お父さんの力だけではお母さんを元気にできないんだ
「お父さんの力だけでは、お母さんを元気にできないから、俺たちが力をあわせて、お母さんの病気を治してあげよう」
そんなメールを2人の息子に送ったのは、もう15年も前のことでした。
都会の学校に進学して、盆や正月にも帰ってこない時期があった息子たちです。
声が聞きたくて電話をしても出てこない。
メールなら返信をくれるかと思って出しても、返信はない。
たまに、妻にだけ送ってくるメールの文面は、「金送れ」だけ。
そんな彼らの力を借りなければ、もう自分では何もできない、と気持ち