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散歩:小田急多摩線黒川駅から多摩センター駅まで、ラグビーの試合も観たよ

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神奈川県川崎市の極北、ディープサウスならぬ、川崎ディープノース。小田急多摩線黒川駅。

今日はここから散歩をスタート。天気がいい年末の土曜日の朝。人影はまったくない。これは地方のローカル線ではない。都会の私鉄の駅なのだ。

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鶴川街道沿いにセレサモスという野菜の販売所がある。ここは人気のスポット。駐車場待ちで、鶴川街道が渋滞する。だから店内もとても混んでいる。川崎産の大根と白菜が山と積まれている。いつか僕も旬の野菜のおいしさを生かした料理ができるようになりたいなと思ったりするけれど、今日は散歩が目的なのでスルー。

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セレサモスをすり抜け、歩いていくと田園地帯が続く。その奥に明治大学の農場がある。部外者は立ち入り禁止。とても大きな農場みたい。

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地元の人が「オネカン」と呼ぶ尾根幹線道路にぬける坂道を上る。子供二人が自転車で僕を追い抜いていく。この道を歩いていて唯一出会った人たちだ。

「オネカン」に沿って「よこやまの道」という山道を歩くつもりだった。けれども道を間違えてしまって、いつの間にか町田方面へ鎌倉街道沿いを歩いている。

それほどよこやまの道を歩きたいかと言われると、そうでもない。そこで計画を変更。里山で有名な小野路というところを目指すことにする。

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その途中でこの看板を見つけてしまった。サンシティ町田だって。大きなマンションのような病院のような施設のようだ。この施設の名前を名付けた人は80’Sの洋楽には詳しくないのだろう。

サンシティというのはアパルトヘイトの象徴みたいな高級リゾート施設で、そんなところで絶対演奏しないぞとミュージシャンが集まって作ったのがサンシティという曲だ。

サンシティ町田の駐車場をのぞくと、ベンツやBMWの高級車が並んでいるのだから、すべてをわかっていて、富裕層向けをターゲットにしていることの宣言の意味で、敢えてこの名前をつけたのだろうか。

小野路の里山散歩するための施設「小野路宿里山交流館」もガランとしている。ここは人気スポットなのではないのか? 世の中は年末なのだ。皆忙しいのだ。のんびり散歩しているのは僕ぐらいじゃないか? とちょっと不安になるぐらいガランとしている。

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実は小野路の里山を歩くには生まれて初めて。交流館でガイドマップをもらって歩き始める。基本的に僕は散歩するときは地図を見ないことにしている。街中なら何とかなるけれど、山の中ではそうはいかない。遭難することはないと思うけれど。ガイドブックを見ると全行程5.2キロ、結構な山道もあるみたい。広大だとは思わなかった。


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三十年以上前ならば、ここもいつか宅地開発されて、マンションが立ち並んでしまうのだろうと、環境破壊を心配しなければならなかったのだけれど、今はそんな心配しなくていい。ここを宅地開発するほど人口は増えていないから。


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山の中を歩いて谷に降りると、「奈良ばい谷戸」というところに出る。

ここは本当に手入れが行き届いている。きれいな田園の中で僕一人。ちょっと怖いくらい、立ち入り禁止の札を見逃して入り込んでしまったのかと思ってしまうくらい一人。

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昔の日本というのはこういう風景だったのだろう。時代を忘れてしまうような風景だ。僕のカメラでは限界なのだけれど、実は遠く富士山も見える。

小野路を離れて、多摩センター駅に向かって歩き始める。だらだらと坂を上ったところに、グラウンドがある。そこから歓声が聞こえる。

そこはキャノンのグラウンドだった。半分しまった入口の門に人がぽつぽつと吸い込まれていく。おそるおそる敷地の中に入っていくと、キャノン・イーグルスというラグビーチームがあって、ここはそのホームグラウンドなのだ。

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今日はグラウンドが解放されている。トラックの屋台が出ている。グッズの物販もある。

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ラグビートップリーグの開幕を控えて、今日は野球でいうところのオープン戦が行われていたのだ。キャノン対リコー。

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メイングランドには客席もある。それほど席の数は多くないけれども満員。バックスタンドというものはないので、グラウンド目線で試合を見ることができる。選手の体がとても大きいのでグラウンドが狭く感じる。数歩でトライできてしまうように見えるから迫力がある。

残念ながら僕の持っているカメラは18.3㎜固定のレンズなので、ズームできない。だから迫力ある写真は撮れない。赤いユニフォームがキャノン。スクラムの脇に立っているスクラムハーフは日本代表の田中史郎選手(のはず)。

これが練習試合ということで無料で見れるのだから、とてもラッキー。

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散歩の終わりは多摩センター駅。神田松之丞と共演したことで有名なキティちゃんがお出迎え。


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