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献血に謝礼金を出さない理由

こんにちは。

今回は献血に謝礼金を出さない理由というテーマでお送りします。

現在、献血は無償で行いますよね。

よく献血を募集する人が街中で「〇型の血が足りてません!!」と叫んでいるのを見ますが、お金を出して募集すれば解決するのでは?と思ったのがきっかけで、献血に関する様々なことを調べました。

調べてから分かったのですが実は!過去にはお金を払って採血をしていた時期があったんですよ~

驚きですよね~

この部分を深堀した内容となっていますので、最後まで読めば献血に関する知識が高まります。

仲間内で献血トークになったときは知識量で他を圧倒できるようになります。

そして!献血に関してあなたの右に出る者はいなくなります!(多分)

では、早速参りましょう。

献血に謝礼金を出さない理由

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法律で禁止されている

現在の日本国内において採血した方に金銭を渡すことは法律で禁止されています。


今から70年ほど前は法規制がされておらず200mlで400~500円(現在の4000~5000円くらい)で血の提供を募っていた時期がありました。

なかなかいい金額ですよね。

これを売血と言います。

しかし、売血には問題点もありました。

【 お金目当ての低所得者が病状を偽ってくる 】

病気を持っているにもかかわらずそのことを隠し、お金目当てで採血に来る浮浪者が後を絶たなかったんだとか。

そしてとある事件が起きます。

ライシャワー事件

アメリカ大使のライシャワー氏が刃物で刺されるという事件がありました。

怪我を負い、日本人の血液を使って治療を行いましたが、後日、肝炎にかかってしまったそうです。

ライシャワー氏が肝炎にかかった原因は輸血によるもの

この時、売血により程度の悪い血液が採血されていたことが世に知れ渡ります。

それがきっかけで売血というシステムが見直されることとなり、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」というものが施行されました。

血液の不足はお金で解決できる問題ではないのですね・・・

では次は、金目当てにもならないほど少額な金銭を渡した場合どうなるのでしょうか?

金目当てにならないほどの謝礼金を出すとどうなるか

これを試した国があったのですが、なんと!無償で募ったときよりも献血の数が減ったのです。

「えっ!ちょっとでもお金もらえた方がいいやん!なんで減るの?」

そう思うかもしれませんがちゃんと理由があります。

その理由は、金銭を発生させてしまうと商品になってしまうこと。

これがどういうことかというと、ボランティアをする人って善意が原動力ですよね。

誰かを助けたいという気持ちがひとを動かしているんです。

もし金銭を渡してしまえば、その血液が商品になってしまう。

商品になってしまうと善意が働かなくなってしまい、いままでボランティアで参加してくれた方は来なくなってしまうんです。

さらに、金額が少なければお金目当てで来る人もいないわけなので、必然的に献血の数は減ってしまいます。

2018年の行方不明児発見で一世を風靡したスーパーボランティア尾畠春夫さんも、発見後に親からお礼をさせてください!と言われたらしいのですが、それが目当てでやっているわけではないからと断わったみたいです。

おそらく、お金にしか価値を見いだせていない人にとっては理解のできない言動でしょう。

しかし、体験に価値を見出す人もいることはお分かりいただけたのではないでしょうか。

献血で粗品を渡す理由

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これは先ほども説明した通り、採血に金銭を渡す行為は法的に禁止されています。

とはいえ、何かやってよかったと思えるものを返したい。

ただ、価値のある物を返礼品にしてしまうと、それが目当ての人も出てくるので本末転倒ですよね。

なので当たり障りのない、ほど良い粗品を渡しているのではないでしょうか。

目に見えない形で返ってくるもの

ボランティア全般がそうなのですが、誰かのために行動するとモチベーションや自尊心が向上するんですよね。

これを【 ヘルパーズハイ 】と言って、少額の募金をするだけでもその効能は得られるとのこと。

一方的に与えているようで実は目に見えない形で返ってくるものがあるんです。

ここに気が付けるか、気が付けないかで人にやさしくできるか否かが変わってくるのではないでしょうか。

まとめ

✅売血は血液の質を悪くする
✅現在、採血に謝礼金を出すことは国内では禁止されている
✅少額の謝礼金は逆効果
✅返礼品目当てで来る人を防ぐために価値の低い粗品を渡している

先日、わたしも献血へ行ってまいりました。

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貰ったのはティッシュ箱5つセットとジュース2本。

もちろん、これが目当てで行ったわけではありません。

コロナウイルスの影響で企業のイベントが軒並み中止となり、献血バスの出動が減ったことによって献血の数が激減したと知り、行動に出ました。

これはちいさな行いかもしれませんが、きっと誰かの役に立つと信じています。

ウイルスの影響で世界各国が危機的な状況にある中で、自分にできる範囲のGiveをすることが大切だと感じました。

健康な方は是非、献血へ行きましょう。

あなたの血を待ってる人がいるかもしれません。


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