たてよこ書店

新潟県上越市の雁木町家にひっそりと佇む書店です。新刊2割/古本8割くらい。手紙のお店や…

たてよこ書店

新潟県上越市の雁木町家にひっそりと佇む書店です。新刊2割/古本8割くらい。手紙のお店やアスレチック、セレクトショップ、飲食店営業許可を取得したキッチン、ミニ畑を併設しています。

マガジン

  • 店主のひとりごと

    店主の日常やまちのこと、読んだ本や見た風景など、たてよこ書店以外のことを書いています。

  • たてよこのあれこれ

    たてよこ書店を運営するなかでの”あんなこと”や”こんなこと”を書き溜めていきます。

最近の記事

店主のひとりごと #06

このnoteは、新潟県上越市にある「たてよこ書店」という小さな書店の店主によるnoteです。『たてよこのあれこれ』と『店主のひとりごと』という2つのマガジンを更新しているのですが、『店主のひとりごと』では、店主の日常やまちのこと、読んだ本や見た風景などを記録していきます。 『たてよこのあれこれ』はこちらから。 いつの間にか日付が変わっていました。4月1日、新年度の始まりです。 東京から上越に向かう車中で迎えた新年度。いつにも増して眠気がひどく、3回くらいサービスエリアで仮眠

    • 店主のひとりごと #05

      このnoteは、新潟県上越市にある「たてよこ書店」という小さな書店の店主によるnoteです。『たてよこのあれこれ』と『店主のひとりごと』という2つのマガジンを更新しているのですが、『店主のひとりごと』では、店主の日常やまちのこと、読んだ本や見た風景などを記録していきます。 『たてよこのあれこれ』はこちらから。 2024年3月14日2時30分 いま思うこと 3月の営業を終えて東京に戻ってきました。20時に出発して、24時半過ぎに到着。あまり眠くならずに、天気も良く、ナイスな

      • たてよこのあれこれ #12

        キッチンを改装して飲食店の営業許可を取得しました。改装とはいっても、雁木町家の長細い構造で、元々は一般住宅でしたので、キッチンはそんなに広くはなく。営業許可を取得する上で最低限の工事で済ませました。 工事が終わったのは2023年9月。飲食事業をメインにしていくわけではありませんが、ピカピカのシンクや作業台に少し心躍ったことを覚えています。 火を扱うので、消防署にも問い合わせを行い、時間はかかりましたが必要な手続きを済ませました。 さて、そんな店主が最初の営業に選んだのは「

        • 店主のひとりごと #04

          一気に雪が積もりました。 しんしんと降っては、少し止んで、また降って、、、 雪が苦手です。 先日の地震の余震も続いていますが、あまりに長く続きすぎて、怖いという気持ちから、そろそろ勘弁してくれという感覚に変わっています。 雪もそれと同じ。そろそろ勘弁してくれないだろうか。 「雪自体が」というより、「水に濡れることが」嫌いなんです。 もちろん雨もそうだし、手を洗った時に袖が少し濡れてしまうのも嫌いです。夏の暑い日にふざけて水鉄砲をかけられることも、結露したグラスで手や机が濡

        店主のひとりごと #06

        マガジン

        • 店主のひとりごと
          6本
        • たてよこのあれこれ
          13本

        記事

          たてよこのあれこれ #11

          2023年も残り1週間ほど。 「あっという間だな〜」と思うのはもう毎年のことです。 今日はこちらでご報告が一つ。 実は、2023年12月4日で当店は1周年を迎えておりました。 そわそわしながらオープンさせたあの日からもう1年経ったんですね。諸々忙しい日々で、1周年記念のイベントやらお知らせやらを何もできていなかったのですが、、、 オープン前日に書いたnoteを久しぶりに読み返しました。苦しかった物件探しの時期から、コツコツと開店準備を進めた日々。懐かしいですね。本当にいろ

          たてよこのあれこれ #11

          店主のひとりごと #03

          このnoteは、新潟県上越市にある「たてよこ書店」という小さな書店の店主によるnoteです。『たてよこのあれこれ』と『店主のひとりごと』という2つのマガジンを更新しているのですが、『店主のひとりごと』では、店主の日常やまちのこと、読んだ本や見た風景などを記録していきます。 『たてよこのあれこれ』はこちらから。 風が強かった今日。古い町家を活用しているたてよこ書店はたまに揺れるんです。窓もガタガタと。 お店の前をものすごい速さの車が通り過ぎていくだけで、来客は微妙。ただ先日、

          店主のひとりごと #03

          たてよこのあれこれ #10

          このnoteは、新潟県上越市にある「たてよこ書店」という小さな書店の店主によるnoteです。『たてよこのあれこれ』と『店主のひとりごと』という2つのマガジンを更新しているのですが、『たてよこのあれこれ』では、たてよこ書店を運営するなかでの”あんなこと”や”こんなこと”を書き溜めていきます。主にお店に関わることが多いです。 『店主のひとりごと』はこちらからご覧いただけます。 灼熱の8月中旬。「たてよこ書店公開工事」を開催しました。 今年はほとんど雨が降らず、カラッカラの夏でし

          たてよこのあれこれ #10

          店主のひとりごと #02

          このnoteは、新潟県上越市にある「たてよこ書店」という小さな書店の店主によるnoteです。『たてよこのあれこれ』と『店主のひとりごと』という2つのマガジンを更新しているのですが、『店主のひとりごと』では、店主の日常やまちのこと、読んだ本や見た風景などを記録していきます。 『たてよこのあれこれ』はこちらから。 お店を始めてから9ヶ月が経ちました。2022年12月にオープンしてからあっという間にもう9月。早いものですね。 明確なオープン日を決めていない中での開店準備中の取材で

          店主のひとりごと #02

          店主のひとりごと #01 〜ひとりごと始めます〜

          『たてよこのあれこれ』では基本的にお店にまつわることをつらつらと書き連ねています。営業中の出来事やそこから考えたことなどなど。 ただいつもお店のことばかり書いていてもなぁと思うところもあり、『店主のひとりごと』を始めることにしました。ここではお店のこと以外について書いていこうと思います。お店のこと以外と言うと、例えばプライベートのことやまちのこと、読んだ本や見た風景とかそんなこと。 プライベートなアカウントでやれよという感じかもしれませんが、決して営業日数が多いわけではな

          店主のひとりごと #01 〜ひとりごと始めます〜

          たてよこのあれこれ #09

          たてよこ書店は今のところ東京と上越市で2拠点生活をしながら運営している。上越市にいる間は実務的なことというか、お店を整えることに結構な時間を使うのだが、東京にいる間はそれができない。ゆえに事業のコンセプトや思想を整理したりよく考えたりしている。本屋だけで終わるつもりはないし、今活用している空き家で終わるつもりもない。 コンセプトを考える上で、「文化をつくる」ということがよく頭によぎる。本屋を中心とした複合施設から何を発信していきたいのか。どういう状況をつくりたいのか。どんな

          たてよこのあれこれ #09

          たてよこのあれこれ #08

          夜の雁木通りは暗い。一部素敵な照明が設置されている区間はあるものの、ほとんどの通りは電柱の街灯のみだ。住居は縦に長細く、主な生活スペースは建物の真ん中あたりにあるので、外まで光が漏れてこない。本当に人が住んでいるのか、そう思うことすらある。 たてよこ書店の営業時間は21時まで。日没以降、通りで明かりがついている場所は他にない。真っ暗な通りにポッと一軒だけ明かりをつけている。 7月4日。「たてよこ夜話」というイベントを初めて開催した。20時に集まって、夜の古本屋さんでじっく

          たてよこのあれこれ #08

          たてよこのあれこれ #07

          たてよこ書店、公開工事を行います。期間は8月11日〜19日。 書店のある母家と渡り廊下で繋がった離れの建物を「アスレチック」、「モノづくり工房」に作り替えます。 僕が使える部屋は10部屋以上。「小さな複合施設」をつくるために現在着々と準備を進めています。2023年6月には小学生が運営する自習室「たてよこの森」がオープン。小学5年生が名前やコンセプト、実際の運営方法まで考えてくれました。平日の15時〜17時半は5年生2人が常駐しています。そして同じ時期に庭を活用したコミュニテ

          たてよこのあれこれ #07

          たてよこのあれこれ #06

          随分とお久しぶりになってしまった。 いつの間にか梅雨に入り、もう少しで夏に突入しそうな陽気。 毎月5本のnote更新を目標にしていたが、何かとバタバタしていてあっという間に6月も最終週。なんとか巻き返したいなと思う。 「文化」とか「伝統」なんてことを最近よく考える。 それはやはり自分が雁木町家を活用しているからで、逆に言うとそれがなければ「文化」とか「伝統」についてここまで考えることはなかったように思う。 正確な数字こそわからないが、たてよこ書店のある建物は築100年近い

          たてよこのあれこれ #06

          たてよこのあれこれ #05

          これを書いているのは5月13日。 先日、たてよこ書店の5月の営業を終えて東京に戻ってきた。東京と新潟の往復は車で、かつ高速道路の深夜割引を適用させるように時間を調整している。だいたい20時30分に上越を出発して、25時半くらいに東京の自宅に着く。時間が時間なので周りにほとんど車はなく、ただアクセルを踏み続ける時間が続くのである。 今月の帰路はいつもよりも眠たかった。コーヒーを飲んでも変わらない。サービスエリアで2回ほど寝た。運転しながら「ねーーむーーいーー」と何回も叫んだ。

          たてよこのあれこれ #05

          たてよこのあれこれ #04

          前日の天気予報では完璧な雨模様だったのに、朝起きると全く降っていない。ただ、空は鉛色で、空気もどこかどんよりとしている。お隣さんとも「雨の予報でしたよね〜」と言葉を交わす。嬉しいんだか、嬉しくないんだか。天気も気持ちもまさに”曇り”だ。 最近はツバメがよく飛んでいる。巣を作る場所を探しているのだろうか。だいたい暖かくなってきた頃に巣を作り始めるらしい。従来、ツバメが巣を作る家は縁起が良いとされているが、どうやら最近はフンの処理やその他諸々の理由で敬遠されているらしい。いかに

          たてよこのあれこれ #04

          たてよこのあれこれ #03

          夜の雰囲気が好きだ。しーんと静けさの漂うまち、ぽつぽつと明かりがついている住居、車通りの少ない道を駆け抜けていく代行の車。お店の前の道路は日中は車の往来が激しいため、夜にしかこの感覚は味わえない。現在の営業時間は13時から21時。日が落ちた16時、17時以降の時間帯のお店が好きだ。 とある日の夜、閉店ギリギリの時間に一人のお客さんがやってきた。話を聞くと、飲み会終わりの帰り道らしい。「お酒はあまり得意ではないが会社の送別会ということで、行ってきた。みんなはそのまま2次会に行

          たてよこのあれこれ #03