「親になるということは強さや弱さでは計れない何かを手に入れること」

少し前ですが、平成の最後に日経DUALに取材していただいてました。

社長も部長も育休取得　パパ社員で情報交換

この時は娘が生まれて1年ほど。子どもができて思うのですが、この会社は皆がお互いの生き方を尊重し、昔の長屋のようなものに近いのかなあと。
子どもがいる親を皆で気にかけ、声をかける、その環境はとてもありがたいです。

育休を巡る企業の対応が何かと話題になってしまっていますが、どうも仕事と子育てが対立的になるのは寂しいなと感じます。

男性育休義務化、中小企業7割が「反対」に波紋。「産まないのが“正解”なのか」

ヨシタケシンスケさんが「親になるということは強さや弱さでは計れない何かを手に入れること」と言ってましたが、これ、すごく分かります。

https://conobie.jp/article/10817?fbclid=IwAR1e8Qi11Nb6v8i2ILlBs5Q5cAxrMDYaLcMeOqbdb5QAbxBXDEon5SlZm78

子どもが産まれる前と生活はガラリと変わり、出かけたりお酒を飲んだりゆっくりご飯を食べたり、「やれるだけ仕事する」のも難しい。最愛の人（妻）の愛の対象が自分でなくなる（＝子どもになる）。

このときのインタビューでも伝えたかったのは、イクメン成功体験！とか、仕事と育児のノウハウを相互作用してうまくいく！みたいな「私、育児もうまくやってる仕事パパです（）」的な話はほんと全然無くて、むしろそのもどかしさやうまくいかなさ、歯がゆさ、それも踏まえても子どもを育てることの尊さ、そして何より支え合うコミュニティのあたたかさへの感謝だったりします。

子どもがいるとほんと魂が削られるようなこともたくさんあります。仕事も制約がかかる、自分の時間なんて無くなる、夫婦喧嘩もしょっちゅう。寝不足や疲労によるイライラが元で喧嘩するため、むしろ回数は増してるかも笑（誤解しされないようにいうと、私にとって妻は人生において絶対的なパートナーです）。

それでも子が生まれたことで僕の人生は（あくまで僕に限った話）ますます色濃く充実したものになっていると確信しているし、子がいるいないは関係なく、幸せの形がさまざまなものである、ということを理解し尊重している人たちが一緒の環境にいるということはすごく尊いことだなと思っています。