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苦手なこと

人と話すのが苦手だ。
「営業職に就いているし、草野球に飛び込みしてるし、1人で飲み歩いてるじゃん」なんて言われることもあるけど、いずれも元を辿ると苦手だから取り組み始めたこと。

中学生の頃、読書感想文が優秀賞に選ばれて、全校生徒の前で発表することになった。
頭が真っ白になり、自分でも何を話しているのかよくわからず、地獄のような空気を前に立ち尽くした記憶がある。

15年以上前の出来事だが、それ以来人前で話す時はいつもその時の感覚がフラッシュバックしてしまい、うまく話せず、何も成長出来ていない感覚がある。

年末に社員の前でスピーチをする機会があった。
年末に公開したnoteと同じような内容のことを話した。
たった数分のスピーチなのに、前夜から緊張して、直前まで吐きそうだった。
そんな自分を俯瞰した時に「成長してないな…」と少し落ち込みながらも発表。
理想と比べると7割程度。
一方で、思ったよりは詰まらずに話すことができた。
「よかったよ」「立派だった」と反響も貰えて、初めて"人前で話すこと"に関して手応えを得られた気がした。

そんな想いで年始に実家に帰り、自分の部屋だったところを漁っていると、昨年亡くなった祖母の手紙が出てきた。
成人のお祝いの時の手紙だった。
「二十年間を振り返ってみて色々なことを思い出し、嬉しかったこと、悲しかったこと、悔しい思いをしたこと反省をする機会でもあると思うよ。これから先、困難なことに数多く出会うと思うけど頑張ってね。」

そして、最後に「大きな声で、人と対応できる様に前向きに悔いのない一日を、過ごしてください」
そう結ばれていた。
当時は優しくぼんやりと見守ってくれているだけだと思っていたけど、今見ると思った以上にしっかり自分のことを見てくれていたんだなと感じた。

10年前に比べれば、少しは出来るようになったかな?
毎日自分に問いかけてみよう







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