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「周囲の人間に助けてもらうのはいいが、頼ってはダメ。」

周囲の人間に助けてもらうのはいいが、頼ってはダメ。
頼ると周りの人間が離れて行く。
自分の力でのたうち回っても頑張る。
   
小田和正

心を輝かせる名言集


初めは「助けてもらう」だったのが、
だんだんと「頼る」になり、
「寄りかかる」になり、
「依存する」になり、
「利用する」になり、
「都合よく使う」になっていく気がする。

そういうことだろうか。


たす・ける【助ける/▽扶ける/▽援ける/▽佐ける】 の解説
力を貸して、危険な状態から逃れさせる。救助する。「おぼれている子を―・ける」「命を―・ける」
経済的に困っている人などに金品を与えて苦しみ・負担を軽くする。救済する。「被災者を―・ける」
(「佐ける・輔ける・佑ける」とも書く)不十分なところを補い、物事がうまく運ぶように手助けする。助力する。補佐する。「仕事を―・ける」「家業を―・ける」
ある働きがより好ましい状態になるようにする。促進させる。促す。「成長を―・けるホルモン」「消化を―・ける」
倒れたり傾きそうになるのを支える。「子どもに―・けられて駅の階段をのぼる」

「goo辞書」

たよ・る【頼る/▽便る】 の解説
たのみとする。つてを求めて近づく。「友人を―・って上京する」
助けとして用いる。依存する。「つえに―・って歩く」「自然の恵みに―・る」

「goo辞書」


以前、「依存」すること自体が悪いものではないという記事を書いたように、頼る相手がいることや、依存できる心の支えがあることは、生きていくためには必要なことだ。


でも、本当にその状態から本当に抜け出せないのか?


例えば、「助ける」の5にある例のように、怪我していたり足腰が弱くなっていたりして階段を登れないのであれば、助けてもらえばいい。

怪我が治ったら自分でまた登ればいいし、助けが必要ならずっと助けてもらってもいい。

でも、2の例のような経済支援は、一時的には必要だけど、余るほど稼げるようになった人まで助ける必要はない。

お金と厚意を搾取されてるだけだ。


ストレスや悩み相談も、エスカレートすると、相手を「都合よく使う」状態になってしまう。


聞く側の身になれば分かりやすい。

最初は困っている友達を助けたくて話を聞く。
親身になって、感情移入しながら聞く。

でも、だんだん「なんか疲れるな」と感じるようになってくる。

「確かに相手も悪いけど、あなたも良くなかったんじゃないの?」と言いたくなる。でも我慢して聞く。

もし本人の言ってることを否定したりアドバイスしようものなら、「私が悪いの?」「なんで分かってくれないの?」と責められる。

そのうち、「また愚痴を聞かされるのか。なんか嫌だな。不毛な時間だな。」と思うようになり、徐々にその子から離れる。


ハッキリと境界線があるわけではないし、相談する方も意図的に利用したいと思っているわけでもない。

でも、共感してもらえると嬉しいし、どんどん自分の方を肯定してもらいたくて、気づいたらそうなってしまうということが多い。


「助けてもらう」「頼る」

聞こえはいいけど、エスカレートすると、恩を仇で返すことになる。

信頼している人や好きな人だから助けてもらいたいのに、気づかないうちにその人から嫌われて離れられてしまうなんて、本末転倒だ。

私自身、何度も失敗して、何度も後悔してきた。

また失敗することもあるだろうけど、「頼る」のその先に行きすぎないようにしていきたいな。



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