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本のシェアVol 2

今回の本は森岡毅著『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』を紹介したいと思います。

 この本は、森岡氏がマーケターとしてUSJのマーケティングを一重に担い、経営不振から脱却させたマーケティングの基本が詰まった一冊。この本は単にマーケティング戦略の教科書的な役割だけではなく、人生において或いは自分が出かけるビジネスについても活かすことができる戦略がたくさんある。USJをV字回復させたことはもちろんそれだけで物凄いことであるが、なぜV字回復できたのか?果たして、森岡氏がすごい才能があったからなのか?そこに疑問の目を向けてほしいと思う。
 確かに、森岡氏のマーケターとしての手腕はもの凄いが、本の中でもP&G時代の葛藤や先輩上司からの助言があったからこそ、こうしてマーケターのノウハウが確立しているという内容があるが、生まれたて天才の人間には当然叶うはずがない。これは認めるしかない。しかし、たとえその才能に恵まれなかったとしても戦略を立てて、努力を投資できることは誰にでもできることである。私も偉そうなことは言えないが、この本を読んで、「目的の設定」から戦略を立てることの重要性を改めて認識した。

 確かに、森岡氏は福岡大学の経営学部を卒業したのちに、P&Gという企業に就職したキャリア的には優秀の部類に入るものではあるが、何かの能力を極めるのには10000時間の投資が必要であり、この期間にどれだけ集中して自分の時間を投資することができるかが、大きな鍵になってくる。森岡氏はマーケターとしてのノウハウを体得するために集中して自分の時間を投資している。
 この現代では限りないものとなってしまった『集中力』をどこまで継続していけるのかが、大きく明暗を分ける。

 本書の中でもあるが、森岡氏はUSJのパーク設営やゲームが有名なパークエリアを設営する際に、そのゲームをとてつもない時間プレイする程の異質な部分もある。それはゲーム依存症の域を軽く超えている。

 パークエリアのターゲット層もそうであるが、私が関心を抱いたのは、後ろ向きジェットコースターを実施したことである。面白いのが、後ろ向きは今まで誰もやったことがなかったが、大阪市の自治体と国の機関に要請書を提出したところ認可がすぐに降りたという点である。つまり、ジェットコースターを後ろ向きにするという単純な発想で誰もが思いつくようなことであるが、規制が降りないだろうとか危険そうだとかそんな理由もあって誰も手を出さなかった盲点をついたという点がすごいマーケターとしても中々できることではないことだと思った。これは単に才能ではなく、マーケターとして調査から何までとことん追求していけると判断した結果だと感じた。

最後に、私もこの本を読ませて頂いた後に実際に初めてUSJの方に行きました。そこで、やはりお土産の種類から値段、グッズをよく見てみると納得いく価格設定とターゲット層も確立していることがよくわかります。飲食だけでもものすごいラインナップあり、若い世代の特に女性のターゲットをしっかり捉えています。この本を読む前と読んだ後でUSJに行ってみるとまた違った視点とマーケティング戦略のノウハウを磨く絶好の機会にもなります。
 私もこれからそういった視点でお店や周りの人たちのことを程よく観察しながらマーケティングのノウハウを磨いていきます。
 皆さんも是非、実践してみてください!

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました♪

明日も本のシェアをしていきますので、引き続きよろしくお願いします🤲

それでは、また明日お会いしましょう♪

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