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不調とか、不運とか。

プロになって、今、”調子”が悪い。

簡単なシュートが入る。

何が原因か、わからない。


もう疲れたし、やめよう。


なんてつまらない終わり方はしたくないから、

今は原因を探している。


今回は、プロ一年目に書いたであろうnoteが下書きに残っており、公開し忘れていることに気づいたのでこの文章以外一切手を加えずに公開します!



”不調”ってなんだろう

”不運”ってなんだろう


不調を、不調で終わらせるのは、長期的に見た利点が小さいと思う。

物事には、必ず原因がある。

パスについていけないのは、”不調”だからではない。

スケーティング能力が足りないか、筋力が足りないか、プレーを読む力が足りないか、体調管理が甘いか…


シュートが止められないのは、”不調”だからではない。

ポジションがずれているか、ボックス・デプス コントロールができていないか、寝不足で眼と脳の能力が低下しているか…


無限に原因となる要素があり、その中には必ず1つ以上、正解がある。

それを見つけていく作業が、自分が今よりもレベルアップするために、

いわゆる、”不調”から脱出するために必要なことだと思う。


でも、人は、自分が持っている知識でしか、物事を計れない。

レベル5の難易度の失点をした時、自分がレベル4だと、自分一人では解決できない。

解決するために、今自分が持っている中で最適な手持ちカードを使用するけど、そのカードが無いと、正解かもわからないまま間違ったカードで勝負しなくてはならず、解決にはつながらない。


そのために、ゴーリーコーチがいる。

レベル4の選手がレベル5になるために知識を与え、

そしてその知識を問題なく使用するために、

技術レベルも5まで上げる。

そうやって、レベルを上げていく。


不調だけど、気にしない。

そんなタイプの選手もいる。

その方が、短期的に見たときに精神的な負担が小さいし、数週間もすれば前の状態に戻る。

けど、もし前と同じ状況になったら?

打開策がわからないと、根本的な解決にはつながらない。

もしかしたら彼らは、意識せずとも体で解決策を見つけてすぐに修正できる能力を持っているのかもしれない。


でも僕にはそれができない。


だから、とことん考える。

考えすぎだと、励ましてくれる人もいるけど、

きっと答えが出ないと気が済まない。


それに、僕にとってのゴールキーパーは、それだから。


すべてのシュートを止めることはできない。

完封した試合は、

自分が対応の仕方を知っているシュートしか来なかった試合。

もしくは、対応できないが、”運よく”失点を免れた試合。


逆に大量失点した試合は、

自分が対応できないシュート、対応できるが状況によってはミスをしてしまうシュート、といった、

自分がいつかの試合で失点する可能性があるプレーが多発した試合。

だから、前の試合で完封したゴーリーが、次の試合で対応不可なシュートばかり浴びせられたら、10失点する可能性だってある。


だから、完封したから、大量失点したから、

良いゴーリー、悪いゴーリーと決めつけるのもまたナンセンス。

「常静子剣談」の中にある一文、

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

とは本当にその通りだなと感じます。

どんなにいいゴーリーでも失点する。

だけど、その失点の確率が小さいゴーリーほど、いいゴーリーであることは間違いない。


だから、日々の練習で、試合で、失点した数だけ、

今の自分には課題があり、それを一つずつ克服することで、

一歩ずつGood Goalieに近づくことができます。


アイスアリーナに隕石が落ちて失点でもしない限り、

必ずそこには打開策があり

もしかしたらそれは、難しい状況で、止められる可能性が10%が11%になるだけの、小さな変化かもしれないけれど、

それを積み重ねていくことがゴーリーとして成長するために必要なことなのではないかな、と思います。


最近は思うようなプレーができないけれど、こういう時こそ成長のチャンスでここを逃してはいけない。と、自戒の念もこめて書きました。


グリッツも連敗続きですが、そんな時こそルーキーの僕が、いつか来るチャンスのために準備し続け、いつでも行けるというプレッシャーでチームの気持ちを引き締めなければ、と、ルーキーながらに感じております。


ではまた!


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