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まちを介護する

タイトル通り、このまちはもう自立できなくなっているように感じる。以前、介護の仕事に携わっていたが人間ではなく、このまち自体にそんな印象を受ける。

GOTO商店街事業の委託を受けて、改めて釧路市北大通の店舗を取材した今日。あるお店は「もう何も期待できないよね」と、淡々とお店の準備をしながら、それでも自分の話に耳を貸してくれていた。

昼から夜まで幾つかのお店をまわったが、どのお店も人はほぼいない。

12月の凍てついた外気の中、外を歩く人たちはまばらで、帰宅ラッシュの車だけが勢いよくまちを通過していく。

月曜定休の店舗が多いからか、シャッターだらけの北大通はどこかもの悲しい雰囲気で、誰も聴いていない街頭放送だけが延々とリピートされていた。