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「となりの雑談」に学ぶ最近の私

TBSラジオ「となりの雑談」を聴き始めた。
「OVER THE SUN」が元々好きで(と言っても互助会員になったのはここ3ヶ月ほど)、そこから流れてきた形である。

雑談と言っているけど、私は「対談」だと思う。
雑談にしては中身がありすぎる!
だから、20分程度で1回が終わるのも私には適度で、
それ以上あると、ちょっと待って!脳内整理が追いつかない!
ってなるはずである。

毎話、私からしたら有料級のお話なのだが、
特に何度も繰り返し聴いた、EP.3「イン・ザ・泥」が、私の話?!ってくらい共感できたので記したい。

この会は親との関係性の話から始まり、
あまり望まれた関係性じゃなく、それを「泥」と表現することから始まる。
その関係性を「諦める」、「仕方ない」で片付けていたら大人になってもそれが処世術になって、未来に旗を上げず、目の前の好みに集中して、いつの間にか「私はどこにいるんだろう」ってなって、このままでは自分の行きたい場所に行けないと気付き、そして、自分が羨ましいと思う特別な人を見ても「私はこっち側の人だから仕方ない」と答えを勝手に出して諦めていた、という話。

まず、私自身も親との関係性はどちらかと言うと希薄だと思う。
元々、あまり干渉してくる親ではなかったことと、
ゲイであるが故に、ホンネで話すことができなかったし、
だけど、好きなものは女の子が好きになるようなものが大半だったから、きっと両親は私の育て方に困ったのではないだろうか。
その結果として1つエピソードをあげるとすれば、ピアノを習わせたかった母のい意向に対し、「ピアノなんて男のすることではない」と現代となっては訳のわからない父の意見に押しつぶされ、私は一切興味のなかった少年野球部に入部させられた話がある。

そんな幼少期を過ごしていたら、気付いたら友達にもホンネをさらけ出せず、
進学や就職に関しても、”ゲイである私ができることって何なの?”とあくまでそこをベースに考えてしまい、さらにスーツを着て働く自分が全く想像できず、あらゆる選択肢を放棄した結果、私の視野に入っていた選択肢はそもそも少なく、まずは服が好き(それも今となっては本気の好きではなかった)という理由だけでアパレル業界に進出したのである。
そんな感じで、私も未来に旗を立てず、その時楽しいこと、その時美味しそうだなと感じた食事を目掛けて進んだ結果、今この場所にいる感覚なのである。


桜林さんはある時、「自分が行きたいところに行けないのは嫌だな」と気付いたと仰っていた。
私も偶然にも今、35歳にしてまさにその境地に立っている。
それまで自分がどうなりたいのか、などあまり考えずに、目先の「好き」だけを頼りに生きてきたけど、今は違う。
それは、欲しいものやなりたい自分がわかったからで。
番組でも話があった、行きたいと思った場所に居る人達を見て、「私はこっち側の人間だから」と諦めるのではなく、「私もこうなれる」という妙な自信を持つことができたから。

それでなりたい私とは?
最近、友人が若いながらにガンになり健康であることの大切さを身近に感じ、実際自分はどうなんだろう?と過去の健康診断の結果を見てみたら、自分が高血圧だったことを知った。(それまでは結果の詳細を見ていなかった)でも「高血圧だから何なの?」ってなって、そんな自分が恥ずかしいのと同時に知識を深めたいと「健康管理士資格」に挑戦し、資格を取得することができた。
他にもメンタル面でうまく前に進めない人、日々のストレスを抱えている人が私の目の前に増えてきた現実があって、その現実に立った時に、幸運にも私は精神が強いのか何なのか、ストレスはあまり感じないタイプだし、その為のメソッドみたいな、日々心掛けている事はあるから、その苦境に立っている人達に少しでも役立つ存在でありたいと感じ始めた昨今の私であります。

その為には、もっともっと知識も深めなければいけないし、発言したことに影響力を乗せるには実績も伴わないといけないし、やるべきことはたくさんあるんだけど、少しでもその場所に近づく為に小さく数センチずつ前進し始めたところなのです。

でも、「所詮、私はこっち側だから」と嘆く私はもうおらず、
“だったら、せめてチャレンジしてみてから決めようよ”という思考に至っている私を、鼓舞したり励ましたりできるのも結局は私で、いつまでも自分との闘いですね。

でも、これまでは闘うことさえもういいと放棄していた私だから、
まずは憧れに対するフィールドには立てたのかな。

30代後半。大半の人はこれまでの経験を活かしてステップアップする時期なのかな。だけど、私は40代に向けて、やや出遅れたけどまた違うレールを走って行こうと思います。

最後に、この番組の終わりにはおよそ2分、BGMだけが流れる余韻タイムがある。それもまた心地よく、それまでの20分間集中していた私をクールダウンさせ、振り返る時間をもらえている感覚になる。そして、映画館のライトが明るくなるように、2分後に現実に戻るのである。


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