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植生を変化させる日常的な下草刈り

雪が解けて地面が露出する5月の大型連休を過ぎたあたりから、これまで沈黙を守っていた雑草どもがいっせいに芽吹き始める。
草刈りシーズンの開幕だ(ちっともうれしくない)。

入植前の当地は、夏には背丈を超えるイタドリなどの雑草に覆われ立ち入ることすら不可能だったのだが、手を入れ始めてから4シーズン目を迎え、その植生が変わりつつある。

5月16日でこんなかんじ。以前はもっと凶暴なやつらがぐんぐん伸びていたが
シーズンを経るごとに平和な光景に移ろったように思う
下草刈り後。だいぶすっきりした
草刈りは面倒な労働だがこの達成感があるから続けられる


笹、イタドリ、フキなどの『先駆的』な雑草は成長が早く、葉を大きく広げることで他の植生の成長を阻害する。したがって、こいつらを積極的に駆除することで、これまで芽吹くことすらできなかった種子たちが陽の目を見る、というわけだ。


地を這うように繁茂する、小さい葉っぱの雑草は、なかなかにしてかわいい。
ヒトが手をいれると、そのぶん自然もヒトに寄り添ってくるのだ。

それを実感できるから、面倒な草刈りの苦労も報われる、というものである。


たぶん、タニギキョウ。湿った日陰に群生する
春に白い小さな花を咲かせるはずだが、このあたりは寒いので遅いのかもしれない
すみれの仲間。こういうかわいいやつらはできるだけ刈らないようにしている

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