森を保全するための枝拾い
大自然というのは怖いもので、定期的な手入れを怠ると、あっという間に荒廃してしまう。以前、「日常的な草刈り」について記事を投稿したが、実際のところ、樹木の中には発芽から1年もすればヒトの背丈に達する種族もいて、ひとたび成長を許すと草刈機のナイロンカッターでは歯が立たず、駆逐するにも必要以上の労力を要することになる。
草刈り同様、サボるととんでもない仕返しを食らうのが『枝拾い』だ。特に、強風や大雨の後は、森のあちこちに落ちた枝が散乱する。落枝は草刈りの妨げになるばかりか、足を取られたりして危険だし、なによりも景観を著しく損ねる厄介者だ。後でまとめて回収しようと一箇所に蓄積して放置すると、いつの間にか落ち葉がはまり込んで膨れ上がったり、雑草やツタに覆われて手がつけられなくなったりする。
しかも、『枝拾い』は、草刈り以上に地道かつ腰にくる作業で、あまりの地味さについつい後回しにしてしまうのだが、これまで見て見ぬふりをした結果何度か痛い目に遭っているので、ヤル気をふり絞って集中的に取り組むことにしている。
本州では、連日のように猛暑、というか酷暑が続いているという。
幸い、今夏の当地は一時的に蒸し暑くなったものの、7月なかばからは比較的冷涼で、朝晩は20℃を切るなど、そこそこ過ごしやすい日が続いている。もっとも、予報ではこれから30℃超えの日が続くようなので、こうなると草刈りも枝拾いもできない。
いまのうちに重い腰を上げて、森の中の落枝を拾ったほうが良さそうだ。