ラインアウトって何? おすすめの観戦ポイント【初心者向け】
2月20日からトップリーグが開幕します。
2019年のラグビーワールドカップをきっかけに観始めた方も多いと思うので、観戦初心者・いわゆるにわかファンと言われる方向けにラインアウトの見どころを書いていきます。
これで、プレーが切れるタイミングであるラインアウトの時も楽しめるかもしれません👍
1.ラインアウトって何?
最初なので、一応こちらから触れましょう。
「ラインアウト」とはボールがタッチライン(グラウンドの横の線)から出た時に外から投げ入れるプレーで、 サッカーでいうスローインに当たります。
2.スローインと何が違うの?
サッカーのスローインは、投げ入れる選手は前後左右どこにでも投げてOKですが、ラグビーのラインアウトでは投げて良い場所にルールがあります。
①出た場所から、平行もしくは後ろ
②タッチラインから5mのライン(点線で書いてある)を越える
そして、ラインアウトには2つの種類があります。
A)クイックスロー
⇒ボールをキャッチした人が、すぐにボールをフィールド内へ投げ入れる。
B)一般的なラインアウト
⇒攻撃側、防御側がお互いに一列にセットをして、両チームの間にボールを投げ込み争奪する。
4.見どころ
上記がなんとなくわかっていればOKです。
それでは早速おすすめの見どころをにいきましょう。
今回は4つ挙げてみます。
「こっちの方が良いんじゃないか?」等のご意見ありましたら是非教えて下さい!
①空中での攻防
ラインアウトと言えば、まずは空中での攻防です。
190㎝の選手二人で、2mの選手を持ち上げるという、球技では最も最高到達点が高いと思われる所で、ボールを取り合うのが魅力です。
特にDF側が、動きを読んで綺麗にインターセプトを決めた時は見ていて気持ちが良いですね!
↑ この空中でギリギリ取れるか取れないか?が興奮しますね。
②地上での駆け引き
空中での攻防を前に、攻撃側が前方・真ん中・後ろのどこのエリアで取るのか?DF側はどう止めるのか?の駆け引きがあります。
攻撃側は、
この後の攻撃で有利になるにはどこで取るか?
防御側が狙っているのは何か?
次もっと良い場所で攻撃する時の布石になるようなオプションをしようか?等、様々な事を考えて攻撃のオプションを決定します。
相手を跳ばさず(もしくは跳んだけど全然届かないくらい)にクリーンキャッチをして、ボールが供給できると「攻撃側が駆け引きに勝った」と言えるでしょう。
何試合か見ていって「あ、あの動きさっきもやってたな」、「このエリアでココで取りたかったから、さっきの場所ではあそこで取ったのかな?」等の発見や疑問を持ち出すと更にどんどん楽しくなっていきます。
③モールの肉弾戦
やはりラインアウトと言えば、モールですね!
モールとは簡単に言うと「激しいおしくらまんじゅう」です。
敵陣のゴール前で組む事が多く、チームが一塊となってゴールラインまで押し切ってトライを狙います。
AT側は、とにかく押し切ってトライを取る事が目標。
DF側は、最高の結果はボールを取り返す事ですが、最低でもそのままモールで取られるのは避けたい所。できるだけ時間稼ぎはしたい。
お互いのFWのプライドをかけたバチバチのバトルが魅力です。
モールは動きがない時はパッと見ぐちゃぐちゃでボールがどこにあるか?次に何が起こるのか?わかりづらいですが、簡単に見るポイントは2つです。
①モールの最前列の選手の姿勢(低い方が強い)
②AT側の最後尾の選手がボールを持っている事が多い。
これを頭に入れておくだけで、
この後再び動き出すのか?
もう進めなさそうだからボールをバックスへ出すのか?
くらいの予想ができて、見やすくなると思います。
④スローワーのルーティーン&投げ方
これは少しだけ上級編ですが、見てみると楽しいと思います。
有名どころで行くと、パナソニックの堀江選手は投げる前に短パンの裾を上げますが、このように各選手がそれぞれのルーティーンを持っています。
継続して試合を見る事で、投げる前にどんな事をしているのか?どこを見ているのか?等に気付けるようになってきます。
マニアの仲間入りですね!
また、ボールの持ち方や、足の置き方、投げるフォームも選手によって違いがあります。
とりあえず開幕戦でクボタスピアーズの試合を見る方は、マルコムマークス選手と杉本博昭選手の投げ方の違いを見てみて下さい。
全然違います。
以上
シンプルな所から少しマニアックな所まで紹介しました。
現地で見る方は空中での攻防の迫力を、テレビで見る方は少し止めてみたり、戻して見返してみたりして選手の癖を探してみるのも楽しいんじゃないかな?
ありがとうございました。
(写真は全てクボタスピアーズ・福島カメラマン撮影です)