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医師4年目で常勤年収2000万を提示された底辺泥医の働き方

お疲れ様です、たつまるです。
私は医師3年目の途中でドロップアウトして、専門医取得という王道コースから落ちぶれ、主にクリニックでのバイトで生きている、医者の中では底辺の人間です。

そんな私ですが、医師4年目の終わりの段階で、バイト先のクリニックから「常勤で年収2000万で働きませんか」とオファーを頂きました。

非常に多くの反響をいただきましたので、今回はどういう働き方で評価されたのかについてまとめたいと思います。
あんまりライバルが増えたら困るので、ペイウォールを設けさせていただきます。ご了承ください。そして専門医を持ってらっしゃる先生方は非推奨とさせていただきます。同じことをされると私の優位性が消えるからです。

非専門医若手は底辺

まず悲しい現実ですが、最初から高評価されるわけではないことをお伝えしておきます。私のような非専門医若手医なんて、医師の転職業界では最弱もいいところです。まず履歴書が貧弱です。書くことがありません。
評価を上げるには実際にそこで働いて、見てもらうしかありません。
今回、私を誘ってくれたところも最初は時給10000円のスポットバイトでした。
何回か入って定期非常勤をお願いされ、なんなら常勤で無理ですか?という流れでした。

”コスト”意識

感染ゴミからの教え

専門医なし、クソ若手、なんのコネもない私がこれからこの業界で生き残っていくにはどうすれば良いのだろうと考えた時、研修医時代の教わったある指導医の言葉を思い出しました。

「コスト意識」の無い医者は、
これからの時代 淘汰されるよ

某病院 麻酔科部長より

この言葉は、私が麻酔科研修中に言われた言葉です。
感染ゴミでもない、シリンジが入っていたプラの包装を、私が何も気にせずに血液が付着したゴミと一緒にして、感染性廃棄物のボックスに入れたところを見られて怒られました笑


http://219.94.208.80/mirai-eco.jp/note-8.htm より引用

このように感染性廃棄物を処理するのにも医療機関はコストを支払っており、そこの意識がない医師はコストを増大させる医者と認識されます。

「大学病院とか公立病院はあんまり何も言われないけど、民間病院なら確実に注意されるし、雇ってもらえなくなるぞ」と教わりました。

研修医の時は、「ふ〜ん」くらいにしか思っていませんでしたが、底辺泥医になった私は改めて考え直そうと思いました。

”人件費”というコスト

病院から考えれば、私たちを雇う給料も人件費というコストに該当します。
そして医療機関の収益は診療報酬であり、その診療報酬を生み出す決定権の大部分を担っているのが、我々医者なのです。
つまり、人件費を医師に払い、それらが生み出した診療報酬点数というリターンを得るのです。
実際に僕がドロップアウト後に常勤として1年勤めたクリニックでは、人件費あたりの診療報酬点数を計算されており、経営会議で議題に上がっていました。

これらのことから、我々医者を雇う医療機関は、

医者に人件費を投資して、そのリターンで稼いでいる

と確信するようになりました。

この考えを自分の根底に置き換え、今まで医療の王道で教わった”医学的に正しい診療”から徐々にシフトチェンジしていった形になります。
もちろん不要な頻回受診・検査や、ぼったくり自由診療を推奨する気はありません。患者さんの健康を第一としつつ、雇い主にもリターンを出すように動くのです。

これを実践したところ、
医師4年目で2000万 (正確には5年目からですが)という評価を頂けるようになりました。

それでは実際にどのように働いたのか、クリニックの一般外来と訪問診療のふたつに分けて解説していきます。

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