2023-11「困惑を和らげる夢」
今月もまとめます。
今月のツイート
映画:『ゴジラ -1.0』
山崎貴監督作品。公開前から注目作だったね。
ドラマパートの演出、元軍人の扱い、帝国主義の反省の欠如はどうにかならないかと思う。終盤の戦艦+マーチがかかる瞬間の気分の盛り上がりが、どうもきなくさいものに思えてしまう。
「この音楽って本来はこういう使い方でしたよね!」という目配せ以上のものであってほしかった。終戦・敗戦直後という戦争との距離がぐっと近い時代設定だからこその、新たな意味を付け加えてほしかった。これはゴジラに象徴される人間の汚点に自ら立ち向かい抗う者たちのマーチである、というような。
まあ、あの瞬間は娯楽作品としてはばっちりだった。まさに手に汗握るって感じだった。
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映画:『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
マーティン・スコセッシの最新作。
ディカプリオ演じる主人公アーネストは大局を見ることができない。そのときどきで目の前の相手の都合のよさそうな行動をとるだけで、最後には自分の理想とは外れた結末を迎えることになる。いや、そもそも彼が掲げた理想もあるのかないのかわからないくらいだ。
彼は徳のある人間とは程遠い。だから、多くの鑑賞者は主人公を愚かな男と評する。この作品にはたしかに主人公よりもすぐれて聡明である人や、理知的なふるまいをみせる人間が出てくる。しかし、彼らの美徳も結局、自らの身の破滅や、大犯罪のための利口さとして発揮されるにすぎない。
じゃあ、彼女・彼らの生においてはたしてこれらの美徳に意味があったのか? それは主人公の愚かさと同じ程度の意味しかもたないんじゃないか。
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映画:『沈黙 サイレンス』
マーティン・スコセッシつながり。
映画館でみたはじめての非エンタメ映画が『沈黙』だった。いってしまえば「まじめな映画」を映画館で見るのが初めてだった。それまでは、映画館は私にとってスター・ウォーズとMCUの新作を見に行く場所だった。冒頭とエンドロールの虫の鳴き声だけが聴こえるところは、かなり感じ入って受け止めていたことを覚えている。
『キラーズ・オブ〜』の主人公と照らしながら見ていたためか、ロドリゴ神父の不信心が際立ってみえた。彼もまたいわゆる意志が弱い人物だ。だからこそフェレイラ神父を転向の事実を見えなくさせるほど理想化するのだろうし、弱さを徹底したようなキチジローの存在が彼にとって特別な意味をもつ。
「I have nowhere else to go. Where is the place for a weak man, in the world like this?」というキチジローの言葉は、弱者であるがゆえに尊いという道徳的な転倒の一歩手前にあるような問いだ。ここで彼は具体的に天国なるものを指してはいない。彼はパライソに行くために懺悔をくり返していたようには思えない。天国とか善とかの価値の序列のなかの自分がどの位置を占めるかでなく、場所が用意されることが重要なのだ。
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秋葉原にいった。
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どういう経緯のツイートだったか忘れてしまった。たぶん、新作EPを聴いていて思ったんだろう。どこがどうシャニマスなのか。メロを歌いながらちゃんと韻を固くしているきまじめさと、越境=featuringでしっかり輝くところかな。
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コミュの内容もよかったです。三峰さんには、地元には摩美々さんみたいな友達はいなかったな、みたいなことを思っていてほしい。
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子猫フラーケンの大パニックシーンのことです。だけど、あそこは本筋のストーリーやテーマとなんの関係もない場面だ。ただ変なことが起きているだけだ。だから作品としての評価にはうまくつながらない。
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買ったもの。マンスーンさんの既刊と新刊、水上文のトロントプライド旅行記、「Z世代の「フツウ」」、ジョージと石岡良治の対談、「大江健三郎を読む日々」、それと大学の短歌サークルの会誌を買った。
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遠藤周作『月光のドミナ』とツルゲーネフ『父と子』を買った。まだ読んでいない。
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アイドルも学校に通ってるのよね。
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いいな。
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シャニソンがリリースされた。ほんとうにアイドルがライブをしているのでびびる。夢かな。
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みなさんも秋山駿の本を読んでください。店頭や電子書籍にはないので、お近くの図書館で……。
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だぶるはのお二人でこれを体験することができるはずなのだ。よろしく、羽那さん、はるきさん。
未読も多いしね。限定のおかげで(恨み言)
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ほんとにかわいい。三峰さんってほんとに。
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アトロク2で特集をやっていたもんで。劇場で見たけどねむくなってしまったね。
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映画:『パターソン』、『ゴースト・ドッグ』
はじめて映画館で見たミニシアター系の映画だった。今はなきアップリンク渋谷で、座り心地がいいのか悪いのかわからない椅子に座って見た思い出。
主人公はバスの運転手で、平日の仕事のあとは犬の散歩ついでにバーでビールを飲むことが習慣になっている。ノートに詩を書いているのだが、作品を発表することはない。映画の中のこういう生活が理想だなあと思うものの、この生活を理想にすることがどういう意味をもつのかわからない。しかし、アメリカ映画のなかに理想のライフスタイルを夢見るというこんな素朴な見方があっていいのか。別にいいか。
主人公は、山本常朝『葉隠れ』の英訳本を愛読する殺し屋。演じるのはフォレスト・ウィテカー。仕えるギャングのボスの娘から『羅生門』を借りて読む。これも理想の生活だなあ、と思いながら見ていた。アメリカ映画のなかに理想のライフスタイルを夢見ることが染み付いている。
でも、この作品は表面的なライフスタイル以上のものが、わりとしっかり心に刺さってしまった。それは、過去の文化との向き合い方について。私はどうも過去の人が書いたものを読むことの意味を失いかけている気がしていたから。たとえば、フーコーの後期の講義録を読むにしても、1980年代のフランス人が書いた古代のギリシア・ローマ人についての本をどうして2020年代の日本に住む私が読んでいるのか。
終盤、主人公のこんなセリフが出てくる。
なるほど、ヒップホップこそオールド・スクールに畏敬の念を抱く文化だった。私は西洋のOG(オリジナル・ギャングスタ)のオールド・スクールなやり方をならおうとしていたのかもしれない。主人公が日本の侍の生き方を志したほど熱烈なものではないにせよ。
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ゆっくり動いている人たちのあいだにいたい。そういう人たちは今どこで何をしていますか。
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しばらく通ってくださいとのことだった。
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マーティン・スコセッシ監督作品。今月三本目だ。『沈黙』のラストがああであることをすこし理解できた。
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アイドルマスターシャイニーカラーズのアニメーション。
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羽那さんのこと、好きになったな。素直にいう。
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はるきさんがこのまま首を飛ばすのかと思うとぞくぞくするのだが、こんなことを考えさせるようなアイドルコンテンツは間違っている。
ドゥークー伯爵というのは『スター・ウォーズ』の登場人物で、彼はエピソード3の冒頭で主人公に斬首されるのだ。二本のライトセーバーを首元に向けられて、そのままばしゅっと……。
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だから、ありがとう。
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ランチにいかがですか。
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更新直後、文字列を見ただけで笑った。名タイトルだと思う。
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「明日もBeautiful Day」の感想。
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【Hearty!Holy!Party!】西城樹里の感想。そして、放クラのみんなもやさしいのだ。
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ラップうめ〜って笑け2てくるときがいちばん楽しい。
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今月の下書き
アイドルもGを感じているはず。ツバサグラビティってこのことか。
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こじらせている。
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どういうことかな。
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どうしようかね。
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将来の自分が後悔することを恐れるゆえに後悔をしないイマを生きる、みたいな話ではない。問題はそういう前後の連続性がないことで、つまり別の時制の自分はある種の他人という話なのだが。しかし、その「他人」というのも、ふつうにいわれる他人のように気軽に外側から対象化したり無視できるようなものではない。未来の私は、その内側をいずれ知ることになると予感される不気味な「他人」。
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この困惑を和らげる夢を素直に受け取ってもいいのかもしれないと思い直している。大江健三郎を読むときとかはそういう心もちでいる。
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今月のファボ・ブックマーク
なし。
今月も終わり。微妙にツイッターの使い方が変わっている。
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