時間の無駄遣い。

時間を使うのは上手ですか?
高校までと大学で大きく違うこと。その一つに自由な時間が多くなることが挙げられます。
高校までは平日は朝8時半から夕方16時頃まで学校が有り、そこから部活、家に帰り食事やお風呂、学校の宿題。学校の時間はもちろんのこと、食事やお風呂等は家庭で決まっていることも多く、自分が時間を決めているというよりも学校や両親などによって決められた時間で過ごしていることが多いのです。自分が自由に使える時間は睡眠を除くと1日3時間程度でしょうか。
対して、大学生。授業の時間割は自分で組みます。さらに1人暮らしなら食事、お風呂、睡眠、基本的には自由です。自分で24時間をどう使うかを考えて使う事が出来ます。睡眠を除いても、1日17時間ほどを自分で自由に使える時間であると言えます。また、大学時代は「人生の夏休み」とも例えられることが多いです。これは、社会人になった際に大学時代を振り返って、自由な時間がたくさんあったということを形容しています。
当然個人差はありますが少なく見積もっても大学生は自分で管理出来る自由な時間が高校時代から2倍、3倍以上はあると言っても良いのでは無いでしょうか?

では、この増えた時間を上手に使いこなしていると言える大学生は果たしてどのくらいいるのでしょうか?
まず、上手に時間を使う。とはいったいどういうことか。これがよくわからないですね。では、こう言い換えてみましょう。
「あなたは時間を無駄遣いしていませんか?」
レポートがあるけど、まだ期限まで余裕あるからYouTube見よう。もう少し寝ていたいし、二度寝しよう。などなど。大学生は時間を無駄に浪費していることが良くあると思います。もちろんこうしたダラダラタイム全てが無駄とは言いません。これによってストレスを発散したり、やる気を回復させたり必要な時間もあるでしょう。しかし、この時間が多すぎることは無いでしょうか?こうした時間の繰り返しを私は「時間の無駄遣い」だと考えます。

では、なぜ大学生はこのように時間を無駄遣いしてしまうのでしょうか?
理由の一つは、急に使える時間が増えたからだと思います。
高校まで私たちは時間をどのように使うか、ある程度決めて貰い過ごしていました。また、自由な時間についても、部活動や大学受験の用な目標があると、この時間は勉強・練習するべきだな、と言った時間の使い方がある程度少ない種類に決められていました。
しかし、大学生になると時間の使い方は一気に多様化します。選択肢で言ったら10倍以上になっていると言っても良いでしょう。すると私たちはどのように時間を使って良いのか分からなくなってしまいます。

少し話が脱線しますが、これは「ジャムの法則」と言った実験に似ています。簡単に説明します。まず。6種類のジャムを並べた売り場と24種類のジャムを並べた売り場を用意します。すると、6種類の売り場の方が良く売れるのです。6種類の売り場に寄った人の約30%がジャムを購入したのに対し、24種類の売り場は約3%の人しか買わなかったそうです。人間は24種類もジャムがあるとどれか一つを選ぶことが出来ず、どれも買わないという選択をするのです。
詳しくはこちらの記事がわかりやすいです。

さて、話を戻します。このジャムの法則。時間についても言えるのではないでしょうか?勉強か部活の練習か遊ぶか、くらいの選択肢なら、選ぶことの出来た高校時代。大学になり、レポートか勉強か家事か趣味をするか、はたまた別のことをするか、インスタやSNSを見れば友達がやっていることも魅力的、さて何をしよう、選べない。結果スマホでネットをだらだらと見る。
これが大学生の暇な時間の使い方なのでは無いでしょうか。
しかも使える時間は増えたから、いついつまでにこれをやらなきゃ行けない、と言った締め切りも少ないです。大量の自由な時間と使い方の選択肢を与えられる。時間に関して大富豪になる。それが大学生なのでは無いでしょうか。しかし、私たちはこの「時間」という財産の使い方を教わったことはありません。なんとなく高校までや大学時代に訓練をして自分に合った使い方を身につけていくのです。つまり大学時代はこの「時間」の使い方を学ぶ時間とも言えます。しかも独学です。それは失敗もしますし、無駄遣いも多くなって当然といえば当然かも知れないのです。

さて、ここまで読んでいただきありがとうございます。
今日は時間の使い方に関して私自身大学生ですので、自分に対して思うところが有り書いてみました。
しかし、今日本当に考えたいのは、「時間の無駄遣い」についてではありません。今日考えたいのは

「何故宝くじが当たると不幸になる人が多いのか?」

という問です。
これを考えるに当たって、宝くじが当たる。つまり急にお金持ちになる。これって時間だったら大学生じゃない?と考えたのです。
宝くじが当たった人は、急に大金を手にします。使い方をトレーニングすることも無く、学ぶことも無く。ここが元から家がお金持ちであったり資産を築いた人との違いです。家がお金持ちなら家庭教育で親の使い方やお小遣いでお金の使い方を学ぶでしょう。資産を築いた人なら使っているうちに使い方を学び身につけているはずです。
しかし宝くじは一気にお金持ちになります。そして周りにもお金持ちがいないので使い方を教えてくれる人はいません。結果上手く使えない。そして金銭感覚がおかしくなるのでは無いでしょうか。
対して大学生。時間の使い方の訓練はそこそこに一気に時間が増えます。そしたら上手く使えない。当たり前ですね。ただ宝くじとの違いは、1日24時間は変わらないことがあると思います。宝くじは1日で使える額が急に桁違いに増えますが時間は1日100時間とかにはなりません。
だから、「お金の無駄遣い」のことは気にしても「時間の無駄遣い」のことを気にする人はそんなに多くないのかもしれませんね。
せっかくの財産である「時間」。無駄な時間も合わせて上手く使えるように訓練していきたい。今日は、そんなことを考えました!

読んでいただきありがとうございました!良い日曜日を!

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