見出し画像

起業前は重要だと思っていたけど、実際やってみたら重要ではなかったはことTop5

起業に関する投稿をしていきたいと思います😃

僕は2014年に独立起業をしましたが、実際に起業をしてみると、起業前に必要だと思って準備や検討してきたことが、全く必要じゃない!ということに多々遭遇してきました😅

かなり遠回りをしてしまったので、もしこれから起業するという人がいたらと思い、今回のnoteを書かせて頂きます。

僕は典型的なしくじり先生なので、これから起業する方がこうなりませんように🙏という願いを込めて、書かせて頂きます。

なお、前提として、僕はデータ分析のシステムやアプリケーションをメインのビジネスとして起業したということをご理解ください🙇‍♂️


簡単な自己紹介

まずは、簡単に自己紹介をさせて頂きます。
どんな人間から知らん人の話を聞く気にもなれへんと思いますので😅

・需要予測AI開発を中心とした、AI開発やデータ分析のスタートアップを創業し、今も経営してます

・2012年に起業する!と決意したものの、実際にサラリーマンを辞めて起業したのは2014年でした。
 この2年間の間に、サラリーマンで働きながらも、夜や週末に起業の準備だけはしてきました。ただ、この2年間の準備でやったことが、本当に無駄やったな振り返って思うので、今回の記事はその時の話になります。
 ちなみに、起業した動機は以下の記事で詳細に書かせて頂いてます。

・なお、僕の会社としては、開発した来店客数予測AI -Hawk-というのが少しだけヒットし、大手チェーンの店舗や、POSレジ会社にも導入が出来て、成長をしてきました😃

・会社自体は、2020年の末に全株を売却しました。スタートアップ界隈でいうところの所謂Exitですね。僕の場合は、M&Aの会社売却(バイアウト)になります。
 紆余曲折ありまして、現時点ではまた僕の手元に会社が戻ってきました。僕ともう一人の取締役の二人で全株を持っています。


では、本題です👍


起業前に必要だと思っていたが、起業してみたら全く必要じゃなかったことTop5

必要じゃなかったこと1位 : 詳細な事業計画書

起業する前は、何よりもまずは事業計画書を作っておかなアカン!と思い込んでいました。
実際に、起業前にかなり作り込みました。
しかし、全て無意味でした。。😭

そもそも僕がなぜこう思い込んでいたかというと、サラリーマンをしている間でも新規事業を提案するとなると、必ず詳細な事業計画書を上司から求められたんですよね。
また、営業マンとして年度の始めに売上の計画書を作ったりしてましたし、何にしても、「実際にいくらぐらいのコストがかかって、いくらぐらい売上て、いくらぐらい利益が出るのか?」を詳細に示した資料が必要だと思っていました。

しかししかし、実際に起業してみると全く必要ありませんでした。

様々な理由がありますが、まず起業においてやるべきことは、資料作成では無いということが本質的なことだと思っています。それが、僕が実際に起業して感じた経験値です。

起業の科学の田所さんや、Y Combinator 創業者 Paul Grahamなど、著名な方々が様々なところで指摘していますが、
起業家が最初にやるべきことは
「お客さんの声を聞くこと」

です。
これに尽きます。

極端なことを言うと、これ以外の仕事は全て優先順位が低いです。
まずは、顧客の声を聞き、それを真摯に解決する方法を探す。
これが大切なんです。

さて、話を戻して、詳細な事業計画書というのは、最初から必要でしょうか?
必要じゃない、ということがわかると思います。


くどいですが、このことをもっと踏み込んで考えてみたいと思います。

少なくとも、詳細な事業計画書を作るということは、自分が取り組むべき課題とその解決策が明確になっていないと、作れないはずです。
顧客の声を無視した事業計画書は、本当に”ただの資料”です。

また、事業計画書を求める人としてパッと思い浮かぶのは、銀行からの融資を得るシーンかと思います。
銀行の方から、「事業計画書を出してね」と言われるイメージです。

私の経験からして、銀行から融資を得ようとしている時点で、かなり起業の段階としては進んでいます。もしくは、創業者が勘違いして、最初から銀行融資に頼ろうとしているケースかなと思います。

もちろん、シェフの人が自分で店舗をオープンする場合など、最初から経験者がかなりの高確度な見通しがあり、且つそういう方が資金が必要なケースもあるかと思います。(そういう場合は、銀行融資ありきになるかなとは思います)
私のこの記事ではそういう方は該当しないかと思います。ご理解ください🙇‍♂️
そういう方ではなくて、自分でゼロイチのビジネスを立ち上げるようなケースを想定しています。

ともかく僕は起業前から詳細な事業計画書を作り込んでいました。
それを何度も読み込んで、自分でブラッシュアップして・・・というのを繰り返していました。

その結果、その僕が2年かけて作り込んだ詳細な事業計画書はどうなったと思いますか?

そうです。
いまだに誰にも見せていません。
つまり、誰からも求められなかったのです。
自分ですら、読んでいません。

もっと言えば、起業前に思っていたビジネスとは、全然違うことで会社が成長し始めました。
なので、起業前に考えていた事業計画書は、より一層見ることはなくなりましたね。


必要じゃなかったこと2位 : 差別化の戦略

起業前は、あるビジネスを思いついても、
「ああ、このサービスは、もうこの会社がやっているのか・・・
 では、ここをこう差別化して・・・」
などと何度も何度も検討していました。

1位の理由と似ていますが、ビジネスはやってみて初めて顧客の声が聞けます。
そして、顧客の声がもっとも大事とも言えます。

そしてそして、一番本質的なこととして、顧客が
「差別化なんか、しなくて良い」
と言ってくる可能性があるんです。

・・・少しイメージがつきづらいかもしれません💦
もう少し解説します。

お客さんとしては、僕が
「xxxxの会社と比べて、僕の会社のサービスはココが違うんですよ!」
と言ってきたとしても、どこの馬の骨ともわからんスタートアップのサービスよりも、大手のxxxと似たサービスと言ってくれた方が安心するケースもあるのです。

ある経営者から言われた印象的な言葉があります。

中川さんは、自分で開発した難しいサービスを、難しいまま売ろうとしているね。
細かな部分で他社とどう差別化しているかなんて、実際にお金を払うお客さんはどうでも良いと思っていることが圧倒的に多い。
むしろ、信頼ある大手企業と同じようなサービスですと言った方が売れることもあるよ。

図星でしたし、目から鱗でした。
(これを僕はズボウロコと呼んでいます)

ズボウロコのイメージ これが目から落ちました


そして、実際に他社との差別化なんかは一切に気にせずに、愚直に「お客さんのニーズに答えるんや」という方針で商品開発をした結果、会社が成長したという経験があります。

頭で考えたり、資料を作ったりしているだけでは、ついつい差別化を考えてしまいがちですが、僕の経験ではほぼ必要なかったと言えます。

なお、差別化は、起業すぐは必要ではないというのが、僕の体験値です。
起業してかなり成長したら、必要になってくるとは思っています。


上位2つのテーマで長くなり過ぎました🙇‍♂️
以降はもう少し簡潔に書いていきます。


必要じゃなかったこと3位 : 最初に考えたビジネスモデル への執念(執着)


「このビジネスモデル を、絶対に絶対に成功させよう!」

これは、「成功するまで何が何でもやり続ける!」ということから連想して、私が最初に思っていたことです。

「起業自体を成功するまで何が何でもやり続ける!」
という考えは良いんです。

でも、
このビジネスを何が何でも成功させるまでやり続ける!」
とは考えなくて良い、という意味です。

なぜならば、ビジネス自体は変わっても良いんです。
お客さんが求めることは日々変わります。
自分が今やっているビジネスモデル(サービス、商品)が求められなくなるかもしれません。
そもそも、最初に自分がやろうと思っていたビジネスモデル が、顧客のニーズに全くマッチしていない可能性もあります。(統計的に、最初のビジネスモデルが顧客ニーズにマッチしていない起業家の方が、圧倒的に多いらしいです)

なので、むしろそこは柔軟に考えた方が良いと思っています。
ビジネスモデル は、お客さんとの対話の中で、どんどん変えていくぐらいのスタンで良いんちゃうかなと思っています。


逆に、変わらないものが何があるか?と言えば、僕は経営理念・ビジョンだと思っています。
経営理念やビジョンの大切さは、また別の機会に投稿したいと思います。



必要じゃなかったこと4位 : オフィス

起業前は
「仲間が増えることも想定して、こんなオシャレなオフィスにしよう😃」
などと妄想してました。

実際に、起業してみて気づいたこととして、オフィスが必要になるのはかなり後のステージだということです。

むしろ、最初からオフィスありきで起業をしてしまうと、オフィスの家賃が経営を圧迫しますよね。
家賃は数万円かもしれませんが、まだ起業したてで売上が無い時期であれば、死活問題になる費用です。

もっと言えば、オフィスを持たなければ固定費を下げることが出来ます。
すると、自分のサービスをより安くお客様に提供できることになります。

起業後すぐのタイミングであれば、オフィスを持たないことのメリットの方が大きかったと感じています。


必要じゃなかったこと5位 : 高品質なプロダクト

これも、起業前はかなり勘違いしていました。
起業前は、高品質なプロダクト(システムやアプリであっても)でないと、世の中に出してはいけないと思い込んでいました

なので、考えていたビジネスモデル において、「このクオリティのプロダクトを開発するとなると、どれぐらいの労力やコストがかかるだろうか?xxxヶ月もかかなるな・・・、しかも外注費としてxxx百万円かかるな・・・」ということばかり考えていました。

実際に起業してみると、180度違いました。

スタートアップに重要なことは、機能は少なくても良いので、まずはお客さんに使ってもらうことだったんです。
機能が少なくて、見た目もイマイチなアプリだとしても、その少ない機能の中に、そのプロダクトのコアとなる部分が入っていれば良いという考え方です。(Minimum Value Productのことです)

もし、お客さんがそのコアな部分に価値を感じてくれれば、徐々に周辺の機能を追加していくというプロダクトの開発方針で良かったということに、起業してから何年も経って気付きました。




Top5だけでもかなり長くなってしまいました。。。🙇‍♂️

実はまだまだあるので😅、もしこの記事がご評価頂けましたら、続きも書いていきたいと思います。


今日も読んで頂いて有難う御座いました😃


最後までお読みいただき有難う御座います! サポート頂ければ嬉しいです😃 クリエイターとしての創作活動と、「自宅でなぜ靴下が片方無くなることがあるのか?」という研究費用に使わせて頂きます!