"大盛り無料"に弱すぎる

ランチタイムのご飯屋でよく見かける"大盛り無料"のワードの魔力。なぜか大盛りにしないと損した気分になってしまう男性は沢山いることだろう。値段も同じだし、昼からも頑張るために沢山食べちゃおう!という気分になってしまうのである。糖質制限している人は十分に注意してください。

この大盛り無料というワード、ご飯・味噌汁のおかわり無料とはまた別格である。何故ならオーダー時にしか大盛りという選択肢が選べないのだから…。いつでも選択肢があるのと、目前に迫られているのでやはり効果があまりにも違うのだ。それ故に『大盛り無料ですがどうなさいますか?』などと聞かれると大盛りにしてしまうのが人間の性というものだ。

しかし30手前にもなってくると、若かりし頃の自分とのギャップを痛感する日々である。かつては二郎系ラーメン全マシマシと叫んでいたのに、今では普通のラーメン1杯で腹八分である。胃袋のキャパも、脂に対する耐性も大幅ダウンしてしまった。

そんなことを分かっているにも関わらず、ランチセットで「ラーメンセット(半チャーハン付き+ラーメン大盛り無料」というメニューがあれば、そちらに惑わされてしまう。半チャーハン食べなくても充分なのに。何ならラーメンも大盛りにしなくても丁度良いのに。

注文してしまうのだ…大盛りを…ランチセットを…。

結局中盤で苦しくなって、薬味を駆使して食べきるのであるが満腹による満足感とそれによる苦しさと後悔がせめぎあう。感情の振れ幅がえぐすぎて午後からの業務どころではない。

オフィス街のランチタイムは、ランチ客の取り合いが起こるランチ激戦区である。より多くの方に来店してもらえるように大盛り無料やおかわり自由というサービスを提供しているのだろうけど、僕たちを肥えさせてフィットネスジムやダイエットサプリを誘導するように水面下で図られているのではないか、とすら感じてきてしまった。いかんいかん。

兎にも角にも自分の力量を見極めて、適切なご飯量を選択しましょう。誘惑に負けると午後からの業務が苦しくなりますよ。

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