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詩集

51
いろいろ詩を書いてきたのでそれを集めてみました。
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#写真

朝焼け

朝焼けの向こう 昨日の寂しさ 光に溶けて 忘れる 忘れる 夢うつつ 死んだはずの猫が 机の下で …

猫の恩返し
5か月前
8

眠れない夜に

自分の中を 眠らないまま 覗いてみたい ただそれだけ 言葉がどんどん 付け加えられていく 感じ…

猫の恩返し
5か月前
8

鈍感

人の歪みを 仕方ないものとして 排気ガスのままに 吸い込んでいた 教室は遠く 痛みも弱さも ほ…

猫の恩返し
5か月前
11

夜景

静かなグラスを傾けて 透明な願いを 夜景に重ねる ネオンに響く 胸の鼓動 通り雨のような ざわ…

猫の恩返し
5か月前
7

スナフキン

何故か立ち止まる 看板が風に揺れる 言葉が脈絡もなく 人の口から流れ ラジオは雑音で満ちてい…

猫の恩返し
5か月前
7

冬の散歩道

本当は この高校に 通うべきで あいつと 一緒にいたら 道を外さないで 何とか あそこを 潜り抜…

猫の恩返し
4か月前
9

いつかまた

少し前の お前を見た 変わることが 訪れる その前の お前を見た 信念がどうのこうの 手探りで 語るお前を見た しがみつくような 揺れの中で 何とか踏ん張る 我慢する 努力する カオスな キラーボールな 光の中で 今の世相のような ため息をつく お前は 他人で俺で もう少し先が 正解のような 均される 地平線を待つだけ 我慢するを 行動としたら そこから抜ける 勇気もまた 行動 選択は無数に広がる パラソルみたいに いつかお前を 俺を 包み込んで 空に放つ 結果として 光が差

図書館にて

思い通りに行かない 誰かのせいにする 流されやすい ひとり閉じこもる 自分を見つける 外に出…

猫の恩返し
7か月前
8

終わらない向こうへ

古い感情が結びついて 安らぎと 変わらなさと 混ざったままの マジックアワー 遠くに沈む夕日 …

猫の恩返し
7か月前
7

キャパを 越えてる 眠れない夜に 言葉は 赤身のままで 嘔吐される 次元上昇? ガス欠寸前? わ…

猫の恩返し
7か月前
11

重い雨

重い雨が降る 傘を差す手がだるい 真ん中を貫く 差しようがない そのままを 差し出すような 傘…

猫の恩返し
7か月前
9

ローリングストーン

論争すれば 大抵ボロ負けする 理由を抱えて やる気のなさを それでも肯定したい リスクヘッジ…

猫の恩返し
6か月前
14

空の青

誰でもない感じで 空の青と 繋がっていたい 言葉を忘れて 空の青に 染まっていたい 浮かんでく…

猫の恩返し
6か月前
10

河川敷

河川敷に 落ちていく夕陽 変わっていく 環境に 悶えながら 孤独である日々 つっぱることしか 出来なかった 似合わない 口笛を鳴らした そう 寂しさを響かせて たどり着いた 本屋で これから先を 掴もうと 無駄にページをめくる 何かないか 探そうとした 跡形もない ビルの上を眺める 切なさは 時代の風に かき消されたまま あの日の 揺らぎは幻 今は どこの続きだか 分からない 命は 知らない間に 更新されて 誰の記憶も 書き換えられる 埋没したい 欲望のよ