見出し画像

海外自転車旅初日の2つの重要任務 ~フィリピン自転車旅1日目~

フィリピン自転車旅11日間の旅行記の初日です。
全日程は以下のnoteにまとめています。初日だからか、写真が多くてクソ長くなりました。もはやただの自分のための日記です。
自転車旅って、自転車で走る以外にもこんなことやってんだなーということが伝われば嬉しいです。

初日は自転車には乗らず、飛行機で東京からマニラに移動しそのまま宿泊するだけなのですが、今回の旅の成否に関わる重大な任務が2つあります。1つ目は自転車の空気入れ、2つ目は飛行機輪行袋を含めた荷物をセブに送ることです。

東京からマニラへ

前日は、0時半に就寝、時間通りに起きれるかが不安で3時半に目が覚めましたが、二度寝して5時45分に目覚ましで起床。旅の初日はこんな感じで緊張のせいかよく眠れません。6時15分に自宅を出発し羽田空港へ。11日間の旅が始まりました。

荷物はこれ↑と自転車だけです。荷物の中身は装備編として別で書きます。
自転車を担いでいると、障害のある方などと同じ特別窓口に誘導してもらえました。エコノミークラスなのに特別扱いです。自転車のサイズを測ってもらいましたが、台湾旅行のときのJALのときと同じく追加料金無しでした。
大型手荷物検査場まで自転車を運んでもらいました。
エコノミークラスなのに、なんかすいません。

マニラ行き便の搭乗口では日本人男性×フィリピン人女性のご夫婦を多く見かけたような気がしましたが、先入観のせいかもしれません。

マニラ行き便の搭乗ゲート。

9時35分、定刻通りに飛行機が出発。隣の席はおそらくフィリピン人女性の医学生のようで、フライト中タブレットにキーボードをつけて一生懸命勉強していました。「フィリピン人=のんびり」というイメージはここから少しずつ覆されていきました。

機内食です。ANAの機内食は本当に美味しいです。
フィリピン上空①
フィリピン上空②

フィリピン時間13時頃に定刻通りマニラに到着。ここまでノートラブルです。

コロナ関係でフィリピンへの入国に必要なeTravelというアプリのQRコードを見せました。ワクチンを2回以上打っていることを示せればOKです。うまくいっていない人はここで足止めをくっています。
荷物の受け取り所では、自分のものではない箱入り自転車1台を発見。偶然にもメーカーが私の自転車と同じSCOTTでした。持ち主をみつけて話しかけてやろうかと思い少し待ってみましたが、現れなかったので先を急ぐことにしました。
3万円をここで両替

両替まで完了し、ホテルに移動するためGrabでタクシーを呼ぼうとしますが、ここで1回目のトラブルが発生。支払い用のクレジットカードを登録しようとするも、JCBのクレジットカード、楽天のVISAクレジットカードが失敗しました。
Grab以外のタクシーは料金交渉が必要とかボッタクリがあるとかで選択肢に全く入れていなかったので焦りました。マニラ空港は世界最悪にランクインしたこともあり、あたふたしている間にスリに合わないかなどかなり不安になります。
3枚目のJCBデビットカードでようやく成功し、無事Grabを呼ぶことができました。ネットで調べると、Grabでクレジットカードがうまく通らない問題はよく発生するようです。Grabは現地にいかないとクレジットカードの登録ができなませんので、こういったトラブルに備えてGrab以外のタクシーについても事前調査しておくのがいいと思います。

SIMカードを購入

Grabを待っている間、SIMカードの販売所を見つけました。フィリピンの通信キャリアはGlobeとSMARTの2つ。これはSMARTの販売所です。アハモの海外ローミングが使えるので迷ったのですが、安いもので1000ペソ(2400円程度)だったので購入し、予備スマホに入れておくことにしました。
この判断のおかげで飛行機輪行袋を無事セブに送れることになるとは、このときは思いもしませんでした。2台のスマホで通信ができると万一のときの安心感もあり大正解でした。

SmartのSIM販売所です。正直無愛想なスタッフだと思いましたが、手早くSIMを挿入し、設定までしてくれました。感謝です。
1000ペソで30日間、73GBです。
予備スマホ(GalaxyS8)の設定をいじって使えるようにしてくれています。悪さしてないだろうなぁ。。。とか疑ってすいません。初日は警戒心MAXだったのです。

Grabでホテルへ移動

Grabの運転手さんは妻と5人の子供がいるとのことでした。お前はシングルなのか、ガールフレンドはいるのかとかきかれました。 ファミリー第一で、結婚の早いフィリピン人からすると、クリスマスシーズンに一人でいること自体が異常に見えるようです。今回の旅で何回か同じようなことを言われましたね。うっせーわ。
Grabで支払った料金とは別で追加料金を支払い、SkyWayという高速道路的なものを利用しました。

Grabの運転手さん

泊まったのはマカティのCoHotelという新しめのホテルです。朝食なし6000円は安すぎるクオリティでした。1部屋単位なので、1人でも2人でも同じ料金です。アメニティに剃刀がなかったことだけが難点でしたが、すぐ近くのセブンイレブンで買えました。

とっても清潔です

部屋に入っても落ち着くことはできません。重要任務2つの完遂に向けて動きます。まずは自転車を輪行袋からだし、組み立てます。
事前にホテルにメールで問い合わせた際は、自転車は部屋に入れるのはNGときいていたので、ホテルの入口あたりで組み立てるつもりでいました。しかし現場でスタッフにきくと、部屋の中で自転車を組み立てるのはOKとのこと。部屋の中で落ち着いて組み立てることができました。
自転車組立の次はセブに送る荷物を作ります。

輪行袋から取り出した自転車。プチプチを巻いて緩衝材にしています。後で気づきましたが、たぶんディレーラーハンガー曲がってました。飛行機輪行の際はリアディレーラーだけではなく、ハンガーも外すのが吉です。
セブに送る荷物。飛行機輪行袋、緩衝材、工具、防寒着など。

近くの自転車屋でタイヤの空気入れ

そもそも自転車屋の近くという条件でホテルを選びました。近くの自転車屋BuiltCycesに向かい、まずは空気入れです。自転車旅では携帯空気入れは持っていきますが、高気圧まで入れることはできません。現地の自転車でしっかりした空気入れを貸してもらうことが必要になります。事前に電話をかけ、この日に営業していること、空気を入れさせてもらえることは確認済です。
空気を入れてくれた自転車屋の女性スタッフはSIMを買ったSmartの方と同じような無愛想な感じで「前評判ほどフィリピン人ってフレンドリーじゃなくね?」とこのときは思ってました。都市部のマカティだからかな。
辛そうに空気入れてたので、「自分で入れるよ」と言うも断られ、8barまで入れてくれと頼んだものの、途中で「もうむり~」とストップされてしまいました。もちろん、タダで空気入れてもらう立場ですので文句は言えません。

空気を入れさせてもらったマカティの自転車屋。賑わってます。
やはり日本のショップより太めのタイヤが主流です。
写真の女性スタッフが空気を入れてくれました。
組み立てた後は自転車を部屋に入れるのはNGでした。倉庫的なところに保管してもらいます。これは事前にメールで問い合わせて確認した通りです。

マカティはサイクリスト多し

もう1つの任務、荷物の郵送は不安要素が多かったにも関わらず、2GOというサービスでたぶん間に合うやろ、マカティにはたくさん2GOの事業所がありそうや、くらいしか事前調査をしきれていませんでした。2GOというのは、フィリピンで宅配便含むいろんなビジネスをやっている会社です。国営の郵便サービスやFedexなどの国際ブランドも検討した上で、運送期間や事業所の場所を考慮して2GOを使うことにしていました。
GrabでSMモール(イオンモールのデカい版)の2goに向かおうとするも、さっぱり捕まらず、結局歩きました。結局Grabは初日の空港からホテルまででしか使っていません。(Grabフードにはこの後何度かお世話になります)
サイクリストをたくさん見かけ、テンション上がります。SMモールのスポーツショップの多くが自転車の販売も行っていました。日本では珍しい形態です。

マカティの道路の風景
SMモールのスポーツショップ①
SMモールのスポーツショップ②

幸運が重なり、荷物をセブに送ることに成功!

マカティのSMモールの2GOの事業所は、W Express、LBC Expressという別の運送業者と並んでいました。他にも2GOの事業所はあったのですが、ここならいざというとき別の業者にもあたれる、と考えてこの事業所を選びました。結果は大正解でした。

左からW Express、LBC Express、2GOと並んでいます

2GOでセブまでの荷物を送りたいと伝えてパッキングまで始めてもらうも、よくよく話をきくと、自分が荷物を受取る必要がある1月7日にはセブに届かない可能性があると分かりました。翌日(12月30日)から休みに入るため、ピックアップしてもらえるのが1月3日とのことです。それじゃ無理やんと思って断りました。次にW Wxpressできいてみるも、同じような理由でNG。

2GOのスタッフは丁寧に梱包してくれていました。無駄になってしまい申し訳ない。

この時点で、「荷物の運送はむりかー、セブでダンボール探すか、壊れるのを覚悟で電車用の輪行袋で飛行機に載せるか~」と考え始めていたところ、
最後の1つ、LBC Expressだけは「いけるよ!」との回答で作業開始。
他2つはNGなのでなんでここだけ?と不安になり改めて確認するも、やはり「いける!」との回答で超安心。今回の旅ではこの後も2回LBCに助けられることになります。フィリピンローカルのサービスですが、日本にも宣伝したいくらいです。
途中で現地の電話番号を持っていないと利用できないことが分かり一瞬焦るも、ここで空港で買ったSIMカードが役立ちました。予備スマホは念のためホテルの金庫に入れて持っていませんでしたが、電話番号が書かれた紙の写真を撮っておいたおかげてなんとか切りに抜けることができました。ホテルまで取りに行く時間はありませんでした。
書類の記入が終わり、安心して「自転車でセブまで走るんだぜ」など話していると、年越しはどこで?との話になり、ミンドロ島と回答。「ミンドロのどこ?」と真顔できかれ、やけに踏み込んできいてくるな、と思いつつ「ロハスってとこだけど。。。」と答えると「I'm from there!」といきなり高い声で喜んでくれました。が、引くぐらい急にでかい声出されたのでこちらが「Oh...OK...」くらいしか言えず。
ここでもっと話を広げたかったというのは今回の旅のいくつかの後悔のうちの一つです。記念写真くらい撮れたな。。。
最後は「ハッピーニューイヤー!」と送り出してくれました。ミッションコンプリートの安心感もあり超いい気分。
以下3つのうちどれか1つでも欠けていたらと考えると、本当に運が良かったなーと思います。
・LBCの近くの2GOを目指した
・空港でSIMを買っていた
・買ったSIMの電話番号の写真を撮っていた
2GOのスタッフもLBCのスタッフも非常に真面目に作業してくれ、フィリピン人って仕事に真面目だなーとイメージが変わりました。(むしろ偏見すいません)
LBCのアプリで荷物の輸送状況を確認することもでき、かなり便利でした。フィリピンの宅配便、けっこうしっかりしてます。

初めは左のスタッフが、途中から右のスタッフも参加して対応してくれました。ロハス出身のスタッフは右の方です。(かわいかったです笑)
丁寧に梱包してくれました

初日の夕食は吉野家へ

夕食はSMモールの吉野家へ。自転車旅の初日って、考えることが多くて食事を楽しむどころではないんですよね。無難に日本食です。3年前の台湾自転車旅でも初日はスシローに行きました。
吉野家のメニューは日本とかなり違い(フィリピンの吉野家はフィリピンのファーストフードチェーンJollibeeとの合弁で経営されています。)、牛丼

以外に天丼などのメニューもありました。
量を食べたる必要があり、また吉野家の天丼の味が気になり、牛丼(185ペソ)と天丼(P215ペソ)を並で1つずつ注文。牛丼はほぼ日本と同じですね。天丼は甘かったです。

SMモールの吉野家
天丼、唐揚げ丼、牛ラーメンなんてのもあります。
みなさん真面目に働いています。
世界で有名な、おいしいです?
牛丼と天丼
すき家には行列ができていました

帰りもGrabはさっぱり捕まらず、歩いてホテルへ。自動車のタクシーより、バイク2人乗りのタクシーのほうが普及しているようです。よく見かけました。

夜のマカティ。危険は感じませんでした。
ホテル近くのセブンイレブンです。洗剤やカミソリ、爪切りを購入。
ホテルの机の上は毎日こんな感じになります。
水回りも清潔でした。洗濯は毎日洗面台でした。

洗面台で洗濯を済ませて初日の任務を全て完了。ホッとした気持ちで就寝。

2日目に続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?