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たてよこのあれこれ #04

前日の天気予報では完璧な雨模様だったのに、朝起きると全く降っていない。ただ、空は鉛色で、空気もどこかどんよりとしている。お隣さんとも「雨の予報でしたよね〜」と言葉を交わす。嬉しいんだか、嬉しくないんだか。天気も気持ちもまさに”曇り”だ。

最近はツバメがよく飛んでいる。巣を作る場所を探しているのだろうか。だいたい暖かくなってきた頃に巣を作り始めるらしい。従来、ツバメが巣を作る家は縁起が良いとされているが、どうやら最近はフンの処理やその他諸々の理由で敬遠されているらしい。いかにも現代っぽい。確かにお店の前に作られたらもしかしたらお客さんにちょっと迷惑かもと思ったりもするが、ぜひ作ってくれと思っている自分もいる。そういうのを許容してくれる、おもしろがってくれる人をお客さんとして迎えたい。

お店のオープン前は、店先の雁木の下にイスを出して、本を読んだり仕事をしたりしている。店前の道路は意外と車通りが多い。雁木の下で何か作業をしている人は滅多にいないから、車から見ても目立つのだろう。ただこちらにしてみれば、雁木の下はちょうどよく日陰になっていて、心地よい風も吹き、日向ぼっこには絶好のスペースなのである。そしてなんとその姿を見て、本屋さんの存在を知ってくれている人もいるようだ。度々「いつも前を通っていて、その時に雁木の下にいらっしゃるから、、、」ということを言われることがある。このnoteを書いているのも雁木の下なのだけれど、先ほど一台の車が前に停まった。「お店やってますか?」と聞かれたので駐車場を案内して招き入れる。本来の営業時間は13時からなのだが、せっかく来てくれたし、僕も普通に店にいるのでなんの問題もない。たまに、同じように営業時間外にふらっと来て本を買って帰る人もいる。毎月1日〜10日くらいしか開かないお店なので、まぁラッキーということだ。

そんなこんなで取り止めのない話をつらつらと書き連ねてしまったが、今日も13時からお店を開ける。ゴールデンウィークも終盤だ。どんな人が来るのだろうか。あ、営業時間外でも僕がいればお店に入れますよ。ラッキー。

そういえば、毎日午前中は雁木の下で作業をするようになったら、いつもそこを通っていた人が反対側の雁木の下を歩くようになった。なんかごめんなさい。

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