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レコードに埋もれる日々

生まれた時からレコードに囲まれていた。
囲まれていたというより埋もれていたという方が正しいかもしれない。
父親は、僕が生まれるはるか前からJAZZ レコードコレクターだった。
それも、気○がいという言葉が当てはまるコレクターだ。
だから 家にはレコードが至る所にあり
父親が家にいる時はジャズが流れていた。
家でジャズが流れるというとおしゃれ感が出るが、実際には
父親の趣味の部屋=リスニングルームから流れてくる音だった。
その部屋にはモジャモジャ頭だったころのキースジャレットの古い写真が飾られていた。

そんな家だから自然と僕もレコードを買ってもらうようになった。
小学3〜4年生の頃はグループサウンズのシングル盤を
高学年になると、ビートルズやストーンズのシングル盤を買ってもらったが
LPにはまだ手が出せなかった。
その時 僕が持っていたポータブルのレコードプレーヤーはシングル盤しか書けることができなかったからだ。
高級感丸出しのリスニングルームで自分で針を下ろすことなどは怖くて想像もできなかった。
中学になるとLPのかかるプレーヤーを買ってもらい、お年玉やお小遣いの相場も上昇したこともあって自分で買うようになった。
John Lennon / Shaved Fish

Bruce Springsteen/ Born To Run
1975年 僕は初めてこの2枚を 横浜駅西口にあったYAMAHAの地下で買った。

別に反発精神があったわけではないけれど
僕はJAZZには見向きもせず・・・というか あえて無視して
それ以外の音楽にのめり込んだ。
今でも全く変わりないが 
へそ曲がりというか
物事ナナメに見てるというか
素直じゃないという性格なので 周りの輩が聞く音楽には興味も持たず
気に入った音楽を楽しんだ。

埋もれているとまではいかないが、
今、僕のお店ではLPレコードが置いてある。
調理をして手が離せない時以外は、なるべくレコードをかけるようにしている。
ノスタルジックを感じてもらいたいからではない。
僕のお店のコンセプトでもある ゆったり・のんびりを感じてもらいたいから。。。

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