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序章

誰のせいでもない
壁づたいな
道を辿る
振り返る
静かな透明な部屋で
浮かび上がる
かさぶた
降り積もる
思考の癖
感情の廃棄
他の誰でもない
お前の流れは
いつも
深層に位置して
誰かの無数の記憶に
紛れたまま
誰でもないと
集合意識の顔をして
安心している
流れていく先が
流されていく先が
望みと一致しないなら
力の限り
蹴り破って
幕の外へ
出て行けよ

降り積もる
小さなかさぶたが
風を求めて
巻き上がる

エンドロールは
第2章の
序章に過ぎない

まあ
プロットすれば
今はそんなとこか

邪魔したな
今日も一日
頑張って来いよ──

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