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「誰かひとりとでも縦の関係を築いているとしたら、あらゆる対人関係を『縦』でとらえている」

縦の関係を築くか、それとも横の関係を築くか。これはライフスタイルの問題であり、人間は自らのライフスタイルを臨機応変に使い分けられるほど器用な存在ではありません。要は「この人とは対等に」「こっちの人とは上下関係で」とはならないのです。

もしもあなたが誰かひとりとでも縦の関係を築いているとしたら、あなたは自分でも気づかないうちに、あらゆる対人関係を「縦」でとらえているのです。

『嫌われる勇気』p.214


『嫌われる勇気』は気づきが多かったけど、グサっと刺さった考え方のひとつが、私が「あらゆる関係を『縦』でとらえている」ということ。


心当たりがある。

負けず嫌いな性格が影響しているかもしれない。

幼い頃は自他共に認める負けず嫌いだった。

人より上にいないと気が済まなかった。


それが良い方向に働いている時は良かった。

男子よりも速く走りたかったし、テストは上位に居続けたかったし、クラス代表とか学年代表も選ばれて然るべきだと思っていた。

でも、思い返せば少しずつ悪い方向に走ることが出てきた。

能力では勝てないことが増えていくと、スキルアップではない形で自分の価値を示そうとしたり、卑屈になって諦めて、そんな自分を甘やかしてしまうことが増えてしまった。

私は上位にいるはずの人間だと思い込み、上になれないと分かると「こんな事情があるから仕方ない」「私のことを理解してくれない周りが悪い」と自分を正当化する癖が身についてしまった。


そんな中で、「この人は私のことを分かってくれている」という人が現れると、嬉しかった。

そこで「分かってくれる人もいるんだから」と、また自分を再起させればよかったけど、「このままでいいんだ」を選んでしまった。



そして今回出会ったこの言葉。

誰かひとりとでも縦の関係を築いているとしたら、あらゆる関係を『縦』でとらえている

恋人に対しても縦の関係でとらえている。

否定できない。

かなりの歳下ということもあって、なおさら。

仲良くしている時は、横の関係で付き合えていると思うけど、ケンカになると、一気に縦の関係に持ち込もうとする。


先週、冷静になっている時に話をした。

相手もちゃんと聴いてくれた。

課題を分離する」を意識して話すと、お互いに素直になって、話ができた。

「理解しないと理解してもらえないと思うし、信じないと信じてもらえないと思うし、愛さないと愛されないと思ってる」と伝えた。

ゴールデンウィーク中に読んだ『嫌われる勇気』と『愛されるということ』を実践した。

名著は学びが大きい。


一気に自分の思考回路が変わるのは難しいけど、まずは身近な人との関係は良いものにしたい。



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