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《浜芦屋》どこかイイ風の吹く街並み探訪。

兵庫県芦屋市。
六甲の山間から、西宮/芦屋浜へかけて広がるエリア。

なぜか住宅街としてのイメージが強いが、良い匂いのする食堂から昔ながらのブティックまで名前が知れた隠れた名店も多いエリアを、今回は歩く。

神戸~大阪間の地域は、南北を示す際に「山手」「海手」で表現される。
それぞれで景観や風土も微妙に異なるのが特徴で、先に書いた六甲山系に向けてのエリアを山手、大阪湾に向かってを「海手」と言うのだ。

また、芦屋は古くから外国人や外交関係の従事者が多く住んでおり、その歴史や文化が建築物や街の景観に見て取れる。

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芦屋市東部にある石造りの文化財「旧・宮塚町住宅」。現在は革細工ショップ、ガラス工房や喫茶店などが入る。

今回は「海手」を散策しながら、そのような建物を楽しみながらも心地良い店をいくつか書き残していきたい。

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国道43号線から阪神芦屋を超え、JR芦屋駅方面にかけてのエリアが芦屋の海手側。

人も多くなく、通りにも緑が多いので、ぜひ歩いて回るのをオススメしたい。

まずは、阪神芦屋駅から東へ徒歩1分。
シックなレンガ調の建物(テンアドレスビル)にあるのが、BAR康平さん。

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シックで重厚感も程よくありながら、明るくカジュアルな外観。近代アメリカからタイムスリップしたようなビルが通行人の目を引く。

夜になると暖かい間接照明に包まれるダイニングバー。
(※この建物が好きでよく見に来るけれど実はまだ入ったことがない(苦笑)次こそはチャレンジしたいと思っている。)


次に市外の人々にも愛されるハンバーガーショップを紹介したい。

「芦屋にハンバーガーショップ?」
と思われがちだが、実に文字通りの名店がある。

芦屋発の名ベーカリーPan Time(パンタイム)が運営するバーガーショップPT's Burgerだ。

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店内はアメリカ西海岸を思わせるポップな家具に囲まれ、家族連れやカップルなど曜日問わず賑わう。

同じ運営とだけあって、隣のPanTimeで焼き上げたパンを使ったバーガーは肉の旨味と同じぐらいパンの香ばしさが印象深い。そんなバーガーを頬張りながら流し込むコーラの爽快感は、バーガー好きにはたまらないのでは。

ちなみに、ベーカリー「Pan Time」も同じく、
曜日問わず、近隣や遠方から買い求めるお客さんが列をなしており、駐車場には専属警備員さんがいつも忙しなく交通整理をしているほど。

芦屋はパンの町と言ってもいいほど、美味しいパン屋さんが多い。
ぜひ立ち寄った際には、好きなパンをお土産に買って帰るのもどうだろうか。


PT's Burgerから山手へ向かって「茶屋之町」というエリアに入る。

特に景観が整っており、通り一帯に植えられた桜の木が春は満開、夏から秋にかけては緑が綺麗で、歩いていて気持ちいいエリアだ。

ここには「SPACE R」という店がある。

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地上3階/地下1階のビルには、カフェ、雑貨、ギャラリー、多目的スタジオが入る。1Fのcafe Rは通りに面したテラス席も人気。

季節ごとに変わるランチメニューはどれも気軽に食べられる。
そして使われている食器類が、どこかイイ感じのデザインなのに気が付く。

この日はドライカレーを頂き、
食後のコーヒーを飲みながら通りをゆったりと眺める。

ゆるりとした午後を過ごすのには絶好のロケーションだ。

食事終わりには、2Fの雑貨屋さんを見て回るのも楽しい。
実はそのイイ感じの食器もここで買って帰ることが出来るのだ。イイ感じだ。

茶屋之町エリアは他にも産直野菜のお店や、カフェ、飲食店など。おひとり時間や、カップルデートに最適なお店が並ぶ。

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無添加野菜が楽しめるカフェ「come come」。陽が差す日中は気持ちよく、食事を楽しみながらリフレッシュできる。

色んなお店だけでなく、ゆったりと時間や空気が流れる通りや街並みは、実際に書き起こした通りイイ感じなのだが、忙しない日常を過ごす人にとっては非日常に思えるかもしれない。

だが、そういう人にこそ、ぜひ訪れて見てほしい風景が溢れている。

「丁寧な暮らしを積み重ねることは、人間にとって幸せを見つける一番の方法なんじゃないか」と気付かされる素敵な街だ。

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