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暗号通貨がスポーツ界にも進出中!eSports大会の賞金や選手給与への支払いに利用【eSports】

※この記事は2018年1月6日執筆記事を再掲したものとなります

ゲーム上で仮想チームを構築し、ユーザー同士で競わせる「ファンタジースポーツ」を提供するファンデュエル社が、来たる「NFL fantasy sports playoffs」において、賞金をビットコインで授与する。暗号通貨をユーザーに提供するマーケティング施策は、ファンタジースポーツの大会では初のケースとなる。

ファンデュエル社はこの「NFL playoffs」の2週目に2つのトーナメントを開催し、上位入賞者に対してビットコインを授与する。1つ目のトーナメントは「ビットコイン・ボウル」と呼ばれ、シングルエントリーを対象とした参加費無料の大会である。本大会の優勝者1名に対して、1ビットコイン(約200万円)を授与する。2つ目のトーナメントは「ビットコイン・ボウル・トーナメント」と呼ばれ、マルチエントリーを対象とした大会である(参加費3ドル)。1位のチームには2ビットコイン(約400万円)、2位のチームには0.5ビットコイン(約100万円)、3位と4位のチームには0.25ビットコイン(約50万円)を授与する。

ファンデュエル社のアンディ・ジャンカミリ氏は今回のトーナメント開催について「ファンデュエルはつねにユーザーに対してユニークなリワーディング体験の提供を追求してきた。ビットコインを授与するにあたり、我々は、ユーザーがテクノロジーに対してアーリーアダプターであり、暗号通貨に大きな関心を抱いていることを理解している」と、目新しさを求めるユーザー層に適切なリワーディングプログラムを検討した結果の施策であることを明かした。

ビットコインは、近年スポーツ界に進出し始めている。ファンタジースポーツの賞金以外でも、デンマークのホッケークラブである「ラングステッドサイアー(Rungsted Seier)」のメインスポンサーに、スイスのビットコインブローカーである「ビットコイン・スイス」が就任した。スポンサー就任にあたり、同クラブ競技場の呼称を「ラングステッド・アリーナ」から「ビットコイン・アリーナ」へと変更。また、一部選手は、これまでデンマーク通貨クローネで受け取っていた給与を、ビットコインで受け取ることに同意したという。

ビットコインは、ボラティリティ(価格変動)が高く、今後の動向次第では価値が跳ね上がる可能性もある。そのビットコインで一攫千金を目指す消費者・選手の需要に応える意味では、ゲーム等仮想空間でのリワードや、通常の通貨との選択制による給与払いなど、その特性にフィットした活用方法が、今後のスポーツ界で見込まれるのかもしれない。


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