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コミュニティーと幸福について

幸福(well-being)は40歳を過ぎてからふと意識する様になりました。コロナ禍と40歳を機に「教育」に関するイロイロを開始してからそろそろ3年が経とうとしています。その間に増えたのが参加するコミュニティーの数です。

ざっと振り返ると

20代は仕事一筋。遊びも仕事も会社コミュニティーの中で完結してました。
30代は結婚し子供が出来て家族というコミュニティーが増えました。
その間も古い友達と遊んだり、サーフィンやキャンプしたりフットサルに誘われたりとかはありましたが、会社や家族ほど帰属意識が強いものではありませんでした。

「教育」のイロイロを始めて増えた参加コミュニティーが3つあります。

  1. University of The People 教育学修士コース

  2. 慶應義塾大学SFC研究所 所員

  3. 品川区立立会小学校PTA役員 文化厚生委員長

UoPeopleは教育学を学び直し修士号を取りたかった事、オンラインですがアメリカの大学院で学びたかった事がきっかけでした。オンラインなのでコミュニティーに参加している感じは薄いですが、アフリカなどの文化が異なる地域で先生として働いているクラスメイトから課題に対するフィードバックをもらえるので、視野を広げるという意味では面白いコミュニティーです。今の研究領域も「ICT教育による地域の教育格差是正の可能性」なので、私には最適なコミュニティーだと思っています。(近日修了予定)

慶應SFC研究所では主に長谷部葉子研究会へ所属させて頂いてます。この研究会では(コロナ期間はオンラインでしたが)逆にオフラインで時間を共有する事を大切にしている研究会です。大学生がチームや個人で様々なプロジェクトを持っていて、成果発表で刺激を受けるのと同時に、自分でも不思議なご縁で山口県美祢市とのプロジェクトへ参加する事になりました。

PTAは文化厚生委員長という、学校と学校外を繋いだ企画を考えて実施する役割なので立候補しました。2022年度では「アフリカンペイントワークショップ」や、「絵本づくりワークショップ」など、学校だけでは運用が難しいけど子ども達に面白いと思ってもらえる企画が実施できました。

アフリカンペイントワークショップ

これらのコミュニティーは仕事ではないので参加してもお金はもらえません。ただし、自分なりの成果は出さなくてはいけません。
「やって」と言われて「やる」というよりは、自分の興味がある事(やりたい事)をやって感謝されたり、必要とされる。なんとなくそれは趣味ではなく、コミュニティーへの帰属意識だと感じる事があります。

コミュニティーにおける活動は、「利他を行い、利己を満たす」そんな幸福感を感じさせてくれる活動なんだと気付かされています。

ヨーロッパの高齢者におけるコミュニティーと主観的幸福感:年齢は違いを生むか?

この研究では、ヨーロッパの高齢者におけるコミュニティーと主観的幸福感との関連性について調査されています。結果として、コミュニティーのサイズと活動度が高いほど、主観的幸福感が高まることが示されています。また、年齢が高くなるほど、コミュニティーへの所属が幸福感に与える影響が大きくなることが示唆されています。

Litwin, H., & Stoeckel, K. J. (2016)

これは2016年の論文ですが年齢が高くなるほど「コミュニティーと幸福」の関係性が深くなる様です。

40代はコミュニティーを広げて育てていく年代の様な気がします。
コミュニティーとは常に変化するものです。会社は転職したら変わりますし、起業したら向き合い方は更に変わるでしょう。家族も子どもが成長して独立したら関わり方は変わります。

私の場合、今後「コミュニティーと幸福」に関しては切り離せないテーマなのだと思います。

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