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映画「レインマン」自閉症の兄に問題があるんじゃない!自分の中に問題があるんだ!

「もやもやした気分が晴れた!何かをやりきった感の最後のトムクルーズの笑顔が良かったです」


発達障害の自閉症スペクトラムではなくて「自閉症」。仕事に就けるとかそういうレベルではなくて、病院にいないといけない状態。

映画は兄のレイモンド(ダスティン・ホフマン)自閉症と弟のチャーリー(トム・クルーズ)の兄弟愛の物語だ。

亡くなった父の遺産が全部レイモンドにいくことで腹を立てたチャーリーは自閉症の兄を強引に病院から連れ出してしまう。(自分に兄がいたことも分からなかった)

■病院の先生の説明では

知覚のインプットと処理過程に障害がある。意思の疏通と学習能力に障害があり感情の表現と理解ができない
日常生活はパターン化 睡眠、食事、排泄、歩き方、言葉、パターンが破られることを嫌う 【自閉症について】

チャーリーはお金のことで頭がいっぱいで、兄の症状を聞かされても無視。病院から2人で抜け出します。ここから物語は始まるのですが…

◆このDVDを借りてみて

たしかに自閉症の兄との接し方が大変だ。でも障害があろうがなかろうが根本的には自分自身に問題を抱えている。チャーリーはいつも過去にこだわっている。 

チャーリーは彼女といるときでも仕事や父に捨てられた話だけで向き合おうとしない。そんなチャーリーに嫌気がさし、彼女は距離をおこうとします。

◆要するに

自分のことで頭がいっぱいいっぱい。自閉症役の兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)に目がいきがちですが、チャーリーはいつも怒っているんですよね。なぜだろう?

◆私も

家族経営で農業をしているのですが、いつも怒ってます笑 「誰かが悪い!」と人のせいにしがちです。

経営がうまくいってないのも、まわりのせい。チャーリーもそうです。自分の会社の経営がうまくいかなくてパニックになってます。

■映画のストーリーは進み

兄の存在を今まで知らなかった弟が、兄がたまに発する言動で自分たちは本当の兄弟であると自覚していきます。

極端にお湯をきらう兄。じつは弟は家の風呂場で幼少の頃に火傷をしていて、弟は少しずつ過去を思い出していく。

ファミレスで兄のレイモンドがどうしても、ホットケーキを食べる前にはテーブルの上にメープルシロップと楊枝がないと、ダメと駄々をこねる。この場面も自閉症のこだわりが出ています。車の場面では

チャーリー「車のリーフを上げれば日に焼けないんだぜ!リーフを上げようか?」レイモンド「リーフなんか上げない!」

チャーリー「イヤならこれを濡れ」チャーリーがレイモンドの顔に日焼け止めのローションを塗ってあげる兄弟愛。少しずつ本当の兄弟になっていく

■お金はいらない!

「父の遺産はいらない!だから兄と暮らしたい!」チャーリーは病院の先生に言い、レイモンドも「弟と暮らしたい、でも病院にも帰りたい」とパニックになり、これ以上悩ませてはならないと弟は兄との暮らしを断念します。

最後はレイモンドは病院に戻ります。6日間だけの兄弟での暮らしでした。

電車での別れ際、弟のチャーリーは笑顔で兄にこう伝えます。

「兄貴と心が通じた!兄貴ができて本当にうれしい」


父を許し、兄を許し、過去の自分を許すことで笑顔で兄を見送ることができた。(彼女も戻ってきたし)

◆許すこと繋がること

過去の自分を許し、今誰かと繋がることの大切さに気付かされた映画だった。現代でも人との繋がりが薄くなっている。だからこそ人に感謝することに意味がある。リアルの世界でもネットの世界でも「ありがとう」って言おう!



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