見出し画像

ライムとスカイ

手帳に書く文字の色分けについて。
私は5色ペンを使っている。
黒、赤、青、ライムグリーン、スカイブルー。

病院通いしていた頃は、黒、赤、青の3色使いだったが、今はこの5色使い。
とても気に入っているし、私の場合、5色で書き表した方が良い。

今思えば、ライムグリーンとスカイブルー、この2色のおかげで、私のライフスタイルは整ってきたと思う。

  *

私は手帳に何か書くとき、基本的にはまず黒で書く。予定にしろ、記録にしろ。
せっかく書こうとしているときに「えっと、これは何色で書くべき?」って迷って止まってしまうのがもったいないから。

赤は、重要度の高いもの。
特に公的、義務的、相手がいるものなどなど。
例えば自動車税の期日とか、通院日、休日出勤や休暇など。通院日なら、予約日のところに黒で予約時間と病院名、科名を書き、赤で下線を入れる。

青は、体調や天気。
黒は使わず、直接青で書くことが多い。
これは持病がひどかった頃の病院通いの名残。
医師に最近の体調を伝えるとき、手帳の中から体調の情報だけパッと目に入るよう、黒ではなく青で直接文字を書いた。

転じて、反省すべき生活習慣や、ネガティブなことに青で下線を入れたり囲んだりしている。

上記の3色の他に、ライムグリーンとスカイブルーを使っている。
愛用のボールペンは、三菱鉛筆のSTYLE-FIT。
(そのへんの詳細は、前回の『私のボールペン遍歴 Shigno/STYLE-FIT/FEED GP4』で)

ライムグリーンとスカイブルーはお気に入りだが、色が薄いので単体で文字を書くには向かない。書くには書けるが、長文を書いたり読んだりするには向いていない。

ではどういうときに使うのか。
私は、心の光を表現するのに使っている。

ライムグリーンは、好きなもの、ワクワクするものなどに使う。例えばおもしろい本を読んだとき、黒で書いた「読書」の文字に、ライムグリーンで下線を引いたり、囲んだり、後光のように放射状の線を描く。

「好きぃいいいい!」「楽しぃいいいい!」など、私の心の喜びを表す。

天気は青で書くと前述したが、気持ちの良い晴天のときは、「晴」の青文字をライムグリーンで丸く囲んだり、陽光を描き入れたりもする。

スカイブルーは、浄化、清浄化、整える系に使う。例えばじっくりストレッチをして体をほぐしたときには、「ストレッチ」の文字にスカイブルーで下線を引いたり囲んだりする。
個人的なことばかりでなく、例えば母の仕事を代わりにこなして、助けになれたようなときもスカイブルーを入れる。

ストレス、疲労、寝不足とか、蓄積していたものがほぐせたときにスカイブルー、という感じ。

体調は青で書くと前述したが、「ぐっすり寝た!」や「悩み事解決、呼吸が楽になった!」などスッキリしたものは、青文字にスカイブルー(この組み合わせ好き)で下線や囲みを入れる。

あと天気について、「朝霧」や「雪」なども青文字にスカイブルーを使いがち。心地良い風が吹いていたときは、「風」の文字に、流れを表すような柔らかな曲線をスーッと入れる。

「春風」とか、陽気で嬉しく感じるときは、ライムグリーンで風の流れを入れたりもする。

要は雰囲気である。

  *

ペンの5色使いを踏まえて、今までは手帳を開くと、各色のバランスを見ていた。

「今日一日、赤ばっかりだな……」
こういうときは、義務を果たすことばかりに必死で、息苦しい日だったと言える。

「最近青が多いな……」
というときは、体調に不安ありということ。
あまり続くとドカンと来るので、スカイブルーが入るよう生活を意識する。

「ライム色がいっぱいだ!」
というときは、自分の好きなこと楽しいことに熱中できて、充実している。
しかしその反面、注意が必要。好きなことばっかりやって、家仕事が疎かになっていないか? 母ばかり忙しくて不満を抱えていないか? などなど、自らを省みるきっかけにもなる。

「スカイブルーしかない」
というときは、浄化ばかりで透明になっちゃいそうなので、ライムグリーンで彩りある暮らし方を試みる。

――ということを繰り返してきて、最近発見したことがある。

ライムグリーンとスカイブルー。
この2色両方で囲みたくなる行動があるのだ。

ライムグリーンの要素だけでもなく、スカイブルーの要素だけでもない。どちらの要素も持ち合わせた行動。――つまり私の好きなことであり、かつ自分や周りを清浄に導くということ。

例えば草刈り。
私の趣味であり、達成感が気持ちいい。やりきったあとは、私も母も環境も、スッキリする。
ライムグリーンとスカイブルーである。

日記を書くこともそう。
書かずにはいられない、という部分はライムグリーンであり、「書いたらすごくスッキリした」という効能はスカイブルーである。

手帳に書いた「草刈り」の文字を、「日記」の文字を、ライムグリーンとスカイブルーで囲む。
2つの輪が絡み合うように。

「そうか、わかったぞ」
好きな色2色が描く輪を見て悟る。

私がめざすべきライフスタイルは、ライムグリーンとスカイブルー、両方の要素を含んだものなのだ。

  *

今ならわかる。
病院通いしていた頃の3色使いは、私にとって楽しくない色ばかりだった。

義務を果たさなきゃいけない赤。
体調悪化観察の青。
これでは沈むのは当たり前。

手帳の色、車の色などなど、普段目にするものに嫌いな色を使うと、見るたびに気持ちが沈んで体調が悪くなる。これは過去に経験済みである。

今は、手帳も車も私の好きな色。
手帳に使うペンにも、必ず好きな色を忍ばせる。
それがライムグリーンとスカイブルー。

ライムグリーンだけでもいけない。
スカイブルーだけでもいけない。
両方が融合されているもの。
それがきっと、真の幸せ。
めざすべきもの。

意識して探してみよう。
1日1日の中に増やしていこう。
そしたらきっと、日々がもっと、心地よくなるはずだから。




この記事が参加している募集

#わたしの手帳術

1,880件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?