2023-10「おれたちは錯覚の塊なんかじゃないぜ?」
今月のまとめです。
今月のツイート
顔文字リバイバルこい、と思っている。
小学生のときは放課後にずっとメールをしていた。顔文字をめっちゃつけていたし、めっちゃ草(www)を生やしていた。中学に入ってツイッターをはじめた頃もその名残で顔文字をつけて草を生やしていた。
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今月の初めはコロナ療養中に進路のあれこれを考えるはめになり、その定かでなさに恐れおののき、寝床でおいおいと泣いていた。
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今月からアトロク2が始まった。これまで夕方6時からの三時間放送だったものが、夜22時からの一時間半の放送に変わった。オープニングトークのあとにすぐ本題の特集コーナーがはじまるので、するっと全部聞けるようになった。
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『コカイン・ベア』。くだらなくて面白かったことは覚えている。前半のクマが登場するシーンはわりとちゃんとモンスター映画的な演出がなされていて、びびりながら見た。ジャンプスケアが苦手な身としては、げらげら笑いながらゆったり見るつもりだったのにという不満が残らないでもない。
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家庭に不和がないことの恩恵を享受しているのだろう。集団のなかに強烈な性格の持ち主がいないことは、こういうときに利点となる。
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映画:大島渚『日本の夜と霧』(※自殺の話題を含む)
1960年公開。当時の学生運動や安保闘争を描いた作品。当時の日本の政治状況の云々を抜きにするなら、「みごとなカメラワークと照明の映像で語られる政治劇・青春群像劇」という感想になる。けれど、当時の学生運動の云々こそがこの映画の肝であるはずなのだ。たとえば、全共闘世代と安保闘争の世代とでは毛色が違うことはなんとなく知っていたのだが、安保世代もそれ以前の学生運動と微妙な距離感があったことは意識に昇っていなかった。この映画はその微妙な世代間の対立を切り取っている。
そんな感じで感想を書くのがむずかしい。
全編を通して舞台となるのは結婚披露宴の会場である。ここでのカメラワークがよい。司会進行役の男がぬるいスピーチをしていると、やおら野次が飛んできて、カメラは左端にパンする。するとニヒルな笑いを浮かべる男が画面に映る。彼が続けて場の空気を凍らせるイヤミを言うと、速やかに目を反らすように鋭くパンをする。会場の人々の困惑した顔が映る。
この調子でさまざまな個人的な因縁や政治的な立場の対立を抱えた列席者たちの会話劇が学生時代の回想を挿みながら進展していく。そのセリフのいちいちが鮮烈な印象を残す。詳しくは本編を見てほしい。
たとえば、高尾という男子学生のエピソード。ここでのセリフはどれも印象的だ。かつてともに運動に参加していた高尾の姿が披露宴にはない。彼は学生の時分に恋愛と実存の苦悩のすえに自殺してしまったのだ。列席者たちは当時を回想する。
学生の一人は、夜の食堂で思いつめた様子でいる彼に寄り添い、「おれたちは錯覚の塊なんかじゃないぜ?」と声をかけたのだった。自殺をする前夜のことだった。高尾は実存的な問題にとらわれるあまり、政治運動には積極的に加わる意志を見せていなかった。そのためか、指導的立場にいる学生によって彼の死への傾斜・自死は心無くも「米日反動」のあらわれと評されることになる。そしてまた別の学生は、高尾の恋情に応えなかった女子学生に対して披露宴の場で「ふん君には人格があったのか だったら高尾くんも死なかったのにな」という非難を浴びせる。高尾という学生をめぐって発される言葉はどれも痛みを伴い、誰かを痛めつける。
このあと、大島渚の『青春残酷物語』も見た。現代(高度経済成長期)の日本においては姉と妹の世代差でも社会通念、本作の場合はいわゆる「貞操観念」、が異なるという見識がこの作品にも見られた。
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学校の発行物を手がける教員へのちょっとした愛着みたいものが私の中にはある。摩美々さんはどうですか。
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あさひさんのステージの裏の日常ってやっぱすげー。インプット→アウトプットじゃない何か。
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映画:ギャレス・エドワーズ『ザ・クリエイター/創者』
ふせったーに書いた内容をコピペします。
ストーリーの展開の方法が全て「さっきまでいた場所が破壊される」という驚くべき映画だった。逃亡劇の構造ゆえであるにしても爆撃だらけだ。思えば『ローグ・ワン』もそうだったので、これはギャレスの作家性なんだろうな。
いくらロケーションが変わっても「逃亡→見つかる→爆撃」が繰り返されるのはもちろん単調だ。評価が分かれるとしたらここのストーリーの甘さだろうと思った。もしくはアジア描写のあれこれ。正直もっとも楽しみにしていてかつギャレスの売りだったはずの「ケレンのある画作り」が個人的には期待を超えるものではなかったので、物語の単調さは余計目立つ。SFのデザインは素晴らしいんだけどね。
でも、「さっきまでいた場所が破壊される」という主題はきわめて味わい深い。思い返せば前作『ローグ・ワン』も、帝国軍のアーソ家襲撃から始まって、ジェダでデス・スターの爆撃を受け、イードゥーで反乱軍からの爆撃を受け、スカリフでデス・スターの爆撃を受けて終わる話である。そして『スター・ウォーズ』の冒頭、すなわちタナヴィーⅣがスター・デストロイヤーに攻撃され、ドロイドが脱出ポッドでほうほうの体で逃げ去る場面(今作とのリンク!)、へと繋がるのだ。「さっきまでいた場所が破壊される」ことへのオブセッションが最大の物語の推進力であるギャレス作品において、おそらくタナヴィーⅣは木っ端微塵に爆破されている。
『アクアマン』でよくいわれた「話していると急に爆発が起こる」じゃないけど、ギャレスの映像作家としてのチャームなんだと思う。でも今回は、この逃亡と爆破を繰り返すストーリーテリングが物語のテーマと密接に結びついている。この点は評価しなくちゃいけないと私は思った。つまり、争いばかりの「この世」を去り、「天国」へ行くこと。あるいは、これまで私たちが慣れ親しんできたホモ・サピエンスの世界から、AIがいる世界へと進むこと。この変動を描こうとするからこそ、ギャレスのさっきまでいた場所が破壊されて跡形もなくなることについての想像力は執拗に逃亡、発見、爆破を繰り返してしまうんじゃないかと思えてくる。『ザ・クリエイター』はこの想像力の暴走の記録だ。私はそれを嫌いになれない。
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三人とも同じ程度の実力でなかなか白熱した。コントローラーが二つしかなかったので交代でタイマンしかできなかったり、初期からのスタートでプレイできるキャラクターも地道に増やしていくしかなかったりと制限もあったのだが、それも楽しかった。
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まずいとはいえ、この変遷が不可逆なわけではないので大丈夫だとは思う。初めからまずいんだよ、という見方もあると思うが、そんなこと言われても困る。
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小津安二郎監督作品。がやがやした映画を見る気分じゃないかも!という日だったので見た。しかしがやがやしていないからといって、「幸せになるんだよ。なるんだよ、幸せに」と笠智衆がはにかみながらいうことの威力は侮れない。
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柚木麻子作品、好きです。「作品に登場する女性たちにはどこかしら愚かな一面があるけれども、そうだとしてもこれほど苦しい思いをしなくてはならなかったのは紛うことなく社会をつくってきた者たちの責任ですよね」という態度が強く出ており、それも安心してすいすい読める理由のひとつだと思った。
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アルストロメリアの新規絵かわいい。
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ふつう、地下・アンダーグラウンドは治安が悪い場所と思われている。地下に深く潜るほど犯罪の巣窟が広がっていると思われている。しかし、地下を掘りすすめて空間を作るには当然公的な手続きないし資本を必要とする。だから、歌舞伎町のような繁華街は空の下に繫栄し、反対にサブナードのような明るく安全な商業施設は地下に広がる。
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なかでも「GPS」が好きです。テークエム×BACHLOGICのメロディの気持ちよさ、現代のテクノロジーと「Where am I?/僕はここにいる」という実存の接続。
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皆さんはどうお考えですか。
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こういう気分になるときもある。
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ロバート・マッコールさんの姿を見れてよかったです。
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めでたいね。
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シャニマス:「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5.5th Anniversary LIVE 星が見上げた空」
行きの道中で曲を聴いていた。
シャニマスとは無関係の日本語ラップの歌詞を引用する悪癖。
このRemix、いいです。
ライブ、よかった。283プロのみんなががんばってた。「ひめくりモザイク」からの「アルストロメリア」の流れで私はしあわせな気持ちになりました。
Day2のコメティックが一曲目に披露した「平行線の美学」で、よくコメティックのことをわかった気がした。
だぶるはがかわいいということ。
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「好き」というままならない感情をどうにかして いなしながら、わがままを貫く。そこにアルストロメリアのストイックさがある。ストイックさは何もストレイライトやシーズの専売特許ではないわけです。
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ポール・シュレイダー監督作品。1978年公開の映画で、作中に『スター・ウォーズ』(1977)関連のアイテムが何回か出てくる。
娘の部屋の壁掛けカレンダーには冒頭の艦長の首を締めるダース・ベイダーの写真が使われていたし、ロサンゼルスのホテルの窓の外には黒地に黄色い文字の「STAR WARS」のロゴ看板が見えた。さらに、ロサンゼルスの「覗き部屋」の手前にあるステージには裸の女性がマントと仮面だけをつけてライトセーバーを振り回していた。
ポール・シュレイダーはたぶんジョージ・ルーカスと交流がある。友人への茶目っ気なんだろうか。
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シャニマスのコミック『コヒーレントライト』の感想。Twitterのみんなが口を揃えていっていたことではあるけど、雛菜さんが強そうだった。ストレイライトの持ち味に沿ったバトル漫画ふうの演出はしっかりわくわくさせてくれる。
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秋山駿の評論をきっかけに読んだ。はじめてドストエフスキーの小説を読みました。ふつうは『カラマーゾフの兄弟』か『罪と罰』なんだろうな。そっちを読み進めたい気持ちや義務感もあるけれど、ひとまず大江健三郎作品を読むプロジェクトに戻ろうと考えています。
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シャニマス5.5周年の発表があった。
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IDってこういうラッパーだったんですね。なかなか聞かないフロウ・発声のラップを聞けるので必見です。イントロが五ツ座流星群にほんのちょっと似ているのも一部の人には必見です。
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コーヒーを飲み始める前の少年時代のシャニPがブラックブラックガムを噛んでたらいやだな、と思った。
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シャニマス:アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』 第1章初日舞台挨拶
幸運にも新宿ピカデリーでの舞台挨拶(18:00〜)に当選したので行ってきた。ライブでキャスト陣を見るのとはまた別の何か。この目で高山Pを見ることもできた。
ライブシーンがよかったですね。なかでも第四話のライブシーンはほんとに感動した。
それと、第一話で真乃さんがスカウトされた日の夜に挟み込まれるプロデューサーの顔のフラッシュバックはどういう意味をもつのか、これが最大の関心事です。
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咲耶さんがちゃんと可哀想だった。
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サムいのでやめたほうがいい。
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誤字。正しくは「Wintermute, dawn」。
あさひさんどこかに行かないで……><という気持ちでいっぱいいっぱいだった。しかし、ここからまた別の場所へ、という出発をあさひさんは14年のうちにくりかえしてきたことなのだろう(サポコミュ2話の最後)。ストレイの二人やプロデューサーだって、一緒に・連れていくという選択肢を手にしたのだ。ファンはそれについていくか、いかないかだ。
あさひさんの日常描写では、カメラの位置がぐっと下になる感じがする。周囲の大人が見ていないものに目が届き、周りが見えているものが見えない。そういう視点の持ち主にとって、海外への出発はどういう意味をもつのだろうか。ブルゾンの男はあさひさんのパフォーマンスのレベルをのみ知ってオファーしてきたのだろうから、この問いに考えが及ぶはずもない。
それにしても、シャニマス世界/作品における海外って、なに?
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今月の下書き
言葉を半ば憎んでいるので、こういうことを考える。
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歴史上、「こんな木々と草花だらけでいいわけないだろ」と思った人はそれなりの数がいたはずである。そのうちの、たまたま環境を変革させる術を有した人たちが、今の生活へと到る技術を発展させてきたのだろう。「よりよく住みたいのならば」という条件節ぬきで、無根拠に現状が気に食わない人たちがいたはずだ。しかし、大半の人がいいわけないだろとぼんやり思うだけのままで生きて、死んだのだろう。
この内訳事情は、今日の「こんなアスファルトと鉄骨とガラスとコンクリートだらけにしていいわけないだろ」の場合でも同じだろう。だが残念ながら私は変革する意志をもたない。もしその意志と実行に移す術を有していたなら、今ごろ生命の半分を消したりキングギドラを復活させたりしている。
あ、でも高層ビルってどれも人間の考えた「夢」の具現化だからこそ怖いと思う。無根拠に異議申し立てをしているわけではない。蜂や鳥の巣と同じであれも現代の人間の動物性のあらわれでしかないともいえるかもしれないけど、それにしては都心のビル群は人間が見た悪い夢にしか思えない。
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どうだろう。別にそれが嘘だとしてもそうでなくても、一定の効果を果たすのだったら、その効果に預かれるかぎりでは、どちらでもいい、というスタンスですけれど。
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ドラマを演じるほど器用じゃない。
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私の生はきっと悲惨だ、この世界は悲惨だ、私の生は大丈夫だ、という三つだけがある。この世は大丈夫だ、という考えだけが見当たらない。むしろ、この世は大丈夫、という信念のもとで動いているような空間にいると、世界がこのまま続くことを信じて疑わない微温的な空気、とどこかで思ってしまう。
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思いついた駄洒落タイトル。考察・創作問わず、この題のついた文章があったらすてきだなと思う。私が書けばいいのだけど内容が思いつかない。いつか書くよ。
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健康ランドの大浴場に浸かりながら、素っ裸で哲学的なことを話していたら愉快だろうという妄想をしていた。しかし、おそらくホモソーシャルな空間が出来上がるだろうな。議論の公共性は見込めない。
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どうして一般に「未成熟」であることや「幼児性」を見せることが嫌悪の対象となっているのか。これをいまいち理解できていない。「現代社会にもはや〝大人〟はいない」というクリシェがあるけれども、かといって未成熟を咎めることが失効したわけではないので戸惑うばかりだ。
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今月のファボ・ブックマーク
なしです。
今月分は終わりです。
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