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朝一で鶴丸さんから連絡があった。 「送ってもらったラベル見本。あれでお願いします」 ついに…
会議の終了を三日月さんに伝える。 三日月さんはアトリエから出た外崎事務官と槻木沢氏を連れ…
午前10時。応接ではなくミーティング室での会議だった。コの字型に組まれたミーティングデスク…
幸いだったのは大学が春休みに入ったことだった。 はっきりいって彼の体調は芳しくはない。 横…
久留美さんに連絡を入れると「いつ来てもいいわよ」という返事だったので、さっさとアトリエに…
自社は社内でのミーティングなどはリモートで済ますようにしているし、できる。 ポスターやパ…
硝子の欠片を拾って来ては半田でくっつける。 そんな地味な作業をここ3ヶ月続けている。 冬場のビオトープの甕の蓋にしようと始めた作業。 家からさほど離れていない空き地には、どこからくるのか錆びた空き缶や割れた硝子が落ちている。 誰の土地かもわからない。 不法投棄とは呼べない程度のそれらの塵を、近所のお爺さんたちが拾うのを子どもの頃から見ていた。 お爺さんたちはふたりだったり、時には5人くらいも集まって拾っては、その空き地の隅に置かれた古いベンチに座って何やら話している。 古いベ
彼のイメージはいつも小難しいことを考えて、クールで、知的で、それでいて笑顔はかわいい。う…
朝、顔を合わせた時、少しバツ悪そうな表情をした相手に「おはよう。体調は悪くないか?」とス…
ミーティングルームに置き忘れられてたアートカタログ。 黒い服を着た男が林の中に立っている…
兎公爵は「古の書」を読んでいる。 腑に落ちない。 兎は何故今は自分たちの一族しかいないのか…
ポケット中に何かある。あぁ、そうだ。イベント景品の余りだ。 自分らが駄菓子屋でこれを買っ…