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写真の良し悪しとは何か①

たとえ話ですが、まったく同じ山の風景写真が2枚あったとします。

①おじいさんが長年山に登り続け、5年目にようやく撮れた写真。

②有名な写真家がヘリコプターで山に行き、1回目で撮った写真。

どっちが良い写真でしょうか?

情報を追加してみます。

①おじいさんは、酒癖が悪く暴言を吐いたりする人で、地元の人からは嫌われている。

②有名な写真家はボランティアも積極的に行うような好青年で、人当たりも良く、人々から好かれている。

どっちが良い写真でしょうか?

更に情報を追加します。

①おじいさんは以前はとても優しい人だったが、長年連れ添った最愛の奥さんを無くし、悲しみを忘れるために酒を飲むようになった

②有名な写真家は女癖が悪く、今も女性がらみでトラブルを起こしている

どっちが良い写真ですか?

皆さんお分かりと思いますが、同じ写真なので差は無いです。でも、世の中にはそう考えない人もいます。

苦労して撮ったから良い写真
有名な人が撮ったから良い写真
良い人だから
悪い人だから

そんなバイアスで良し悪しが決められてしまいます。作品とは全く関係ところで、評価されてしまうのです。

純粋に作品の力だけで評価してもらいたい。

そう思っても、有名にならなければ人の目にも止まらない。SNSでフォロワーが増えなければ見てもらえない。そういったジレンマが常に付き纏います。

私はSNS対策とかが苦手で、そういったところには力を割きたくありませんでした。

悩んだ挙句、私が選んだのは肩書を得る事でした。

海外の写真審査サイトと国際フォトコンテストに応募して、手っ取り早く実績を作る。海外ならば、知名度も繋がりも全く関係なく、実力だけで勝負できます。

実際、すごく気楽でした。作品だけに集中でき、作品だけで評価してもらえる。SNSはほったらかし。たまにコメントもせず投稿する程度。

結果として実績を残す事ができ、肩書きがつくことで、今ではマーケティングはせずとも写真関連の仕事をもらえるようになりました。

と、同時にプレッシャーもあります。

有名な人だから・・・というバイアスで評価されないように、肩書きに見合う作品を出す必要がある。それでも、以前と比べれば気楽ですけど。

もし、写真力だけで勝負したい。と思っているのならこんなやり方もありますよ。

というお話でした。


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