グレーゾーンといえばオタマジャクシとカエルの間?
発達障害の傾向性がある方々を発達障害のグレーゾーンといいます。
グレーゾーン?いまいち、パッとしない答えですよね?どっちつかずとでもいいましょうか、『玉虫色』とも違うし、答えという答えがないような気がする。
『玉虫色』の言葉にあるように、人によっていろんな解釈があります。
本当に世の中のグレーゾーンは分かりづらい!
もっとグレーゾーンの表現を分かりやすくできないのか!
この場合、誰が聞いても「なるほど!」と納得できる例え話しが必要となります。
よし、私が皆さんにグレーゾーンの意味をコント形式で分かりやすく説明します。
パチパチパチパチ👏
オタマジャクシとカエルの間
大学の授業。司会をする女性の先生
「今日は特別講師をお招きいただきました。日本グレーゾーン協会会長、どっちつかずのアイウォンチューこと、半分白い先生です。先生、それではよろしくお願いいたします」
謎のベールに包まれた、白く短いワイシャツに黒いズボンの中肉中背の中年男性が現れる。
「こんにちは、今しがたご紹介に預かりました、半分白いです。本日は永遠の謎、グレーゾーンについて話しをしたいと思います。ちまたでは、発達障害の傾向性がある方を発達障害のグレーゾーンと呼びますね。
グレーゾーン?いまいち統一性が欠如している表現です。私は分からないことは徹底的に自分の目で見て調べます。不思議と思ったことはとことん追求せよ。これは私の師匠が口ぐせのように言っていた言葉です。
それでも、グレーゾーンについて考えると夜も眠れぬ日々が続きました。私はすっかり不眠症になってしまったのです。挙句の果てに、夜になると近所の公園に深夜徘徊するしまつ。妻には、『これ以上グレーゾーンについて考えるのはやめてちょうだい!あなた、壊れてしまうわ!』と言われました。なんていじらしい女なのでしょう。
にもかかわらず、来る日も来る日も公園に向かいました。公園には小さな池があり、鯉やメダカなどの生物が静かに生活をしています。おや、ゆっくりと泳いでいる小さな黒い生物もいるではありませんか?
よく見てみるとオタマジャクシに足が生えている状態のカエルでした。カエル?いや、この状態をなんて呼べばいいのか?私はすっかり途方に暮れました」
1番前に座っている、女性に声をかける半分白い
「そこの君、ポニーテールをなびかしている君だよ!オタマジャクシとカエルの間の状態を何というか、分かるかね」
「……オタマカエルですか?」
「違うよ!素だよ、素!」
「素?」
「オタマジャクシ自身もいや、この場合カエルとでも言えばいいのか、一向にワケが分からない状態になっている。自分はオタマジャクシなのか?カエルなのか?要するにパニックを起こして身動きひとつ取れないのだ。ところで君は風邪を引いたときどうする?」
「風邪ですか?風邪薬を飲んで温かいモノを食べて、しっかりと睡眠をとります」
「高熱が出たらどうする?」
「う〜ん、病院に行って点滴を打ちます」
「違うよ。おしりに入れるモノがあるよね!」
「えっ、おしりですか?」
「座薬だよ、座薬!」
「座薬?」
「座薬をおしりに入れるとき、素になるよね。大人になっているのに、赤ちゃんみたいな感じになるよね。そのときって何か考えている?」
「……何も考えていな…」
「その通り!何も考えていられない。すなわち素だ。自分は一体何ものなのだろうか?大人でも赤ちゃんでもない。常に疑問がつきまとうだろう。発達障害グレーゾーンの方たちも、自分で自分が分からないのだよ」
司会が話しの途中で入ってくる
「半分白い先生、まずは発達障害の意味をご説明願いますでしょうか?発達障害は自閉症スペクトラム症(ASD)注意欠陥多動症(ADHD)学習障害(限局性学習症、LD)大きく3つに分かれていて…」
半分白いが怒り出す
「きききき、君!私の例え話しを聞いたよね?発達障害は情報のるつぼの真っ只中なんだよ!老若男女、誰が聞いてもわかりやすい例え話しを聞きたくてこの講義を始めたんじゃないのかね?」
「はぁ」
「まったく!司会の君、名前は何というのだね。名前だよ!」
「大黒小巻と申します」
「大黒?ほぉーらっ、すぐに白黒つけたがるね。そんな簡単な問題じゃないんだよ、グレーゾーンは」
「はあ…」
「さっきのポニーテールの君、名前は?」
「灰田しょうこと言います」
「灰田?灰、グレー、いいねーまさにグレーゾーンじゃないか」
「はあ」
「要するにだ、そうは問屋が卸さないってことだよ。1人1人の悩みに付き添い、その人に合った例え話しが必要なんだよ」
司会が戸惑いながら
「.....あの、その為に今日は半分白い先生をお招きいただいたのですが…」
キーンコーンカーンコーン♪
終了のチャイムが鳴り出す
「はい、今日の講義は終了します。次回は「ひよことニワトリの間、すなわちグレーゾーン」です。よろしくお願いします」
【終わり】
いかがだったでしょうか?
グレーゾーンという曖昧な表現を伝えることは大変苦労がともないます。
しかし、相手に分かりやすく伝えたいという気持ちがある限り、例え話しは続いていくのです。
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