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卵焼きに何いれる?

「覚えているかなぁ?卵焼きで飲むって話」

いつもの昼ラジオ。正確にはお昼前からの30分。食べ物の話をされるとまさに飯テロ。だから、家で仕事をするようになって自分の昼時間が30分早くなった。

「おかずとしての卵焼きは甘い卵焼きにちょっとお醤油つけて食べるのが好きなんだけど、酒の肴の時は塩っぱめというか、いろいろ具を入れる。ネギは基本。前も言ったけど鰹節を入れるのも好き。あとね紅生姜。刻んでいるやつ。でもさ、少し水…じゃない汁?を切って入れないと卵焼きがベチャッとなっちゃう。でね…」

座り直しているのだろうか?
ガサガサ音がした後、少し声が大きくクリアになった。
最初は電波のせいかと思ったらどうやらマイクに近付いたようだった。

「鰹節と紅生姜を一緒に入れたらどうなるんだろう?と思ったんだ。お好み焼きっぽくなるかな?って。炭水化物、小麦粉入れなくてもお好み焼きっぽくなったらラッキーかな?って」

鰹節も紅生姜もお好み焼きのトッピングの定番だ。

「でね、青のりも入れて焼いたらいい線きたんだよね」

何のいい線なんだ?と思ったけれども、自分も一度試してみようか?と密かに思った。

「あとね、カニカマ。あ、一緒に入れるんじゃないよ。カニカマと刻んだネギと少し白だしを入れて、胡麻油を垂らして混ぜる。ん?焼く前の卵にちょっとだけ胡麻油を垂らして、混ぜて焼くの。するとね、蟹玉風。胡麻油がいい仕事してくれるんだ」

ヤバい。今、昼食用に作っていたお弁当(朝食と一緒に作る)を食べていたけど、卵焼きが食べたくなった。それも具入り。
このラジオはヤバい。
手が届かないような食べ物ではなく、キッチンに常にある材料で作れるものをこんな感じに延々と語る。
いつも、お弁当を食べ終えた後もラジオが終わるまで聞く。そのあと、お弁当箱を洗って、歯を磨き、コーヒーを淹れて、デスクに戻る。
でも、今日はキッチンに行ったら、お弁当箱を洗う前に卵焼きを作りそうだ。
「ヤバイヤバイ」

「魚肉ソーセージを入れるのも好き。少しマヨネーズを入れるのもいいね。マヨネーズ入れたら白だしとか入れなくてもいい」

まだ語るかぁ。
今日のお弁当に卵焼きを入れなかったことを後悔する。
紅生姜はないからカニカマの方にしようかな?なんて考えている自分に苦笑する。

「このラジオを聴いてるみんなに訊くんだけど、卵焼きの具でお勧めある?出来れば酒の肴になりそうなヤツ」

だけど、この人結構いろいろ入れて焼いているよなぁ。

「あ、時間だ。明日はね、卵焼きの続きの話になるんだけど、『ダチョウの卵って食べたことある?』って話。じゃあ、また明日」

ダチョウの卵?
売ってるの?

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ラジオで彼が「卵焼きを肴に飲む」話をしたのはこちら↓