見出し画像

「自分にとってちょうどいい人数を知っているかが人生の幸福度を決める」

(「6人以上いる場所が苦手なので克服したい。5人くらいだと内輪だけど、6人になると大勢になる」という俳優・高橋克典さんの相談に対して)

5人というのはとても妥当な数字。人は5人までだと、記憶の中で「あの子はこっちを見てて、これを喋ってて、これをこうしてて」と、動きを把握できる。
普通に接しててぼんやりとコミュニケーションする上で、6人、7人になると集中できなくなるというのは一般的なこと。

「会話をするなら何かを残して帰ろう」「成果を残して帰ろう」という性格の人は、人数に険しく生きている。

自分自身が何人といる時が最高のパフォーマンスができるかということを知っている人生と、それを知らずに漫然と与えられた人数で過ごす人生とでは、全然価値が違う。

多くの人は(自分に最適な人数を)知らない。もし5人ということを知っているのであれば、深い話をしたい時やおもしろく遊びたいなという時には5人を貫けばいい。みんな知らずにとりあえず過ごしている。

自分にとってちょうどいい人数を知っているかどうかで、人生の幸福度を決める。
5人ということを知っていることは、すごく幸せだということ。

   
植木理恵(心理学者)

「ホンマでっかTV」


何年も前に放送された回だけど、ずっと印象に残っていた。

私にとってのちょうどいい人数は3人だ。
多くても5人。

植木先生は3人らしい。一人っ子だったから、両親と植木先生の3人で一緒にいることが多かったのが要因かもと言っていた。

たしかに私は3人きょうだいだから3人なのかもしれない。


私も高橋さんと同じように、「少人数じゃないと居心地悪い自分を変えたい」と思っていたから、植木先生の言葉を聞いて、気が楽になった。

「大人数と付き合える人が優れていて、少人数でしか付き合えない人は劣っている」と勝手に思い込んでいた。

植木先生は、こういう思い込みを変えてくれることが多い。


私は、恋人やすごく仲のいい友人であれば2人がいい。

じっくり話ができるから。


でも、職場の人や普通の友人であれば、「2人だと会話がもたなかったらどうしよう」と思うし、沈黙になると「話題を提供しなきゃ」と思って疲れてしまう。

4人以上になると、同じテーブルにいるのに会話のグループが分かれることがある。

5人までであれば2グループに分かれるだけだし、みんなの声も聞こえるので、そこまでストレスには感じない。

でも6人以上になると、真ん中の席にいる時に「どっちのグループに入ればいいんだろう」とか、端の席にいると「向こうの声がよく聞こえないな」と、会話に集中できず、ストレスに感じることがある。

だから多くても5人までがいい。


できれば3人がベストだ。

5人だと、みんなの話している会話にはついていけるけど、自分が話し出すタイミングが掴めず、黙ってることが多く、途中から申し訳ない気持ちが出てくる。

3人だと、他の2人の話も十分聞けるし、自分のことも自然体で話せる。

もちろんメンバーにもよるけど。


お酒がそこまで得意ではないし、居心地の悪さを我慢して時間をやり過ごすくらいなら、家で一人で過ごしていた方がいい。

会話そのものを楽しんで、いろんな考えに触れることに楽しみを感じるので、私は人数にこだわるタイプだと言えるだろう。

自分にとってちょうどいい人数を知っているかどうかで、人生の幸福度を決める」ということだから、私はこの点では幸せ者なんだなと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?