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くしろ町立 人間発電所

20年前、釧路市浪花町にあった16番倉庫というイベントスペースで「BUDDHA BRAND & EL DORADO ALL STARS」のライブを観た。

18歳の時に受けた初期衝動。その時から日本語ラップやヒップホップカルチャーに影響を受け、自らもDJやラップをするようになった。

クラブイベントを立ち上げたり、自分で作ったフライヤーをショップへ置かせてもらったり、その熱の渦へ、何の迷いもなく飛び込んだ。

そうした釧路を「Represent=レペゼンする」ということにこだわってきた10〜20代の活動があって、今に至っている。

自分が夢中になれるもの、のめり込めるもの、そこから生まれるエネルギーは、自分を含めた人を鼓舞する燃料となる。

地域で音楽を続けていく中で、それ自体を生業とすることは難しいかも知れないが、そのものを通じて得た経験やノウハウ、感覚を違う手段に宿すことで、自分の生業として成立させることは出来ないだろうか?

とあるイベントから得たインスピレーションを形にしたトークセッション「人間発電所」だが、この度、釧路町教育委員会のキャリア講座として開催されることとなった。

講師として参加した第1回目では、中高生や大学生が集まり、フィールドノートの始めた経緯や地域の魅力と課題、顔が見える経済とは?などを話し、後半は「夢中になれるもの」について、子どもたちが大人たちに取材するというワークも行った。

大きな夢を描くことも一つだけど、目の前のことに没頭し、時間を忘れてしまうくらいに「夢中になれるもの」の積み重ねによって叶う夢もあるのではないだろうか?

釧路町のキャリア講座としてスタートした「人間発電所」では、自分が今までフィールドノートで取材してきた人や繋がりのある方を招いて、その生きる術やノウハウを地域の子どもたちに伝える場として続けていきたいと思っている。

次回は、8月8日。幼稚園教諭の中村逸人さんを迎えて「森のようちえん」の取り組みについて話してもらう。

2020.7.25

写真: Masatomo Moriyama