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20240802 日記 体の使い方

ピラティスに初めてきた人がいた。次から次へと色々な動きをするのに、ついていけていない。それぞれの動きについて体の使い方もずれている。背骨を捻る動きでは、全く捻れていない。腕がそれっぽい方向に向かっているだけで、胴体は硬く前を向いたままである。インストラクターが個別に動き方をやってみせても、ピンと来ていない様子。

体の使い方は、運動神経や勘が良い人は別にして、なかなか習得できないものだと思う。私は、全く体がうまく動かせない人間だった。私が小さい頃にボールを投げたら後ろに飛んでいったというのが、父が時々笑って話すエピソードだ。走っても鈍臭く、縄跳びも水泳も、とりあえずやってみるものの、全然自分でもしっくり来ない。上達するという以前に、根本的にどう体を使って動くべきなのか、方法が全くわからない。

それが否応なく変わったのは、ダンスを始めたときである。ダンスで他人と踊るには、形や動きをコントロールする必要がある。まず最初に、自分は正しい姿勢すらできないということを思い知らされる。そしてバレエ的な基礎練習を繰り返す。

そして鏡。自分の形や動きを鏡でチェックし続ける。これが最初は辛かった。自分の見てくれに自信がない人間が、常に鏡で自分を見る。目を背けたい。さらに自分の踊りを周りの人間の踊りと比較修正する作業は、スキル不足も加わってさらに気持ちが痛い。今思えばこんなに不快なことをよくやったと思う。しかしこうやって、体の動かし方がじわじわ身についたと思う。



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toma_ichikaさん、かわいいイラストありがとうございます

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