橋の上で
そんなに俺は
変なのか?
目が合うと
そう感じる
目を逸らす
わかりあえない
予感の数々が
無数に通り過ぎていく
寂しさの残像
傷の掘り起こし
自意識の牢獄
満たされることのない
日常には
ほとんど期待しなくなり
街を平気で
横切れるように
なりはしたけど
行き先は
相変わらず
言語化出来ないまま
神様もどきを
当てにしている
何とかなる
とか何とか言いながら
誰かの幸せは
まだ
自分の幸せとは
ならない季節に
夕陽だけは
すべてを
リセットしながら
宵の明星を
連れてくる
それだけでいいや
大雨で
嵩を増した川を
見下ろし
自転車漕ぎながら
そう呟いていた
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