞は「ママ、バーバ、アカ、アオ、ブタ、バカ、カバ、チチ、バチ、オッケー、イコー」

バチというのは、バスのことだそうだ。🚌

たった10語でも、世にあふれる饒舌な歌詞やテキストの数々にぜんぜん負けていない。
この言葉たちは、次郎くんがこれまで26年間抱え続けてきた、とっておきの10語だからだ。

ちょうど自宅リハ中だった僕とベーシストの瀬尾高志くん
次郎くんの話で大いに盛り上がっていたので、カバー返しをすることにした。

最後、眠りのジェスチャーとともに発した「グーッ💤」は
次郎くんにとっては、睡眠から転じて、「明日」を意味する。

寝て、起きたら、明日が来る。

ねむりは、あした。

次郎くんが放つ、ひとつの言葉や、仕草の中に、無限の意味が隠されている。

彼のこころの内の、広がりの中で、言葉は新しい意味を手に入れている。

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