かなわなくても夢を追いかけたい
脱サラする前、読んだ本でよく目にした、聞いた講演でよく耳にした言葉がありました。
「夢はかなうためにある」
聞いたことありますよね?
たくさんの方がいってきた言葉です。
でも現実は、夢をかなえられなかった人がたくさんいます。
「やってやってやり抜け!」
「すでに夢が実現したようにイメージしろ!」
そんな言葉に励まされてがんばっても夢をかなえられなかった人もいれば、夢なんかなくても充実した毎日を過ごしている人もいます。
夢がかなえられなかったために、夢見たことを後悔する人もいます。
私にも夢があります。
(キング牧師のような大きな夢ではありませんが)
すでにかなった小さな夢もあれば、この歳になってもまだまだ近づけていない夢もあります。
夢かなわずに死ぬかもしれません。
それでも、追いかけながら死ねればいいなと思います。
話はかわるようで……かわらないんですが、
実は私、防災士なんです。
まぁ、元消防士なので、意外性もなにもないんですが。
防災関係の本を読んでいて、先はどうなるかわからないからこそ、夢を追いかけつづけたいと、あらためて思ったことがあります。
子育てでも見せたい自分の姿勢
子育て講演会でお話させていただく機会があります。
講演会の中で、
「子どもが社会人になろうと、私は自分が死ぬまでが子育てだと思っています」
と話しています。
うちの子どもたちは社会人になり、家庭を持ってて、しっかりと自立してくれています。
ふつうなら、もうそれで親の仕事は終わったといわれます。
しかしその後も、親が生きる姿を彼らはずっと見つづけるわけです。
どうせなら、自分が夢を追いかける姿も見せたいと思っています。
夢をかなえる姿を見せることができるのが一番いいのですが、かなえられないかもしれません。
それでも、無為に毎日を過ごす姿より、夢を追いかける姿を見てもらいたいと思っています。
「最善を尽くす」に感動
東日本大震災のあとに出版された防災関連の本を読むなかで、
「最善を尽くす」
という言葉を見つけ、感動しました。
山村武彦さんの「新・人は皆『自分は死なないと思っている』」という本の中にとても印象に残る言葉がありました。
・悲観的に準備し、楽観的に生きる
・最善を尽くす
準備は最大限に備えて、準備したら日常は楽観的に生きよう。
そして最善を尽くす。
防災はこの言葉に尽きるなぁと思いました。
片田敏孝さんの「人が死なない防災」の中にもとても感銘を受ける言葉がありました。
・自らの命を守るために主体的たれ
・最善を尽くしても死ぬかもしれない
これは「夢」や「目標」「使命」にもいえることだと思いながら読みました。
自分の夢だから、自分が主体的にやっていく。
最善を尽くしても夢は実現しないかもしれない。
それでも最善を尽くすことに意味があるという言葉に、大きな救いを感じました。
「夢」「目標」「使命」など、心が弱っているときには見たくもない言葉ですが、心のエネルギーが枯れないように注意しながら、追いかけることに充実感があります。
ときに苦しみもがく姿も、父親になった息子たちに見てもらいたいと思いながら日々を過ごしています。
お酒を飲みすぎて二日酔いになって苦しむ姿を見せることもありますが。
もしサポートしていただけたら、さらなる精進のためのエネルギーとさせていただきたいと思います!!