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名刺交換の時点で「完全に負けた」と思った話

ビジネスシーンなら必ず遭遇する名刺交換。

コロナで対面の機会が減ったとは言え、

いまだに遭遇することが多いと思います。


その名刺交換で、僕は小さな勝ち負けをたまに経験しています。

いや、小さな勝ち負けなら良いのです。

思い出すのもおぞましい、
あの時の名刺交換。。。


あの時は、

「完膚なきまでに叩きのめされた」

という、圧倒的な敗北感を感じました。

その時の話をさせて頂きます。



小さな勝ち負け


圧倒的な敗北の前に、
まずは名刺交換での小さな勝ち負けについて
お話をさせて頂きます。

改めて、ですが
僕の名字は「中川」です。

当然ながら、名刺には中川と書いてあります。

そして、これも当然ながら、名刺を出す時には

「中川です」

と言って出します。


当然相手も名刺を出してきます。

「山田です」

「鈴木です」

「小川です」

などです。


いつからでしょうか。

僕は、

「小川」

という名字を見るたびに、

心の中で

「勝った」

と呟くようになりました。


同様に、

「大川」

と名刺交換する時には、

「・・・チッ。なんやねん。」

とも思うようになりました。



すると、相手が小川さんとなると、

例えクライアントであっても、ついつい

「おい、小川」

と呼び捨てにしそうになってしまうんです。

(あ、危ない)


こちらは単に中川というだけ、

相手が小川というだけで、

相手が実際に小さいわけでも何でもない。

むしろ、今の立場的に相手の方が大きい。


このような心の中の葛藤を繰り広げています。

もう会議には集中できません。

平常心を保つのがやっとです。




圧倒的な敗北は急にやってくる



さて、僕は名刺を出す時には

「中川です」

と言って出すと書きました。

音で書くと

「ナカガワ デス」

ですね。



あの時は、急にやってきました。


名刺交換をするお相手は、パッと見は、普通の中年男性でした。

短い髪で、メガネをかけていたと思います。


僕は、いつも通り

「 中川です 」

と言って名刺を出しました。


相手が、こう名乗りました。


「 中川原です 」


「 え・・・ 」


「 ナカガワラ です 」


「 ・・・そっち 」


「 そっちとは? 」


「 いや、バックを取られたのは初めてでして・・・ 」


「 バック? 」



( うぅ・・・ 負けた。。。 )



僕は中川です。

音で書くと ナカガワ です。


この時の相手は、中川原さんでした。

音で書くと ナカガワラ です。



僕の名前を完全に喰っている。

僕の名前を踏み台にしてますよね。


そして、なんてカッコいい響きなんですか。

僕の名字に”ラ”を付けている。


大川や小川なら良いんです。

前をいじってくるのは想定内なので。


でも、まさか、後ろを取られるとは。。

想定外の角度からのカンターパンチをくらい、僕は完全にノックアウトされました。


またカウンターパンチの見事なこと。

「 ナカガワラ 」

響きまで強そうじゃないですか。



言われもない敗北感に襲われて、

僕は自分の口元を抑えてしまい、

思わず相手の名刺を落としそうになってしまいました。


「大丈夫ですか?」


優しくされるのも、また敗北感を加速させます。


これは良くない!
主導権を握られてしまう。

と危機感を感じたため、率直に僕の思いを伝えました。


「名刺交換でこんなに敗北感を味わったのは初めてです。。。

 理由は・・・」

と話すと、その場所にいた全員が笑顔に。


「僕はいつも大川さんにはちょっと負けた気がしてまして。

 でも、小川さんにはついつい偉そうにしてしまうんですよね笑」

と話すと、より一層盛り上がり、ビジネスの話も順調に進んだとか、

進んでないとか。




友人の久保に相談しました


僕は、中川原さんに名刺交換で

叩きのめされた話を、

友人の久保にしました。


すると久保は、かつての勤務先の話をしてくれました。

そこでの上司の人の名字が「小久保」だったことがあるらしく、


「パワーバランスが崩れていて、吐きそうになった」

 「俺がえらいのか、上司がえらいのか、わからんかった」


と、同じような悩みを抱えていたと語ってくれました。






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