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silentがなぜこんなにも響いたのか

社会現象にもなったドラマ「silent」。
皆さんは見ていましたか?

私は、久々にドラマを見てどハマりしました。
FODで再放送しているのを見直して、感想を書いてるとその理由が見えてきたので、まだ下書きの状態ですが、一旦放出しちゃいます。

言葉はなんのためにあるのか?
『silent』は“言葉“を巡る物語である。

ハイライト

◾︎1話 本気で愛した彼は音のない世界で生きていた 

1-1.うるさい

「一緒にいる」ということは自分以外の「音」があるということ。
雨のうるささはイヤ。隣でワイワイしてるうるせぇはいい。出会い直し、再会時々電話の奥から家族の声が聞こえるのが好きだったイヤホンの変遷好きだった人の好きな人はどんな人ですか?

言葉は何のためにあるのか。なぜ生まれ存在し続けるのか。なぜこの星に複数の言語が存在するのか。

学校っていうのはイヤでも週5で行く場所で、イヤでも好きな人に会える場所だった

名前を呼びたくなる後ろ姿だった。「好きです。付き合ってください。」「ん?何?」「何聞いてんの?って言ったの」-----「あれ好き、ハチクロのやつ」「俺も好き」「好き、付き合って。すーき、付き合って!」「え?」「もっかい言う?言っとく?」「録音?しとく?」「これ、答えるやつ?!」

クリスマスプレゼント交換「「本当に交換しただけだね」って笑った。」

「好きな人がいる。別れたい」

「好きだった人の好きな人ってどんな人ですか?」

「手話。耳が聞こえない。障がい者。それに携わる仕事。奉仕の心。優しい。思いやりがある。絶対良い人なんだろうなって、勝手に思い込むんですよ。ヘラヘラ生きてる聴者の皆さんは」

「晴れてるね」「そういうとこ好きだなぁ」----「ただ元気でいてくれたらそれでいい」「その好きな人とどうなったの?って」「時効ってことで許して。佐倉くんの声が好きだったの」

「最終話につれて1話と関連してくる」というのが詰まってるが故に最初で最後でもある1話。

◾︎2話 さよならを告げた本当の理由…好きになれてよかった

2-1.知ってる

2-2.大丈夫

特別なものなんてなにもいらなかったし、このままでよかった。

耳鳴りみたいなの、してて…すごいうるさい。

お母さん。ごめんね。

泣くの、大丈夫。
なんかあったら電話して。なんもなくても電話して。

青羽、時間。ごめんね。
あのさ…名前、言ってもらっていい?
紬。
うん、知ってる。
えっと、
あっ、そういうことか…想くん。
初めて呼んだ。緊張した。
大丈夫だよ、そんな謝んないでよ。
(好きになってごめんね)
またね。想くん。

大丈夫。心配すること。心配かけたくないこと。

2-3.再会

コンポタもあります。

ごめん。傷つけ合うということ。

好きな人いるって送った。
悲しませたくなかった。

もうちょっと上手に話せるようになったら聞くね。

ごめんね。また電話する。「想くん」初めて呼んだ、緊張した。

◾︎3話 今はもう、好きじゃない…今好きなのは…

人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった、って、なんだそれって思ってたけど。そっか。これか。こういう感じか。

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、嬉しかった。
そんな自分のことも、この時の想のことも、許せなかった。

大丈夫だよ。なんも聞いてないよ。
無理すれば、無理じゃない内容かなって…
ありがたいよね、期待されてるってさ。ちゃんと期待に応えなきゃって思う。社会人ってすごいよね。週5で会社行って…
青羽、…ご飯ちゃんと食べてる?ちゃんと寝てる?…ねぇ、ほんと大丈夫?
大丈夫だよ…。
無理なことってあるんだよ。無理してやったことって無理なことなんだよ。無理すると本当に全部無理になっちゃうんだよ。
やればできるって無理するための呪文だよ。期待と圧力は違うよ。

(よく寝て、よく食べるようになった。)

「待ってるね」

…今はもう、佐倉くんのこと、高校の同級生としか思ってない。今好きなのは湊斗。佐倉くんは違う。好きじゃない。

湊斗…湊斗って呼んでるんだね。

背中に、名前読んで。昔みたいに、名前呼んだんです。
でも振り返ってくれなくて。聞こえないから当たり前なんですけど、でもなんか、どっかでちょっと、もしかしたらって。なんかの間違いとかって…良くないってわかってたけど、電話とかしちゃって。もちろん出なかったんですけど…

聞こえないなら振り返らないですよ。当たり前じゃないですか。

なんで俺に言ってくれなかったの?なんか力に…なれないけど、なれないのわかってるけど、でも、言ってくれないのはさ…

3-1.楽だったから

簡単に受け入れられないこと、いっぱい。
すんなり受け入れて、手話まで覚えて、普通に顔見て話して…すごいよね。すごいよ。
紬、想のほうがいいんじゃないかって。とられるんじゃないかって、
そう思って、そういうこと気にして、そイライラしてるほうが…楽だったから。
想のこと悪く思えば、楽だったから。
友達の病気受け入れるより、ずっと楽だったから。
名前呼んで、振り返って欲しかっただけなのに。

◾︎4話 元に戻れると思う。戻れたら嬉しいなって…

あの2人はちゃんと話せば大丈夫

…湊斗。声だす。
<対比。ファミレス>

…紬、大丈夫だよ。この3年、ずっと一緒にいたけど、全然大丈夫。ずっと元気。想の心配とかいらない。
任せとけ…とまでは言えないけど。でも、今の紬も、ちゃんと楽しそうだから。心配しないで。

4-1.始めちゃうと終わっちゃう

生き物はなぁ。いつか死んじゃうよ?悲しいよ。死んじゃうの。
いつか別れること考えちゃうから、女の子と付き合うの勇気いる、って。付き合いたての彼女に言うなよって思ったけど。
別れたとしても。別れるまでに、楽しいことがいっぱい会ったら、それでいいのにね。

しょうがないよ。私たちとは違うから。

理解し合えないことは当たり前だよ。

「変わらない」同じ
「違う」

特別扱いはもちろん違うし、ただ平等に接することが正解だとも思わないんです。
手話ができるってだけで、わかった気になりたくないんです。

紬さ、意外と本気で戸川くんのこと好きだよね。
…好きな人いなくなったから、いる人好きになったんかと思ってた。ちょっとだけ。

湊斗、あいつまじでなんであんなに自信ないの?佐倉くんと一緒にいたせい?

4-2.いつもの

ん。想来なかったら、普通にいつもの感じで。
想来たら、まぁ、なんかいつもの感じで。

「ちゃんと」みんな集まる、同窓会

紬はちょっと借りるんだけど。
(返す前提?!)
借りるって?
通訳お願いするだけ。
光も手話覚えれば?紬に教えてもらってさ。
…なんでそんなこと言うの?
なんで手話覚えろとか言うの?

なんか、全然佐倉くんだね。
全然なんか、全然だね。
高校のときのまんま。全然変わってない。

なにあれ。なんの儀式?なんで試合前にハイタッチしてんの?
言葉っていらないもんなんだねー。

当たり前にあったもの、なくなって。そんな簡単に受け入れらんないよね。

卒業してから、特にこの3年、どんなふうに生きてたんだろうって、どんな想いで、この3年…
…紬。お願いがあって。別れてほしい。別れよ。好きな人がいるから。

…紬、ちゃんと食べて寝てるかだけ気にかけてね。
この3年、ほんとは楽しくなかったと思う。行きたいとこ、食べたいもの、欲しいもの。俺全部、なんでもいいよ、紬の好きでいいよって言うから。つまんなかったと思う。
紬が教えてくれた音楽とか映画とか、いいねって感想しか言えなくて。俺ほんとつまんないから。想は違うからいんだけど、大丈夫なんだけど。

紬、想の横にいる時が一番可愛いんだよね。
知らなかったでしょ。いつでも自分が見てたあの紬だと思ってるでしょ。
…耳聞こえないんだよ。
耳聞こえないだけでしょ。他になんも変わってないから。すっごい性格歪んでないかなーとか、ちょっと期待したのに。
別に、想のためとかじゃなくて。どっちかというと紬のためで。ほんとに本音言えば自分のため。俺がしんどいだけ。二人見てて、二人がどう思ってるか、何考えてるか、わかるから。今のままだとツラいってだけ。言ったじゃん。ファミレスで。みんな戻れると思うって。戻れたら、俺は嬉しいって。
…湊斗。
あ、呼んであげて。紬も、紬って。喜ぶから。

◾︎5話 無意識に名前出ちゃうくらい、ほんとに好き

別れよう。嫌われたくない。紬にも、想にも。

この3年、ずっと考えてた。
紬が想と再開したらどうしようって。

別れよう。

5-1.俺がもう無理


このまま紬と一緒にいたら無理になる。優しくできなくなる。紬にも、想にも。
嫌われたくない。紬にも、想にも。

誰のせいでもないときが一番やっかいなの。そういうもんなの。

自分のこと好きな人、好きになるとさ、片想いできないよね。もったいないよね。楽しいのに、片想い。
両思いになっちゃったらさ、目が合っただけで嬉しかったりしないじゃん、そういうのなくなってく。青羽にはわかんないか。
今、片思い。

女の子にはね、ちょっと優しくないくらいのほうがモテるよ。
だから俺、微妙にモテないのかな。
もう俺何してもモテないじゃん。
...一人で全部持てる?

5-2.ひとりで全部もてる?

無意識に名前出ちゃうくらい、ほんとに好きなんですね。
あっ、いや、違います。違うっていうか、
普通に声で話せるんですけどね、湊斗とは。

キラキラっていうより、ぽわぽわしてて。落ち着いてて。幸せそうだった。
私と話しててもそ、佐倉くんときは、ねぇ!聞いて!佐倉くんがね!って感じだったけど、戸川くんときはそういうのがないの。湊斗の話聞いて!とか全然なかった。
ただね。独り言みたいにポロッて言うの。
紬とご飯食べ行ってさ、それが美味しかったとき、うわぁ、これ湊に食べさせたいなぁ、とか。
紬と服買いに行って、私が適当にこっちがいいんじゃない?とか言うと、湊斗はこういうの好きなんだよなぁ、とか。
そんな感じ。紬が戸川くんのこと好きなの、そんな感じだった。嬉しいこと教えたくなる感じ。無意識に戸川くんが自分の基準になってる感じ。すーぐ出るの、無意識の湊斗。
...女の子キラキラさせる男ってすげぇな、って思ってたけど、うん。でも、ぽわぽわさせるのもね、なかなかの才能だと思うけどね。個人的にはね。
だから私は...他人の私からしたら、この3年間の紬、幸せそうで、嬉しかったけどね。戸川くん、やればできるじゃんって、思ってたけどね。
なんか、みんな優しすぎて逆に残酷っていうか。誰のせいにもできないのってしんどいよね。誰かのせいにしたいね。

顔見て話したいから会いに来た。
...今、佐倉くんの顔見て話すの、つらい。

湊斗さ、自分のことつまんないやつっておもってるじゃん?
たしかにおもしろくはなくてね。
私が好きな音楽とか映画とか、全部、いいね、としか言ってくれなくて、なんか教え甲斐ないし。湊斗の好きなもの、パッとひなくてよくわかんないし。どこ行く?なに食べる?って聞いても、全部、なんでもいい、紬の好きでいいよ、だし。サプライズとかもしてくれたことないし。
この人といるのおもしろい!刺激的で楽しい!みたいなの全然なかった。
彼氏っていうか弟みたいな、弟二人目みたいな感じ、ちょっとあって。
一生懸命、女の子っぽくしようみたいな、釣り合うように頑張ろうみたいな、そういうのなくて。それがね...居心地よかった。ボケッとしてたもん、湊斗の横にいるとき、ずっと。私、なんかぽわぽわしてたと思う。わかる?ぽわぽわ。
好きだったよ。戸川くんのこと好きだったよ。この3年間、ずっと、一番好きだった人だよ。
知らなかったでしょ?
ま、過去形だけどね。もう片思いでも両思いでもないけどね。

...ほんとは、この、ふわふわ、百均のって知ってて。どうせ捨てていいよって言うの、わかってて。
うん。わかってんだろうな、って、わかってたよ。

お父さんが昔褒めてたからなんだよ。お母さんのハンバーグが毎回動物なの。
好きな人が言うかわいいはね、強いから。威力が。

2人が別れたの、俺のせいだと思って、
再開しなければよかったと思った。
ごめん。
でも、青羽が手話で話してくれることも
湊斗たちとまたサッカーできたことも
うれしかった
青羽と湊斗には悪いけど
やっぱり再会できてよかったと想う
8年分の思ってたこと、今伝えたいこと、
これからは全部、言葉にしようと思ってる
青羽が俺のこと見てくれるなら、ちゃんと言葉にしたい

◾︎6話 大切な人…音のない世界は悲しい世界じゃない

別に悪いことしてないのに、何度もすみません、すみませんって誤って。謝るの癖になって。ほんとに自分が悪いような…そういう気持ちになります。

違うのに。ただ、誰かに聞いてほしかった。静かに話だけ聞いてほしかったんです。ただ不安だってこと、言葉にできないのが苦しかっただけで…

音がなくなることは悲しいことかもしれないけど、音のない世界は悲しい世界じゃない。
それは聴者もろう者も同じ。あなたも同じ。

同じだと言ってくれて、あんなに安心したのに。都合よく、自分は違うと線を引いた。踏み込まないようにした。聞こえる自分が忘れられなかった。


◾︎7話 自分にだけ飛んでくるまっすぐな言葉


◾︎8話 伝わらない…一緒にいたくているだけなのに…


◾︎9話 誰がどうやって力になってくれるの?


◾︎10話 また、何も伝えないでいなくなるとかは許さないから


◾︎11話 変わったもの、それでも変わらないもの


演出・表現

・生活するとは、音と共に生きる
・SNSが出てこない
・イヤホン(有線・無線)

伏線未回収

・正社員
・「貸す」「借りる」
・「紬あげる」

覚えた手話

・うるさい
・覚える↔︎
・待つ+待たせしました
・声
・楽しい
・高校生の時
・わかった
・できない
・辛い
・から、関係、だから、ずっと

silentから学んだこと・感想


言葉と私

・言葉をあまり信用していない。言葉より行動派。言葉の曖昧さ。
・気持ち・概念・事象を言葉に”まとめる”ことで安心する人類
・言葉を発するのは、行動を共にするため?
・言葉は人間が生きていくための手段。言語活動=生きる=目的
・伝達
言語は思想の表現であり、また、理解である。思想の表現過程及び理解過程そのものが言語である。

・このnoteを書いてたら素敵なセリフが多くて、サントラほしくなってきた。
・壁。世界。あっちとこっち。障害。
・silentが残してたこと
・言葉がある時点で分断している。分けている。

そばにいる 「一緒にいたい」


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